ハードクリスタル(欧字名:Hard Crystal2000年4月27日 - 2006年12月29日)は、日本の競走馬[1]。主な勝ち鞍に2006年東海ステークスブリーダーズゴールドカップ

ハードクリスタル
欧字表記 Hard Crystal[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2000年4月27日[1]
死没 2006年12月29日(6歳没)
抹消日 2006年12月31日
クリスタルグリッターズ[1]
スイートミルド[1]
母の父 ダンスホール[1]
生国 日本の旗 日本北海道門別町[1]
生産者 シンボリ牧場[1]
馬主 芹澤精一[1]
調教師 作田誠二栗東[1]
競走成績
生涯成績 36戦9勝[1]
中央:31戦8勝
地方:5戦1勝
獲得賞金 2億9165万4000円[1]
中央:2億1890万4000円
地方:7275万円
勝ち鞍
GII 東海ステークス 2006年
GII ブリーダーズGC 2006年
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戦績

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3歳(2003年)

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2003年1月9日、小倉芝1200mの新馬戦でデビューし、4着となる。2戦目からダートに転向し、未勝利戦を逃げ切り初勝利を挙げる。昇級戦の3歳500万下は4着、続く沈丁花賞は勝ち馬に7馬身差をつけられたが2着と好走。その後自己条件で5着、4着となり、古馬との初対戦となった3歳以上500万下で最後方から追い込み2着に入ると、次走の3歳以上500万下で後方から捲っていく競馬で2勝目を飾る。昇級初戦は芝のグリーンチャンネルカップに出走し4着。重賞初挑戦となった神戸新聞杯は11着と惨敗する。続く北野特別でも9着と惨敗。その後は芝に見切りをつけ引退までダートを使われる。

4歳(2004年)

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8か月の長期休養明けは北海道に滞在。4歳初戦は3歳以上500万下を好位から抜け出し勝利すると続く恵山特別は後方からクビ差差し切り連勝を飾る。渡島特別はクビ差捕らえきれず2着に敗れる。1.7倍の人気に推された羊蹄山特別は4着、続く北斗賞はダンツエナジーにクビ差で敗れる。北海道での滞在競馬6戦目となったオホーツクハンデキャップをトップハンデ57.5㎏を背負いながら後続に4馬身差をつけ圧勝する。昇級初戦、赤富士ステークスはワイルドソルジャーをクビ差交わして連勝でオープンに昇級する。いきなりGI挑戦となったジャパンカップダートは8着に敗れた。

5歳(2005年)

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5歳初戦、前走から700mの距離短縮となった根岸ステークスメイショウボーラーに7馬身離されたものの2着と好走する。その後フェブラリーステークス9着、マーチステークス10着と2戦続けて凡退。オープンのブリリアントステークス、大沼ステークスでともに4着に入るとマリーンステークスを2馬身半差をつける快勝で7勝目を飾る。続くエルムステークスは5着、白山大賞典は先に抜け出したグラッブユアハートに1馬身差の2着に敗れた。続く彩の国浦和記念はスタートからハナに立つ積極策に出たがヴァーミリアンに交わされ2戦連続2着となる。次走は名古屋グランプリを予定していたが大雪のため開催が中止となった。

6歳(2006年)

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6歳初戦、平安ステークスは11番人気と低評価ながら3着に入る。続く仁川ステークスは5着に敗退。東海ステークスは中団から進出し、先に抜け出したマイネルボウノットを捕えると1馬身半差をつけ優勝。31戦目にして重賞初制覇を挙げた[2]。次走、ブリリアントステークスはハンデ58kgを背負い2番手から競馬をするも3着に敗れる。8月のブリーダーズゴールドカップは1.9倍の断然人気を集める。レースは3番手から追走し、4コーナーで逃げるパーソナルラッシュに並びかけると直線で後続を離し3馬身差をつけ1着。重賞2勝目を飾った[3]。2か月半ぶりのレースとなったJBCクラシックは中団から競馬を進めたが4着に敗れる。ジャパンカップダートは後方から脚を伸ばすも8着に終わった。続く東京大賞典は前目で競馬を進めたものの直線で馬群に沈み7着に敗れる。その後レース後に故障が判明、右第三手根骨骨折で予後不良と診断され、安楽死の措置がとられた[4]

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[5]およびnetkeiba.com[6]に基づく。

競走日 競馬場 競走名 距離(馬場)


オッズ
(人気)
着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
[kg]
1着馬(2着馬) 馬体重
[kg]
備考
2003.01.19 小倉 3歳新馬 芝1200m(良) 16 2 4 024.1(10人) 04着 R1:11.5(36.6) -0.3 0柿元嘉和 56 マヤノジャハーン 470
0000.02.09 京都 3歳未勝利 ダ1400m(不) 16 3 6 007.10(3人) 01着 R1:27.8(39.3) -0.2 0渡辺薫彦 56 (チリーウインドヒル) 468
0000.03.15 中山 3歳500万下 ダ1800m(良) 10 7 7 009.80(4人) 04着 R1:57.7(39.6) -0.8 0北村宏司 56 セイシンクルーズ 462
0000.03.30 中京 沈丁花賞 500万下 ダ1700m(良) 16 8 15 077.3(10人) 02着 R1:48.5(40.2) -1.2 0福永祐一 56 ペルフェット 460
0000.04.20 福島 滝桜賞 500万下 ダ1700m(稍) 14 8 14 005.50(3人) 05着 R1:46.7(38.9) -0.9 0中舘英二 56 マイネルダオス 462
0000.05.11 新潟 わらび賞 500万下 ダ1800m(良) 15 1 1 010.50(5人) 04着 R1:53.8(39.8) -1.4 0中舘英二 56 マイネルサイプレス 472
0000.07.20 函館 3歳上500万下 ダ1700m(良) 11 4 4 003.30(2人) 02着 R1:48.4(37.7) -0.2 0横山典弘 54 サイバーシチー 482
0000.08.02 函館 3歳上500万下 ダ1700m(稍) 11 6 7 004.80(4人) 01着 R1:45.3(37.8) -0.2 0横山典弘 54 (レディブライアン) 484
0000.08.31 札幌 グリーンチャンネルC 1000万下 芝1800m(良) 11 1 1 014.30(3人) 04着 R1:49.2(35.9) -1.2 0四位洋文 54 ウイングラシアス 480
0000.09.28 阪神 神戸新聞杯 GII 芝2000m(良) 13 3 3 200.9(11人) 11着 R2:02.9(37.3) -3.4 0武幸四郎 56 ゼンノロブロイ 486
0000.10.26 京都 北野特別 1000万下 芝1800m(良) 11 7 8 134.9(11人) 09着 R1:47.8(34.8) -0.7 0横山典弘 55 ミスターユニコン 488
2004.06.19 函館 3歳上500万下 ダ1700m(良) 13 6 8 004.50(2人) 01着 R1:45.6(36.9) -0.1 0藤岡佑介 54 (クーカイ) 480
0000.07.04 函館 恵山特別 1000万下 ダ1700m(良) 11 1 1 005.70(3人) 01着 R1:46.2(36.9) -0.0 0藤岡佑介 57 (ビッグクラウン) 486
0000.07.25 函館 渡島特別 1000万下 ダ1700m(良) 8 2 2 002.40(1人) 02着 R1:46.7(35.9) -0.0 0藤岡佑介 58 タイキアルファ 486
0000.08.14 札幌 羊蹄山特別 1000万下 ダ1700m(良) 13 4 5 001.70(1人) 04着 R1:46.3(37.9) -0.7 0藤岡佑介 57 レースウィング 490
0000.09.18 札幌 北斗賞 1000万下 ダ1700m(良) 13 8 12 003.70(2人) 02着 R1:45.6(35.4) -0.1 0松永幹夫 57 ダンツエナジー 488
0000.09.26 札幌 オホーツクH 1000万下 ダ1700m(良) 13 1 1 001.70(1人) 01着 R1:43.9(37.1) -0.7 0藤田伸二 57.5 (サンマルアンサー) 490
0000.10.30 東京 赤富士S 1600万下 ダ2100m(稍) 10 4 4 002.10(1人) 01着 R2:08.4(35.9) -0.0 0横山典弘 57 (ワイルドソルジャー) 482
0000.11.28 東京 ジャパンCダート GI ダ2100m(良) 16 5 9 026.10(6人) 08着 R2:10.5(38.6) -1.8 0岡部幸雄 57 タイムパラドックス 478
2005.01.29 東京 根岸S GIII ダ1400m(良) 16 2 3 029.50(9人) 02着 R1:24.1(36.4) -1.1 0横山典弘 56 メイショウボーラー 478
0000.02.20 東京 フェブラリーS GI ダ1600m(不) 15 7 12 087.4(11人) 09着 R1:35.8(36.5) -1.1 0岡部幸雄 57 メイショウボーラー 478
0000.03.27 中山 マーチS GIII ダ1800m(良) 16 4 8 008.00(5人) 10着 R1:53.6(39.3) -1.6 0藤岡佑介 56 クーリンガー 480
0000.06.11 東京 ブリリアントS OP ダ2100m(良) 16 6 11 004.80(1人) 04着 R2:10.5(37.3) -0.7 0横山典弘 56 テンジンムサシ 490
0000.06.25 函館 大沼S OP ダ1700m(良) 11 1 1 002.90(1人) 04着 R1:44.6(36.8) -0.6 0横山典弘 56 カフェオリンポス 480
0000.07.17 函館 マリーンS OP ダ1700m(良) 11 5 5 002.70(2人) 01着 R1:43.8(36.2) -0.4 0横山典弘 56 マルブツトップ 480
0000.09.03 札幌 エルムS GIII ダ1700m(良) 13 2 2 003.50(1人) 05着 R1:45.1(37.7) -0.2 0横山典弘 56 パーソナルラッシュ 490
0000.10.04 金沢 白山大賞典 GIII ダ2100m(不) 11 1 1 00 - 00(1人) 02着 R2:16.7 -0.2 0横山典弘 56 グラッブユアハート 485
0000.11.30 浦和 彩の国浦和記念 GII ダ2000m(良) 10 2 2 00 - 00(2人) 02着 R2:07.4(38.9) -0.6 0横山典弘 56 ヴァーミリアン 482 [注釈 1]
2006.01.22 京都 平安S GIII ダ1800m(良) 16 4 8 037.8(11人) 03着 R1:50.4(35.2) -0.2 0藤岡佑介 56 タガノゲルニカ 488
0000.03.05 阪神 仁川S OP ダ1800m(良) 15 3 5 005.40(3人) 06着 R1:52.9(39.2) -0.8 0渡辺薫彦 57 エンシェントヒル 484
0000.05.21 中京 東海S GII ダ2300m(良) 13 3 3 015.00(5人) 01着 R2:23.6(36.9) -0.2 0藤岡佑介 57 (マイネルボウノット) 486
0000.06.10 東京 ブリリアントS OP ダ2100m(稍) 10 2 2 002.10(1人) 03着 R2:10.2(37.2) -0.5 0藤岡佑介 58 サイレントディール 490
0000.08.17 旭川 ブリーダーズGC GII ダ2300m(良) 12 1 1 001.90(1人) 01着 R2:31.0(40.4) -0.6 0横山典弘 57 (パーソナルラッシュ) 492
0000.11.03 川崎 JBCクラシック GI ダ2100m(良) 14 3 4 004.50(2人) 04着 R2:16.5(39.6) -0.4 0横山典弘 57 タイムパラドックス 478
0000.11.25 東京 ジャパンCダート GI ダ2100m(良) 15 7 13 014.90(5人) 08着 R2:09.5(36.2) -1.0 0横山典弘 57 アロンダイト 484
0000.12.29 大井 東京大賞典 GI ダ2000m(稍) 13 7 10 018.30(6人) 07着 R2:05.0(39.1) -1.5 0藤岡佑介 57 ブルーコンコルド 478
  • タイム欄のRはレコード勝ちを示す。

血統表

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ハードクリスタル血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ブラッシンググルーム系
[§ 2]

*クリスタルグリッターズ
Crystal Glitters
1980 鹿毛
父の父
Blushing Groom
1974 栗毛
Red God Nasrullah
Spring Run
Runaway Bride Wild Risk
Aimee
父の母
Tales to Tell
1967 鹿毛
Donut King Determine
Stayed
Fleeting Doll Fleet Nasrullah
Chinese Doll

*スイートミルド
Sweet Milde
1992 鹿毛
*ダンスホール
Dancehall
1986 黒鹿毛
Assert Be My Guest
Irish Bird
Cancan Madame Mr. Prospector
Wild Madame
母の母
*ミルド
Milde
1986 黒鹿毛
Desert Wine Damascus
Anne Campbell
Margie Belle Vaguely Noble
Margravine
母系(F-No.) スイートミルド(IRE)系(FN:4-n) [§ 3]
5代内の近親交配 Nasrullah 4 × 5 = 9.38% [§ 4]
出典
  1. ^ [7]
  2. ^ [8]
  3. ^ [8]
  4. ^ [7][8]


脚注

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注釈

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  1. ^ この後、12月23日の名古屋グランプリに出走予定(11頭立ての8枠11番)だったが、大雪のため開催中止。

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o ハードクリスタル”. JBISサーチ(JBIS-Search). 2021年10月16日閲覧。
  2. ^ 競り(せり)市場取引馬・ハードクリスタルが東海S(G2)を制す!”. 馬市.com. 2021年10月17日閲覧。
  3. ^ 8月17日(木)「ブリーダーズGCはハードクリスタルが制す」ほか | 競馬実況web”. ラジオNIKKEI. 2021年10月17日閲覧。
  4. ^ ハードクリスタル予後不良、安楽死”. netkeiba.com. 2022年2月5日閲覧。
  5. ^ "競走成績:全競走成績|ハードクリスタル". JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2021年10月18日閲覧
  6. ^ "ハードクリスタルの競走成績". netkeiba. ネットドリーマーズ. 2021年10月18日閲覧
  7. ^ a b ハードクリスタル 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2021年10月17日閲覧。
  8. ^ a b c ハードクリスタルの血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2021年10月17日閲覧。

外部リンク

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