フェデラリスト (競走馬)

競走馬

フェデラリスト(欧字名:Federalist2007年6月6日 - 2021年8月30日)は、日本競走馬、日本および大韓民国種牡馬[1]。主な勝ち鞍に2012年中山金杯中山記念

フェデラリスト
第56回産経大阪杯出走時
(2012年4月1日)
欧字表記 Federalist[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 黒鹿毛[1]
生誕 2007年6月6日 [1]
死没 2021年8月30日(14歳没)
登録日 2009年5月[2]
抹消日 2011年4月21日(NAR[3]
2013年12月26日(JRA2回目)[4]
Empire Maker[1]
ダンスパートナー[1]
母の父 サンデーサイレンス[1]
生国 日本の旗 日本北海道千歳市[1]
生産者 社台ファーム[1]
馬主 社台レースホース[1]
調教師 栗東松田国英
船橋出川克己
西脇田中道夫
美浦田中剛
[1]
厩務員 池田充孔(田中剛厩舎)[5]
競走成績
生涯成績 16戦7勝[1]
獲得賞金 1億7270万5000円[1]
勝ち鞍
GII 中山記念 2012年
GIII 中山金杯 2012年
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競走馬時代

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2010年3月20日、阪神競馬場での3歳新馬戦でデビューし、4着。レース後にに右ヒザの骨折が判明し[7][8]、休養の間に栗東松田国英厩舎から船橋出川克己厩舎に転厩した。2011年2月24日、船橋競馬場でのサラ系4歳戦で復帰して初勝利を飾ったものの、直後の3月11日に発生した東日本大震災の影響で南関東公営競馬の開催のめどが立たなくなったことにより[7]西脇田中道夫厩舎に再転厩。4月19日園田競馬場でのC2戦を勝って2勝目とし、4月21日付で地方競馬の登録を抹消され6月にJRAに再転属[7]美浦田中剛厩舎に移籍した。

6月18日中山競馬場での500万条件戦を勝って3勝目を挙げたあと1000万下条件に昇級し、最初の2戦は連続4着と足踏みしたが、10月の鎌ヶ谷特別を勝つと、続く11月東京競馬場での東京ウェルカムプレミアムも勝って連勝[9]2012年を迎えて初戦の中山金杯ではダイワファルコンらを退け、重賞初出走で初勝利を挙げた[10][11]。2月の中山記念でも、逃げ粘るシルポートをゴール前で差し切って重賞2連勝とした[12]。レース後はドバイワールドカップへの追加登録やシンガポール航空国際カップへの遠征の意向を示し[13][14]、のちにドバイでの追加登録先をドバイデューティフリーに切り替えて選出を待ったが選出されず、シンガポールへの遠征も保留にして産経大阪杯に目標を切り替えた[15]。産経大阪杯は主戦の蛯名正義の落馬負傷で一旦はミルコ・デムーロで臨む予定だったが[16]、デムーロもまた3月18日のレースで騎乗停止処分となって騎乗不可能となったため[17]横山典弘の騎乗で臨み[18]、レースでは一度は先頭に立ったもののショウナンマイティに差し切られて2着に終わった[19]。その後、短期放牧を挟んで宝塚記念に出走したがオルフェーヴルの10着に終わり、秋シーズンも毎日王冠16着、天皇賞(秋)も15着と二桁着順を重ねた。2013年も5月のメイステークスで17着、12月の朝日チャレンジカップにも出走したが15着と勝てず、12月26日付で競走馬登録を抹消された[4]

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[6]、netkeiba.com[20]地方競馬全国協会[3]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 頭数 枠番 馬番 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量
(kg)
距離(馬場) タイム
(上り3F)
タイム
勝ち馬/(2着馬)
2010.03.20 阪神 3歳新馬 15 7 12 011.6 06人) 04着 武豊 56 芝1800m(良) 1:52.4 (34.4) -0.2 バトルイグアス
2011.02.24 船橋 4歳 12 4 4 002.2 01人) 01着 C. デムーロ 55 ダ1500m(稍) 1:37.5 (39.2) -0.6 (クールフォンテン)
0000.04.19 園田 C2一 4歳上 10 8 9 001.1 01人) 01着 田中学 56 ダ1400m(稍) 1:32.5 (40.3) -0.2 (フセノシャーク)
0000.06.18 中山 3歳上500万下 12 5 6 006.5 02人) 01着 蛯名正義 57 芝1800m(稍) 1:48.8 (34.1) -0.2 (シーズンズベスト)
0000.08.14 札幌 支笏湖特別 1000 13 4 4 005.0 02人) 04着 蛯名正義 55 芝2600m(良) 2:41.0 (35.4) -0.2 フミノヤマビコ
0000.09.03 札幌 マレーシアC 1000 12 6 7 004.2 03人) 04着 四位洋文 57 芝2000m(稍) 2:03.8 (35.6) -0.4 シャガール
0000.10.01 中山 鎌ケ谷特別 1000 11 4 4 004.9 02人) 01着 田中勝春 57 芝2000m(良) 2:01.0 (34.3) -0.2 トランスワープ
0000.11.27 東京 東京ウェルカムP 1600 16 2 3 006.9 04人) 01着 蛯名正義 57 芝2000m(良) 1:59.5 (33.6) -0.5 (ノーステア)
2012.01.05 中山 中山金杯 GIII 16 6 12 005.7 02人) 01着 蛯名正義 55 芝2000m(良) 1:59.4 (34.1) -0.0 ダイワファルコン
0000.02.26 中山 中山記念 GII 11 3 3 006.4 03人) 01着 蛯名正義 56 芝1800m(重) 1:47.3 (34.4) -0.1 シルポート
0000.04.01 阪神 産経大阪杯 GII 12 5 6 002.6 01人) 02着 横山典弘 57 芝2000m(稍) 2:05.7 (35.2) -0.2 ショウナンマイティ
0000.06.24 阪神 宝塚記念 GI 16 6 12 015.8 07人) 10着 蛯名正義 58 芝2200m(良) 2:14.2 (37.9) -3.3 オルフェーヴル
0000.10.07 東京 毎日王冠 GII 16 1 2 007.4 04人) 16着 蛯名正義 57 芝1800m(良) 1:47.3 (34.3) -2.3 カレンブラックヒル
0000.10.28 東京 天皇賞(秋) GI 18 5 10 087.7 (14人) 15着 横山典弘 58 芝2000m(良) 1:59.0 (35.0) -1.7 エイシンフラッシュ
2013.05.18 東京 メイS OP 18 4 7 013.5 06人) 17着 蛯名正義 58 芝1800m(良) 1:47.2 (35.0) -2.0 タムロスカイ
0000.12.07 阪神 朝日チャレンジC GIII 18 7 15 129.6 (15人) 15着 村田一誠 58 芝1800m(良) 1:47.7 (34.0) -1.2 アルキメデス

種牡馬時代

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引退後は新冠町の白馬スタリオンで種牡馬となり[7]、2014年7月に韓国の金岳牧場へ移動した[21]。日本に残した産駒から複数の地方競馬重賞を勝ったチャイヤプーンが現れ、韓国でも「人気種牡馬」と表現されるほど牝馬を集めてコリアンダービーコリアンオークスなどの上位入着馬を送り出している[22][23]

2021年8月30日斃死を理由として種牡馬登録を抹消される[24]。14歳没。

おもな産駒

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血統表

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フェデラリスト血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ミスタープロスペクター系
[§ 2]

Empire Maker
2000 黒鹿毛
父の父
Unbridled
1987 黒鹿毛
Fappiano Mr. Prospector
Killaloe
Gana Facil Le Fabuleux
Charedi
父の母
Toussaud
1989 黒鹿毛
El Gran Senor Northern Dancer
Sex Appeal
Image of Reality In Reality
Edee's Image

ダンスパートナー
1992 鹿毛
*サンデーサイレンス
Snnday Silence
1986 青鹿毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
母の母
*ダンシングキイ
Dancing Key
1983 鹿毛
Nijinsky II Northern Dancer
Flaming Page
Key Partner Key to the Mint
Native Partner
母系(F-No.) ダンシングキイ(USA)系(FN:7) [§ 3]
5代内の近親交配 Northern Dancer4 × 4 = 12.50% 、In Reality 5 × 4 = 9.38%、Raise a Native 5 × 5 = 6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [26]
  2. ^ [27]
  3. ^ [26]
  4. ^ [26][27]

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o フェデラリスト”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年5月2日閲覧。
  2. ^ ブエナビスタの半妹など良血2歳馬が多数登録”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2009年5月11日). 2021年5月2日閲覧。
  3. ^ a b c フェデラリスト 出走履歴”. 地方競馬全国協会. 2020年6月2日閲覧。
  4. ^ a b フェデラリスト、競走馬登録を抹消し種牡馬へ”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2013年12月26日). 2021年5月2日閲覧。
  5. ^ 『優駿』2012年5月号、143頁。 
  6. ^ a b フェデラリスト 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年5月2日閲覧。
  7. ^ a b c d フェデラリストが種牡馬入り”. 競走馬のふるさと案内所 馬産地ニュース. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年5月2日閲覧。
  8. ^ 「【中山金杯】フェデラリスト重賞初挑戦V」デイリースポーツ、2012年1月6日
  9. ^ ダンスパートナーの仔フェデラリストV/東京ウェルカムP”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2011年11月27日). 2021年5月2日閲覧。
  10. ^ 良血馬フェデラリストが重賞初制覇/中山金杯”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2012年1月5日). 2021年5月2日閲覧。
  11. ^ フェデで田中剛師平地重賞初V/中山金杯日刊スポーツ、2012年1月6日
  12. ^ フェデラリストが4連勝&重賞2連勝/中山記念”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2012年2月26日). 2021年5月2日閲覧。
  13. ^ フェデラリスト重賞連勝、ドバイWCへ追加登録/中山記念”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2012年2月27日). 2021年5月2日閲覧。
  14. ^ 重賞2連勝フェデラリストら、シンガポール航空国際Cに登録”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2012年3月8日). 2021年5月2日閲覧。
  15. ^ トレイルブレイザーがドバイシーマクラシックを辞退”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2012年3月9日). 2021年5月2日閲覧。
  16. ^ フェデラリスト、大阪杯はM.デムーロとコンビ”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2012年3月15日). 2021年5月2日閲覧。
  17. ^ M.デムーロ騎手が4日間の騎乗停止”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2012年3月19日). 2021年5月2日閲覧。
  18. ^ フェデラリスト横山騎手とのコンビで連勝延ばす/大阪杯”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2012年3月28日). 2021年5月2日閲覧。
  19. ^ 【産経大阪杯】(阪神)~ショウナンマイティが大外一気で重賞初V”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2012年4月1日). 2021年5月2日閲覧。
  20. ^ フェデラリストの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年5月2日閲覧。
  21. ^ フェデラリストが韓国へ向け輸出検疫施設に入厩”. 競走馬のふるさと案内所 馬産地ニュース. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年5月2日閲覧。
  22. ^ 種牡馬フェデラリスト韓国で人気者”. 日刊スポーツ (2018年6月15日). 2021年5月2日閲覧。
  23. ^ 韓国ではフェデラリスト、南関はエスポの産駒注目”. 日刊スポーツ (2019年6月20日). 2021年5月2日閲覧。
  24. ^ 개별말정보조회 - KRA Studbook、2022年5月22日閲覧。
  25. ^ チャイヤプーン”. JBISサーチ. 2020年1月26日閲覧。
  26. ^ a b c フェデラリスト 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年5月2日閲覧。
  27. ^ a b フェデラリストの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年5月2日閲覧。

外部リンク

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