あすなろ賞
あすなろ賞(あすなろしょう)は、岩手県競馬組合が施行する地方競馬の重賞競走である。正式名称は「AAB秋田朝日放送杯 あすなろ賞」、秋田朝日放送が優勝杯を提供している。
あすなろ賞 | |
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開催国 | 日本 |
主催者 | 岩手県競馬組合 |
競馬場 | 盛岡競馬場 |
創設 | 2000年5月21日 |
2024年の情報 | |
距離 | ダート1800m |
格付け | M3 |
賞金 |
1着賞金300万円 |
出走条件 | サラブレッド系3歳以上、オープン |
負担重量 | 別定 |
出典 | [1] |
概要
編集2004年から[要出典]重賞「みちのく大賞典」の前哨戦として位置付けられ、上位3着までに同競走への優先出走権が与えられる(2022年)[1]。
2013年に重賞競走へ格上げされ[3]、2016年に岩手競馬で重賞格付け制度が始まり、M3に格付けされた。
2018年より2020年は準重賞で行われたが、2021年にM3に再昇格した[4]。
競走条件・賞金等(2024年)
編集歴史
編集- 2000年 - 盛岡競馬場のダート1800mにて、サラブレッド系4歳(現表記3歳)以上の岩手所属馬限定のオープン特別競走「ATV青森テレビ杯 あすなろ賞」として創設。
- 2001年
- 2004年 - 上位2着までにみちのく大賞典への優先出走権が付与されるようになる。
- 2006年 - 青森テレビが優勝杯の提供から撤退し、名称を「あすなろ賞」に変更。
- 2007年
- 施行場を水沢競馬場のダート1900mに再度変更。
- 水沢商工会議所青年部から優勝杯の提供を受け、「水沢商工会議所青年部杯 あすなろ賞」という名称で施行[5](当年のみ)。
- 2008年 - ヤマニンエグザルトが水沢競馬場のダート1900mのコースレコードタイム(1:59.9)で優勝[6]。
- 2012年 - 秋田朝日放送から優勝杯の提供を受け、名称を「AAB秋田朝日放送杯 あすなろ賞」に変更。
- 2013年 - 重賞に格上げ。
- 2016年 - 岩手競馬で重賞格付け制度が開始され、M3に格付けされる。
- 2018年 - 準重賞に降格。
- 2021年
- M3に再昇格。
- 施行場距離を水沢競馬場ダート1900mに変更。
- 2023年 - 施行場距離を盛岡競馬場ダート1800mに変更[7]。
歴代優勝馬
編集優勝馬の馬齢は、2000年も現表記。
すべてダートコースで施行。
第14回 - 第18回、第22回 - は重賞として施行。
回数 | 施行日 | 競馬場 | 距離 | 優勝馬 | 性齢 | 所属 | タイム | 優勝騎手 | 管理調教師 | 馬主 |
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第1回 | 2000年5月21日 | 盛岡 | 1800m | メイセイオペラ | 牡6 | 水沢 | 1:55.8 | 菅原勲 | 佐々木修一 | (有)明正商事 |
第2回 | 2001年6月24日 | 水沢 | 1900m | グローバルゴット | 牡7 | 盛岡 | 2:04.4 | 小林俊彦 | 櫻田浩三 | 山石祐一 |
第3回 | 2002年5月26日 | 盛岡 | 1800m | バンケーティング | 牡4 | 盛岡 | 1:55.2 | 菅原勲 | 平澤芳三 | 佐々木誠吾 |
第4回 | 2003年5月25日 | 盛岡 | 1800m | カシマハヤト | 牡6 | 水沢 | 1:57.2 | 菅原勲 | 佐藤浩一 | 只野啓喜 |
第5回 | 2004年5月16日 | 盛岡 | 1800m | シルクディヴァイン | 牡7 | 盛岡 | 1:54.8 | 村上忍 | 小西重征 | 半沢(有) |
第6回 | 2005年5月22日 | 盛岡 | 1800m | エアウィード | 牡5 | 水沢 | 1:54.9 | 村上忍 | 鈴木七郎 | 千葉浩 |
第7回 | 2006年5月21日 | 盛岡 | 1800m | ベルモントシーザー | 牡8 | 水沢 | 1:54.0 | 阿部英俊 | 佐々木修一 | 遠藤忠志 |
第8回 | 2007年5月20日 | 水沢 | 1900m | サイレントエクセル | 牝4 | 水沢 | 2:01.1 | 板垣吉則 | 千葉博 | 道地房男 |
第9回 | 2008年5月26日 | 水沢 | 1900m | ヤマニンエグザルト | 牡8 | 水沢 | 1:59.9 | 板垣吉則 | 伊藤和 | 土井睦秋 |
第10回 | 2009年5月24日 | 盛岡 | 1800m | アンダーボナンザ | 牡5 | 水沢 | 1:55.1 | 菅原勲 | 村上昌幸 | 日山政藏 |
第11回 | 2010年5月23日 | 盛岡 | 1800m | ダンストンリアル | 牡6 | 水沢 | 1:55.9 | 村上忍 | 村上実 | 伊藤孝治 |
第12回 | 2011年5月22日 | 盛岡 | 1800m | マイネルプロートス | 牡5 | 盛岡 | 1:54.6 | 菅原勲 | 田村光則 | 玉田博志 |
第13回 | 2012年5月27日 | 盛岡 | 1800m | オウシュウサンクス | 牡5 | 盛岡 | 1:55.5 | 齋藤雄一 | 櫻田浩三 | 大塚恭太郎 |
第14回 | 2013年5月26日 | 盛岡 | 1800m | ザドライブ[8] | 牡7 | 水沢 | 1:56.4 | 坂口裕一 | 村上昌幸 | 岩渕道良 |
第15回 | 2014年5月25日 | 盛岡 | 1800m | コウギョウデジタル[9] | 牝4 | 水沢 | 1:54.5 | 山本聡哉 | 菅原右吉 | 菊地捷士 |
第16回 | 2015年5月23日 | 盛岡 | 1800m | コミュニティ | 牡5 | 水沢 | 1:51.4 | 山本聡哉 | 櫻田浩三 | 西村專次 |
第17回 | 2016年5月22日 | 盛岡 | 1800m | コミュニティ | 牡6 | 盛岡 | 1:55.8 | 山本政聡 | 櫻田康二 | 西村專次 |
第18回 | 2017年5月20日 | 盛岡 | 1800m | エンパイアペガサス | 牡4 | 水沢 | 1:55.3 | 村上忍 | 佐藤祐司 | 佐藤信廣 |
第19回 | 2018年5月20日 | 盛岡 | 1800m | グランウブロ | 牡4 | 盛岡 | 1:52.8 | 高松亮 | 櫻田康二 | k's International(同) |
第20回 | 2019年5月19日 | 盛岡 | 1800m | ハドソンホーネット | 牡5 | 盛岡 | 1:53.2 | 山本政聡 | 齋藤雄一 | 大久保和夫 |
第21回 | 2020年6月9日 | 盛岡 | 1800m | パンプキンズ | 牡4 | 水沢 | 1:52.8 | 岩本怜 | 伊藤和忍 | 山中元夫 |
第22回 | 2021年5月23日 | 水沢 | 1900m | チャイヤプーン | 牡4 | 水沢 | 2:01.4 | 村上忍 | 菅原勲 | 大久保和夫 |
第23回 | 2022年5月22日 | 水沢 | 1900m | マイネルアストリア | 牡5 | 水沢 | 2:03.5 | 山本聡哉 | 板垣吉則 | (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン |
第24回 | 2023年5月21日 | 盛岡 | 1800m | グローリーグローリ | 牡8 | 水沢 | 1:53.2 | 山本聡哉 | 菅原勲 | 遠山淳 |
第25回 | 2024年5月26日 | 盛岡 | 1800m | スズカゴウケツ | 牡7 | 水沢 | 1:55.0 | 菅原辰徳 | 千葉幸喜 | 楊明翰 |
脚注・出典
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f “令和6年度第2回 盛岡競馬競走番組表(概定)” (PDF). 岩手競馬オフィシャルページ. 2024年5月24日閲覧。
- ^ テシオ編集部 (2010年5月27日). “先週のメインレース結果 -2010年1回盛岡開催後半-”. 岩手県競馬組合. 2013年6月2日閲覧。
- ^ “2013シーズン 岩手競馬レース体系と解説”. 岩手県競馬組合 (2013年). 2013年6月2日閲覧。
- ^ “岩手競馬 2021シーズン重賞・特別日程 – 岩手競馬”. 岩手競馬オフィシャルページ. 2021年4月19日閲覧。
- ^ “岩手県競馬組合事業運営監視委員会 第6回委員会 資料3 平成19年度の事業運営について(報告)” (PDF). 岩手県. p. 5 (2008年1月25日). 2013年6月2日閲覧。
- ^ テシオ編集部 (2008年5月27日). “先週のレース結果 -2008年 4回水沢開催後半-”. 岩手県競馬組合. 2013年6月2日閲覧。
- ^ 2023シーズン岩手競馬開催日程のおしらせ~ 新シーズンは2023年4月2日(日)開幕! ~ - 岩手県競馬組合、2023年2月14日配信・閲覧
- ^ “ザドライブ、転入後2連勝で重賞初制覇/あすなろ賞・盛岡”. netkeiba.com. (2013年5月26日) 2014年7月12日閲覧。
- ^ “伏兵コウギョウデジタルが2番手から抜け出し快勝/あすなろ賞・盛岡”. netkeiba.com. (2014年5月25日) 2014年7月12日閲覧。