トミー・ポール (テニス)

トミー・ポールTommy Paul, 1997年5月17日 - )は、アメリカ合衆国ニュージャージー州ブーヒーズ・タウンシップ英語版出身の男子プロテニス選手。ATPランキング自己最高位はシングルス12位、ダブルス97位。これまでにATPツアーでシングルス4勝を挙げている。身長185cm、体重82kg。右利き、バックハンド・ストロークは両手打ち。

トミー・ポール
Tommy Paul
2023年全米オープンでのトミー・ポール
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 同・ニュージャージー州ブーヒーズ・タウンシップ英語版
生年月日 (1997-05-17) 1997年5月17日(27歳)
身長 185cm
体重 82kg
利き手
バックハンド 両手打ち
ツアー経歴
デビュー年 2015年
ツアー通算 4勝
シングルス 4勝
生涯獲得賞金 9,581,908 アメリカ合衆国ドル
4大大会最高成績・シングルス
全豪 ベスト4(2023)
全仏 3回戦(2024)
全英 ベスト8(2024)
全米 4回戦(2023・24)
4大大会最高成績・ダブルス
全豪 2回戦(2021)
全仏 ベスト8(2020)
全英 2回戦(2022)
全米 2回戦(2016)
国別対抗戦最高成績
デビス杯 ベスト8(2022)
キャリア自己最高ランキング
シングルス 12位(2023年10月2日)
ダブルス 97位(2022年9月12日)
獲得メダル
男子 テニス
オリンピック
2024 パリ ダブルス
2024年12月23日現在

選手経歴

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ジュニア時代

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全仏オープンジュニアではシングルスの決勝でテイラー・フリッツに勝利して優勝。ダブルスではウィリアム・ブランバーグ英語版とのペアで準優勝した。同年の全米オープンジュニアのシングルスでも決勝に進出したが、フリッツに敗れ準優勝となった[1]

2015年 グランドスラム初出場

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2015年にプロデビュー。全米オープンに出場したが、1回戦でアンドレアス・セッピに敗れた[2]

2016年 ATPツアー初勝利

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2016年4月にワイルドカードで全米男子クレーコート選手権に出場し、1回戦で当時ATPランキング53位のパオロ・ロレンツィに勝利。これがATP初勝利となった。

2017年 ATPツアーベスト8

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2017年7月、アトランタ・オープンの予選を通過し本選に出場。1回戦で第7シードの鄭現、2回戦でマレク・ジャジリに勝利し、ATPツアーで初のベスト8に進出した。準々決勝では第3シードのジレ・ミュラーに敗れた。この大会での活躍が評価され、シティ・オープンにワイルドカードで出場。1回戦でキャスパー・ルードに勝利すると、2回戦でリュカ・プイユにストレート勝ちし、ATPツアー500で初のベスト8に進出した。準々決勝では錦織圭に敗れた。

2019年 トップ100入り

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2019年4月、ATPチャレンジャーツアーのサラソタ・オープンで優勝。9月に開催されたオラクル・チャレンジャーシリーズでも優勝し、初のATPトップ100入りを果たした

2020年 グランドスラム3回戦進出

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2020年1月のアデレード国際ではベスト4に進出した[3]。ATPランキング80位で臨んだ全豪オープンでは、2回戦で当時ATPランキング20位のグリゴール・ディミトロフに勝利し、グランドスラムで初の3回戦進出となった[4]。3回戦ではマートン・フチョビッチに敗れた[5]

2021年 ツアー初優勝 トップ50入り

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2021年1月のデルレイビーチ・オープンでは第5シードで出場したが、2回戦でセバスチャン・コルダに敗れた[6]。ATPランキング53位で臨んだ全豪オープンでは、2回戦でキャスパー・ルードに敗れた。

3月、ABNアムロ・オープンでベスト8に進出。メキシコ・オープンでは1回戦で第4シードのミロシュ・ラオニッチに敗れた。マイアミ・オープンでは1回戦でマルコス・ギロンに敗れた。

ATPランキング52位で臨んだ全仏オープンでは、1回戦でクリストファー・オコネルに勝利したが、2回戦で当時ATPランキング2位のダニール・メドベージェフに敗れた。6月14日、自身初となるATPランキングでトップ50入りを果たした。

グラスコートシーズンは足の怪我により、試合に出場しなかった。

7月から8月にかけて開催された東京オリンピックに出場したが、1回戦でアスラン・カラツェフに敗れた。ATPランキング54位で臨んだ全米オープンでは、1回戦でロベルト・カルバリェス・バエナに敗れた。

BNPパリバ・オープンでは、3回戦で当時ATPランキング5位のアンドレイ・ルブレフに勝利。ATPツアー・マスターズ1000における初の3回戦勝利、ATPトップ5に対する初勝利を同時に達成した。4回戦ではキャメロン・ノリーに敗れた。

シーズン最後に出場したストックホルム・オープンでは、2回戦でテイラー・フリッツ、準々決勝で元ATPランキング1位のアンディ・マリー、準決勝でフランシス・ティアフォー、決勝でデニス・シャパボロフに勝利し、ATPツアー初優勝を果たした[7]

最終的にATPランキング43位でシーズンを終えた。

2022年 マスターズ・デビス杯ベスト8

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シーズン最初に出場したアデレード国際では準々決勝でガエル・モンフィスに敗れた。ATPランキング41位で臨んだ全豪オープンでは、2回戦でミオミル・ケツマノビッチに敗れた。

メキシコ・オープンでは準々決勝で元ATPランキング1位のラファエル・ナダルに敗れた。BNPパリバ・オープンでは、2回戦で当時ATPランキング3位のアレクサンダー・ズべレフに勝利。3回戦でアレックス・デミノーに敗れた。翌週のマイアミ・オープンでは初めて3回戦に進出したが、テイラー・フリッツに敗れた。4月4日に更新されたATPランキングでは35位にランクインした。

ムチュア・マドリード・オープンでは1回戦でヤニック・シナーを相手に最初の2セットを先取したが、その後逆転負けを喫した。第30シードで出場した全仏オープンでは1回戦でクリスチャン・ガリンに敗れた。

クイーンズ・クラブ選手権では1回戦で第6シードのデニス・シャパボロフに勝利。2回戦ではグランドスラムで3度の優勝歴があるスタン・ワウリンカに勝利した。準々決勝ではマッテオ・ベレッティーニに敗れた。イーストボーン国際では、2回戦で第2シードのヤニック・シナーに勝利。準々決勝でアレックス・デミノーに敗れた。第30シードで出場したウィンブルドン選手権では3回戦でイジー・べゼリーに勝利し、グランドスラムで初の4回戦進出を果たした。4回戦では当時ATPランキング12位のキャメロン・ノリーに敗れた[8]

ナショナル・バンク・オープンでは2回戦で当時ATPランキング4位のカルロス・アルカラスに勝利。通算3度目となるトップ5相手の勝利となった。3回戦でマリン・チリッチに勝利し、ATPツアー・マスターズ1000における初のベスト8進出を果たした。準々決勝ではダニエル・エバンスに敗れた。8月15日に更新されたATPランキングでは自己最高の31位にランクインした[9]

第29シードで出場した全米オープンでは1回戦でベルナベ・サパタ・ミラジェス、2回戦でセバスチャン・コルダに勝利し、初の3回戦に進出した。3回戦ではキャスパー・ルード相手に4時間30分を超える激闘の末、敗れた。

パリ・マスターズ2回戦にて、当時ATPランキング2位のラファエル・ナダルに勝利。トップ10相手にシーズン4度目の勝利となった。3回戦でパブロ・カレーニョ・ブスタに勝利してベスト8に進出。準々決勝でロベルト・バウティスタ・アグートに敗れた。

2023年 全豪ベスト4 トップ15入り

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全豪オープンでは自身初、アメリカ人の男子選手としては2009年のアンディ・ロディック以来となるベスト4進出を果たした。

成績

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略語の説明
 W   F  SF QF #R RR Q# LQ  A  Z# PO  G   S   B  NMS  P  NH

W=優勝, F=準優勝, SF=ベスト4, QF=ベスト8, #R=#回戦敗退, RR=ラウンドロビン敗退, Q#=予選#回戦敗退, LQ=予選敗退, A=大会不参加, Z#=デビスカップ/BJKカップ地域ゾーン, PO=デビスカップ/BJKカッププレーオフ, G=オリンピック金メダル, S=オリンピック銀メダル, B=オリンピック銅メダル, NMS=マスターズシリーズから降格, P=開催延期, NH=開催なし.

シングルス

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グランドスラム大会

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大会 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023 2024 通算成績
全豪オープン A A A Q2 Q2 3R 2R 2R SF 3R 11–5
全仏オープン A Q2 A A 1R 2R 2R 1R 2R 3R 5–6
ウィンブルドン A Q1 A A Q3 NH A 4R 3R QF 9–3
全米オープン 1R Q1 1R A Q2 1R 1R 3R 4R 4R 8–7

大会最高成績

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大会 成績
ATPファイナルズ A 出場なし
インディアンウェルズ SF 2024
マイアミ 4R 2023
モンテカルロ 2R 2021
マドリード 3R 2024
ローマ SF 2024
カナダ SF 2023
シンシナティ 3R 2023
上海 4R 2023, 2024
パリ QF 2022
オリンピック QF 2024
デビスカップ QF 2022, 2024

脚注

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  1. ^ Tommy Paul: Get To Know The American Tennis Prospect”. Tennis Tourtalk (23 September 2020). 2 December 2022時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年12月16日閲覧。
  2. ^ An "Unreal" Experience at the US Open for French Open Junior Champion Tommy Paul, Inspired by Roddick's 2003 US Open Outfit” (September 1, 2015). 2024年12月16日閲覧。
  3. ^ “South Africa's Lloyd Harris Through to His First ATP Final… in Adelaide, Australia”. www.sapeople.com. (17 January 2020). https://www.sapeople.com/2020/01/17/south-africas-lloyd-harris-through-to-his-first-atp-final-in-adelaide-australia/ 2024年12月16日閲覧。 
  4. ^ Braden, Jonathon (22 January 2020). “Paul Survives Dimitrov Comeback For Career-Best Slam Showing”. www.atptour.com. https://www.atptour.com/en/news/dimitrov-paul-australian-open-2020-wednesday 2024年12月16日閲覧。 
  5. ^ “Fucsovics To Face Federer In Fourth Round”. www.atptour.com. (24 January 2020). https://www.atptour.com/en/news/federer-millman-fucsovics-paul-2020-australian-open-third-round 2024年12月16日閲覧。 
  6. ^ “Sebi's Shining: #NextGenATP Korda Makes First ATP Tour Quarter-final”. www.atptour.com. (10 January 2021). https://www.atptour.com/en/news/korda-paul-delray-beach-2021-saturday 2024年12月16日閲覧。 
  7. ^ “First-Time Winner Spotlight: Tommy Paul”. www.atptour.com. (13 November 2021). https://www.atptour.com/en/news/tommy-paul-first-time-winner-spotlight-stockholm 2024年12月17日閲覧。 
  8. ^ Jurejko, Jonathan (3 July 2022). “Wimbledon 2022: Cameron Norrie beats Tommy Paul to reach quarter-finals at All England Club”. www.bbc.com. https://www.bbc.com/sport/tennis/62030683 2024年12月17日閲覧。 
  9. ^ Casper Ruud Returns to Top 5, Mover of Week | ATP Tour | Tennis”. 2024年12月17日閲覧。

外部リンク

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