ノルトブルク島
北極海に位置するロシア領の島
ノルトブルク島(ノルトブルクとう、英Northbrook Island、露Остров Нортбрук)は、ロシアの最北部にある島嶼群、ゼムリャフランツァヨシファを構成する島の1つである。
ロシア語: Остров Нортбрук | |
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海岸沿いの眺め。 | |
地理 | |
座標 | 北緯79度59分15秒 東経50度58分04秒 / 北緯79.98750度 東経50.96778度 |
諸島 | ゼムリャフランツァヨシファ |
行政 | |
人口統計 | |
人口 | 0 |
地理
編集ノルトブルク島はゼムリャフランツァヨシファの南(北緯79.9436111度、東経50.9097222)に位置していて、島嶼群の中では最もアクセスが容易である。それ故、19世紀の後半と20世紀初期には極地探険のため重要な基地が置かれた。最高地点は344m。
なお、島の名前はイギリスの政治家・貴族で、1890年から1893年にかけてイギリス王立地理学会の理事長を務めた初代ノースブルック伯爵トマス・ベアリングに因んで命名された。
歴史
編集島の南西部に位置するフローラ岬が、歴史的に重要な地点になっている。ここで起こった出来事としては、1881年にイギリスの探検家ベンジャミン・リー・スミスの船が難破した事や、1896年の冬にスウェーデンの探検家フリチョフ・ナンセンと、イギリスの探検家フレデリック・ジョージ・ジャクソンが偶然出会い、動物の肉を食いつないで夏に救助された事などがある。なお、島では1904年に、島嶼群で最も北にあるルドルフ島で船を失った探険家が、島の海抜約150mで石炭を採掘した。
隣接している島
編集ノルトブルク島の東岸には、小さなロバートソン島がある。この島は、1904年にスコットランドの探検家トーマス・ロバートソンに因んで命名された。