ナウ・アンド・ゼン (カーペンターズのアルバム)
カーペンターズのアルバム
『ナウ・アンド・ゼン』(Now & Then)は、カーペンターズが1973年に発表した通算5作目のアルバム。
『ナウ・アンド・ゼン』 | ||||
---|---|---|---|---|
カーペンターズ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | 1973年 | |||
ジャンル | ポップス | |||
時間 | ||||
レーベル | A&Mレコード | |||
プロデュース | リチャード・カーペンター、カレン・カーペンター | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
| ||||
カーペンターズ アルバム 年表 | ||||
|
解説
編集カーペンターズ初のセルフ・プロデュースによるアルバム。『遙かなる影』(1970年)以降のアルバムでは、ドラム・パートは主にスタジオ・ミュージシャンが担当することが多かったが、本作ではほとんどの曲でカレン・カーペンターがドラムを叩いている。
レコードのB面は、「イエスタデイ・ワンス・モア」と、そのリプライズ・ヴァージョンに挟まれる形で、オールディーズのカヴァーをメドレーで演奏している。曲間のDJのパートは、トニー・ペルーソが担当。「この世の果てまで」は、スキータ・デイヴィスの歌唱で1963年に大ヒットした曲で、カレン・カーペンターが初めて人前で歌った曲でもある[1]。ザ・ビーチ・ボーイズの「ファン、ファン、ファン」、ジャン&ディーンの「デッドマンズ・カーブ」、ボビー・ヴィーの「燃ゆる瞳」では、リチャード・カーペンターがリード・ボーカルを担当。
アルバムは全米・全英チャートで2位を獲得。全英アルバム・チャートでは初のトップ10入りであった[2]。日本では、カーペンターズにとって初となるオリコンLPチャート1位を獲得し、101週に渡ってチャート・インした[1]。1973年当時の日本盤LPのタイトルは『ナウ・アンド・ゼン〜今、そしてあの頃』。本作からは、「シング」(全米3位)、「イエスタデイ・ワンス・モア」(全米2位)といったシングル・ヒットが生まれた。イギリスや日本などでは、「ジャンバラヤ」もシングルとしてリリースされ、イギリスで12位[2]、日本で28位を記録した[1]。
レコードジャケットのアートワークを長岡秀星が手掛けたことでも知られている。
収録曲
編集A面
編集- シング (Sing) - 3:20 (Joe Raposo)
- マスカレード (This Masquerade) - 4:50 (Leon Russell)
- ヘザー (Heather) - 2:47 (Johnny Pearson)
- ジャンバラヤ (Jambalaya (On the Bayou)) - (Hank Williams) 3:40
- アイ・キャント・メイク・ミュージック (I Can't Make Music) - 3:17 (Randy Edelman)
B面
編集- イエスタデイ・ワンス・モア (Yesterday Once More) - 3:50 (John Bettis, Richard Carpenter)
- a. ファン、ファン、ファン (Fun, Fun, Fun) - 1:32 (Brian Wilson, Mike Love)
- b. この世の果てまで (The End of the World) - 2:25 (Silvia Dee, Arthur Kent)
- c. ハイ・ロン・ロン (Da Doo Ron Ron (When He Walked Me Home)) - 1:43 (Ellie Greenwich, Jeff Barry, Phil Spector)
- d. デッドマンズ・カーブ (Dead Man's Curve) - 1:40 (Jan Berry, Roger Christian, Artie Kornfeld, B. Wilson)
- e. ジョニー・エンジェル (Johnny Angel) - 1:30 (Lyn Duddy, Lee Pockriss)
- f. 燃ゆる瞳 (The Night Has a Thousand Eyes) - 1:45 (Ben Weisman, Dottie Wayne, Marilyn Garrett)
- g. アワ・デイ・ウィル・カム (Our Day Will Come) - 2:00 (Bob Hilliard, Mort Garson)
- h. ワン・ファイン・デイ (One Fine Day) - 1:40 (Carole King, Gerry Goffin)
- イエスタデイ・ワンス・モア(リプライズ) (Yesterday Once More (reprise)) - 0:58
参加ミュージシャン
編集- カレン・カーペンター – ボーカル、ドラムス
- リチャード・カーペンター - ボーカル、キーボード
- トニー・ペルーソ - ギター、DJ
- ゲイリー・シムズ - ギター
- ジョー・オズボーン - ベース
- バディ・エモンズ - スティール・ギター
- ジェイ・ディー・マネス - スティール・ギター
- ボブ・メッセンジャー - フルート、テナー・サックス
- ダグ・ストローン - バリトン・サックス
- トム・スコット - リコーダー
- アール・ダムラー - オーボエ、イングリッシュ・ホルン
- The Jimmy Joice Children’s Chorus - コーラス (on "Sing")
- ハル・ブレイン - ドラムス (on "Jambalaya")
脚注
編集- ^ a b c d 『文藝別冊[総特集]カーペンターズ』(河出書房新社、2003年、ISBN 4-309-97652-2)p.83, 111, 115
- ^ a b ChartArchive -The Carpenters
外部リンク
編集- Now & Then - Discogs (発売一覧)