フェニックス賞 (競馬のレース)

フェニックス賞(フェニックスしょう)は、日本中央競馬会 (JRA) が小倉競馬場1200メートルで施行する中央競馬オープン特別競走である。競走名の「フェニックス」は宮崎県の県の木[1]カナリーヤシ」の通称、および伝説上の生物「フェニックス」を指している[1]

フェニックス賞
主催者 日本中央競馬会
競馬場 日本の旗小倉競馬場
距離 芝1200m
格付け オープン特別
賞金 1着賞金1600万円
出走条件 サラブレッド系2歳(国際)(特指)
負担重量 別定(54kg、収得賞金800万円毎に1kg増)
テンプレートを表示

概要

編集

約1か月後に同コース同距離で行われる小倉2歳ステークスのステップレースという位置づけになる。JRA2歳認定競走で勝利した地方競馬所属馬も出走可能な特別指定交流競走であり、本競走で2着以内に入った地方馬には小倉2歳ステークスへの出走権が与えられる[2]


歴史

編集

歴代優勝馬

編集

馬齢は2001年以降の表記に統一する。

施行日 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師
1970年7月26日 フミノクイン 牝2 1:13.3 藤岡範士 土門健司
1972年8月20日 ミスシロバト 牝2 1:12.6 大久保哲男 大久保石松
1973年8月05日 マークエイト 牡2 1:12.3 井高淳一 曽場広作
1974年8月04日 テンザンオー 牡2 1:11.9 内田国夫 松永善晴
1975年8月10日 スズカリンドウ 牡2 1:10.8 出口隆義 諏訪佐市
1976年8月07日 ナルタキサンダー 牡2 1:12.0 田島信行 服部正利
1977年8月06日 パールカラー 牝2 1:11.8 飯田明弘 中尾謙太郎
1978年8月05日 ニホンピロポリシー 牡2 1:11.3 田島信行 服部正利
1979年8月05日 ラフオンテース 牝2 1:10.3 岩元市三 布施正
1980年8月03日 リードワンダー 牡2 1:12.2 武邦彦 服部正利
1981年8月02日 キークライネ 牝2 1:10.5 河内洋 吉永忍
1982年8月08日 マチカネウイッピー 牡2 1:13.0 武邦彦 武田作十郎
1983年8月07日 ゲキソウ 牡2 1:10.8 崎山博樹 土門一美
1984年8月12日[3] ユーショウスワロー 牝2 1:12.1 土肥幸広 田之上勲
1985年8月11日 ムービングマドンナ 牝2 1:11.7 松永昌博 吉岡八郎
1986年8月10日 エイシンゴテス 牡2 1:11.4 湯窪幸雄 湯浅三郎
1987年8月16日 フリークギャル 牝2 1:11.4 上野清章 藤岡範士
1988年8月21日 ダンデイアポロ 牡2 1:11.7 安田隆行 田中康三
1989年8月19日 イクノディクタス 牝2 1:10.1 西浦勝一 福島信晴
1990年8月18日 ホーマンフィリオー 牝2 1:10.7 安田隆行 松元省一
1991年8月17日 サツマコムスメ 牝2 1:10.0 武豊 山内研二
1992年8月22日 シルクムーンライト 牡2 1:10.2 土肥幸広 吉永猛
1993年8月22日 キョウエイコロナ 牝2 1:10.9 田島裕和 福島勝
1994年8月21日 ヤングエブロス 牝2 1:11.1 上村洋行 柳田次男
1995年8月19日 マヤノカプリース 牝2 1:10.9 武豊 坂口正則
1996年8月17日 ユウキキングスター 牡2 1:10.1 宝来城多郎 福島勝
1997年8月16日 メイショウアヤメ 牝2 1:08.6 飯田祐史 飯田明弘
1998年8月22日 コウエイロマン 牝2 1:09.0 高橋亮 橋口弘次郎
1999年8月21日 ピサノガルボ 牡2 1:10.1 飯田祐史 安田隆行
2000年8月19日 トウジンルノワール 牡2 1:10.2 渡辺薫彦 鮫島一歩
2001年8月19日 シェーンクライト 牝2 1:10.1 福永祐一 角居勝彦
2002年8月03日 イサミペガサス 牡2 1:08.4 池添謙一 領家政蔵
2003年8月09日 メイショウボーラー 牡2 1:10.1 福永祐一 白井寿昭
2004年8月07日 エイシンヴァイデン 牡2 1:08.7 福永祐一 瀬戸口勉
2005年8月06日 エイシンアモーレ 牝2 1:08.3 福永祐一 瀬戸口勉
2006年8月05日 シルバーストーン 牡2 1:08.3 福永祐一 瀬戸口勉
2007年8月04日 ビーチアイドル 牝2 1:08.6 福永祐一 加用正
2008年8月09日 デグラーティア 牝2 1:09.1 浜中俊 宮本博
2009年8月15日 カレンナホホエミ 牝2 1:09.4 武豊 橋口弘次郎
2010年8月14日 シゲルキョクチョウ 牡2 1:08.7 高倉稜 湯窪幸雄
2011年8月20日 メイショウハガクレ 牡2 1:09.2 川田将雅 荒川義之
2012年8月11日 エーシンセノーテ 牝2 1:08.4 佐藤哲三 坂口正則
2013年8月10日 クーファナイン 牝2 1:09.3 藤岡康太 山内研二
2014年8月16日[7] レオパルディナ 牝2 1:09.0 武幸四郎 高橋康之
2015年8月15日[8] コウエイテンマ 牡2 1:09.3 和田竜二 川村禎彦
2016年8月13日[9] クインズサリナ 牝2 1:09.4 川田将雅 西村真幸
2017年8月12日[10] ゴールドクイーン 牝2 1:09.6 松若風馬 坂口正則
2018年8月11日[11] シングルアップ 牡2 1:08.4 松山弘平 寺島良
2019年8月10日[12] マイネルグリット 牡2 1:09.0 和田竜二 吉田直弘
2020年8月15日[13] ヨカヨカ 牝2 1:07.9 福永祐一 谷潔
2021年8月14日[14] ナムラクレア 牝2 1:10.8 松山弘平 長谷川浩大
2022年8月13日 ミカッテヨンデイイ 牝2 1:07.7 今村聖奈 堀内岳志
2023年8月13日[15] シカゴスティング 牝2 1:10.3 川田将雅 庄野靖志

脚注

編集
  1. ^ a b 特別レース名解説 4回 小倉競馬”. 日本中央競馬会 (2011年). 2011年9月15日閲覧。
  2. ^ 今週の注目レース - 小倉2歳ステークス 歴史”. 日本中央競馬会 (2012年). 2012年9月21日閲覧。
  3. ^ a b 「新馬・特別レース勝馬一覧」『優駿』、日本中央競馬会、1984年10月、137頁。 
  4. ^ netkeiba ニュース「福永騎手、武豊騎手の同一特別最多連勝記録に並ぶ」”. netkeiba.com. ネットドリーマーズ (2007年8月4日). 2012年9月21日閲覧。
  5. ^ ニュースぷらざ「福永騎手がフェニックス賞5連覇」”. 競馬道OnLine. インターチャネル=ホロン (2007年8月13日). 2012年9月21日閲覧。
  6. ^ 平成30年第2回小倉競馬番組(第1~6日)日本中央競馬会、2018年4月10日閲覧
  7. ^ 2014年レース結果 - スポーツナビ、2014年8月19日閲覧
  8. ^ 2015年フェニックス賞ヤフー競馬、2015年8月23日閲覧
  9. ^ 2016年レース結果 - スポーツナビ、2016年8月13日閲覧
  10. ^ 2017年レース結果 - スポーツナビ、2017年8月12日閲覧
  11. ^ 2018年レース結果 - スポーツナビ、2018年8月11日閲覧
  12. ^ 2019年レース結果”. スポーツナビ (2019年8月10日). 2019年8月10日閲覧。
  13. ^ 2020年レース結果”. スポーツナビ (2020年8月15日). 2020年8月15日閲覧。
  14. ^ 2021年レース結果”. スポーツナビ (2021年8月14日). 2021年8月15日閲覧。
  15. ^ 2023年フェニックス賞スポーツナビ、2023年8月13日閲覧

関連項目

編集