ディアデラノビア
ディアデラノビア(欧字名:Dia de la Novia、2002年1月28日 - 2023年4月10日)は、日本の競走馬、繁殖牝馬[1]。主な勝ち鞍に2005年のフローラステークス、2007年の京都牝馬ステークス、愛知杯。
ディアデラノビア | ||||||||||||
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第46回京都金杯パドック(2008年1月5日) | ||||||||||||
欧字表記 | Dia de la Novia[1] | |||||||||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||||||||
性別 | 牝[1] | |||||||||||
毛色 | 栗毛[1] | |||||||||||
生誕 | 2002年1月28日[1] | |||||||||||
死没 | 2023年4月10日(21歳没) | |||||||||||
抹消日 | 2008年3月5日[2] | |||||||||||
父 | サンデーサイレンス[1] | |||||||||||
母 | ポトリザリス[1] | |||||||||||
母の父 | Potrillazo[1] | |||||||||||
生国 | 日本(北海道早来町)[1] | |||||||||||
生産者 | ノーザンファーム[1] | |||||||||||
馬主 | (有)キャロットファーム[1] | |||||||||||
調教師 | 角居勝彦(栗東)[1] | |||||||||||
競走成績 | ||||||||||||
生涯成績 |
23戦5勝(中央競馬) 2戦0勝(海外) [1] | |||||||||||
獲得賞金 | 3億2802万1000円[1] | |||||||||||
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経歴
編集競走馬時代
編集2004年12月12日、阪神競馬場の2歳新馬戦でデビューし、初勝利を挙げる[3]。明けて3歳になった2005年は白梅賞(500万下条件戦)を勝ち、チューリップ賞で重賞に初出走したが7着に終わった。連闘で臨んだフィリーズレビューも4着に敗れたが、優駿牝馬(オークス)を目指して出走したフローラステークスでは鞍上に武豊を迎え、重賞初勝利を挙げた。初のGI挑戦となった第66回優駿牝馬ではケント・デザーモが騎乗したが、3着に終わった。その後休養に入り、2005年のシーズンを終えた。
4歳になった2006年は京都金杯・京都牝馬ステークスと5着以下の成績が続いたが、中山牝馬ステークスで2着に入る。しかしその後は、次走のマイラーズカップから秋のエリザベス女王杯まで、5戦連続の3着と惜敗が続いた。年末には初の海外遠征に臨み、香港カップに出走したが7着に終わった。
5歳になった2007年、京都牝馬ステークスで1年9ヶ月ぶりの勝利を挙げた。続く阪神牝馬ステークスは3着の後、再び海外へ遠征。7月のキャッシュコールマイルでは5着と敗れたが、年末の愛知杯で優勝し、重賞3勝目を挙げた。6歳になった2008年は京都金杯と小倉大賞典に出走したがいずれも大敗し、小倉大賞典を最後に現役を終えた。
繁殖牝馬時代
編集2011年6月19日、初仔ディアデラバンデラが中央競馬でデビュー。23戦1勝(うち障害1戦未勝利)の成績を残したのち、地方競馬へ転厩した[4]。
2012年9月9日、2番仔ディアデラマドレが中央競馬でデビュー。重賞3勝の成績を残した[5]。
2021年7月16日をもって繁殖を引退[6]。その後2023年4月10日に死亡したことがキャロットクラブの会報のコラムにて明かされた[7]。21歳没。
競走成績
編集以下の内容は、netkeiba.com[8]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2004.12.12 | 阪神 | 2歳新馬 | 芝1600m(良) | 14 | 8 | 14 | 4.8 (2人) | 1着 | 1:36.1(34.7) | -0.3 | 武幸四郎 | 54 | (マルブツライト) | 418 | |
2005. 1.15 | 京都 | 白梅賞 | 500万下 | 芝1600m(良) | 13 | 7 | 11 | 2.2 (1人) | 1着 | 1:36.5(34.0) | -0.3 | 安藤勝己 | 54 | (エアメサイア) | 414 |
3. 5 | 阪神 | チューリップ賞 | GIII | 芝1600m(良) | 15 | 7 | 13 | 1.7 (1人) | 7着 | 1:36.1(35.4) | 0.8 | 安藤勝己 | 54 | エイシンテンダー | 420 |
3.13 | 阪神 | フィリーズレビュー | GII | 芝1400m(良) | 15 | 7 | 13 | 4.2 (2人) | 4着 | 1:21.3(34.2) | 0.1 | 安藤勝己 | 54 | ラインクラフト | 420 |
4.24 | 東京 | フローラS | GII | 芝2000m(良) | 15 | 8 | 15 | 3.0 (2人) | 1着 | 2:01.8(33.8) | -0.0 | 武豊 | 54 | (レースパイロット) | 422 |
5.22 | 東京 | 優駿牝馬 | GI | 芝2400m(良) | 18 | 5 | 9 | 9.0 (3人) | 3着 | 2:28.9(33.7) | 0.1 | K.デザーモ | 55 | シーザリオ | 426 |
2006. 1. 5 | 京都 | 京都金杯 | GIII | 芝1600m(良) | 16 | 2 | 4 | 5.4 (2人) | 6着 | 1:34.4(34.7) | 0.4 | 武豊 | 54 | ビッグプラネット | 422 |
1.29 | 京都 | 京都牝馬S | GIII | 芝1600m(良) | 16 | 3 | 6 | 3.0 (1人) | 5着 | 1:33.9(33.6) | 0.4 | 武豊 | 54 | マイネサマンサ | 416 |
3.12 | 中山 | 中山牝馬S | GIII | 芝1800m(良) | 16 | 2 | 4 | 5.3 (2人) | 2着 | 1:48.0(34.4) | 0.2 | 岩田康誠 | 55 | ヤマニンシュクル | 422 |
4.15 | 阪神 | マイラーズC | GII | 芝1600m(稍) | 11 | 3 | 3 | 10.0 (4人) | 3着 | 1:36.5(34.5) | 0.3 | 岩田康誠 | 55 | ダイワメジャー | 428 |
5.14 | 東京 | ヴィクトリアマイル | GI | 芝1600m(稍) | 18 | 7 | 13 | 9.2 (4人) | 3着 | 1:34.4(33.8) | 0.4 | 岩田康誠 | 55 | ダンスインザムード | 436 |
9.24 | 中山 | オールカマー | GII | 芝2200m(良) | 15 | 6 | 10 | 9.7 (6人) | 3着 | 2:12.1(35.1) | 0.0 | 岩田康誠 | 55 | バランスオブゲーム | 434 |
10.15 | 東京 | 府中牝馬S | GIII | 芝1800m(良) | 16 | 4 | 8 | 2.1 (1人) | 3着 | 1:47.5(33.3) | 0.0 | 北村宏司 | 55 | デアリングハート | 434 |
11.12 | 京都 | エリザベス女王杯 | GI | 芝2200m(良) | 15 | 6 | 11 | 8.8 (4人) | 3着 | 2:11.7(34.6) | 0.1 | 岩田康誠 | 56 | フサイチパンドラ | 436 |
12.10 | 沙田 | 香港C | GI | 芝2000m(良) | 12 | 11 | - | 7着 | 2:02.4 | 福永祐一 | 55.5 | Pride | 計不 | ||
2007. 1.28 | 京都 | 京都牝馬S | GIII | 芝1600m(良) | 16 | 2 | 4 | 2.0 (1人) | 1着 | 1:33.0(33.9) | -0.7 | 岩田康誠 | 54 | (ウイングレット) | 434 |
4. 7 | 阪神 | 阪神牝馬S | GII | 芝1400m(良) | 10 | 5 | 5 | 1.4 (1人) | 3着 | 1:21.0(35.0) | 0.4 | 岩田康誠 | 55 | ジョリーダンス | 436 |
5.13 | 東京 | ヴィクトリアマイル | JpnI | 芝1600m(良) | 18 | 1 | 2 | 10.1 (4人) | 6着 | 1:32.8(33.5) | 0.3 | 岩田康誠 | 55 | コイウタ | 444 |
6. 3 | 東京 | 安田記念 | GI | 芝1600m(良) | 18 | 7 | 14 | 30.9(11人) | 14着 | 1:33.3(35.1) | 1.0 | 岩田康誠 | 56 | ダイワメジャー | 446 |
7. 6 | サンタアニタ | キャッシュコールマイル | GII | 芝1600m(良) | 9 | 9 | - | 5着 | 1:33.5 | 岩田康誠 | 55 | Lady of Venice | 計不 | ||
10.14 | 東京 | 府中牝馬S | GIII | 芝1800m(良) | 16 | 4 | 7 | 5.9 (3人) | 4着 | 1:45.9(34.2) | 0.5 | 横山典弘 | 55 | デアリングハート | 434 |
11.11 | 京都 | エリザベス女王杯 | GI | 芝2200m(良) | 13 | 8 | 13 | 10.6 (5人) | 4着 | 2:12.5(34.0) | 0.6 | 武豊 | 56 | ダイワスカーレット | 430 |
12.15 | 中京 | 愛知杯 | GIII | 芝2000m(良) | 16 | 3 | 6 | 6.8 (4人) | 1着 | 1:58.9(34.0) | -0.1 | C.ルメール | 57 | (ニシノマナムスメ) | 434 |
2008. 1. 5 | 京都 | 京都金杯 | GIII | 芝1600m(良) | 16 | 2 | 4 | 10.4 (5人) | 13着 | 1:34.6(34.9) | 1.0 | 武豊 | 56.5 | エイシンデピュティ | 434 |
2. 9 | 小倉 | 小倉大賞典 | JpnIII | 芝1800m(良) | 16 | 6 | 11 | 7.8 (3人) | 10着 | 1:48.4(35.9) | 0.7 | C.ルメール | 56.5 | アサカディフィート | 444 |
繁殖成績
編集馬名 | 生年 | 毛色 | 父 | 性 | 馬主 | 厩舎 | 戦績 | 出典 | |
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初仔 | ディアデラバンデラ | 2009年 | 黒鹿毛 | シンボリクリスエス | 騙 | (有)キャロットファーム →杉浦和也 |
栗東・角居勝彦 →栗東・吉村圭司 →笠松・笹野博司 →高知・那俄性哲也 |
50戦5勝(引退) | [9] |
2番仔 | ディアデラマドレ | 2010年 | 鹿毛 | キングカメハメハ | 牝 | (有)キャロットファーム | 栗東・角居勝彦 | 16戦6勝(引退・繁殖) | [10] |
3番仔 | ディアデルレイ | 2011年 | 栗毛 | 牡 | 美浦・牧光二 →船橋・川島正一 |
38戦8勝(引退) | [11] | ||
4番仔 | サンマルティン | 2012年 | 栗毛 | ハービンジャー | 騙 | (有)キャロットファーム →斉藤秀文 →木村良明 |
美浦・国枝栄 →浦和・水野貴史 →盛岡・齋藤雄一 →名古屋・安部幸夫 |
44戦10勝(引退) | [12] |
5番仔 | ドレッドノータス | 2013年 | 栗毛 | 騙 | (有)キャロットファーム | 栗東・矢作芳人 | 31戦6勝(引退) | [13] | |
6番仔 | バルデス | 2014年 | 栗毛 | 牡 | 美浦・木村哲也 | 7戦3勝(引退) | [14] | ||
7番仔 | エルディアマンテ | 2015年 | 栗毛 | キングカメハメハ | 牝 | 美浦・国枝栄 | 5戦0勝(引退・繁殖) | [15] | |
8番仔 | カウディーリョ | 2016年 | 黒鹿毛 | 騙 | 美浦・堀宣行 | 20戦5勝(引退) | [16] | ||
9番仔 | グレイトオーサー | 2017年 | 栗毛 | ノヴェリスト | 騙 | 17戦3勝(引退) | [17] | ||
10番仔 | ディオスバリエンテ | 2018年 | 鹿毛 | ロードカナロア | 騙 | 18戦3勝(現役) | [18] | ||
11番仔 | グランディア | 2019年 | 鹿毛 | ハービンジャー | 騙 | 栗東・中内田充正 | 18戦4勝(現役) | [19] | |
12番仔 | メグスタス | 2020年 | 栗毛 | ドレフォン | 牝 | 栗東・森田直行 | 5戦0勝(引退) | [20] |
- 2024年10月8日現在[21]
血統表
編集ディアデラノビアの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父 *サンデーサイレンス Sunday Silence 1986 青鹿毛 アメリカ |
父の父 Halo1969 黒鹿毛 アメリカ |
Hail to Reason | Turn-to | |
Nothirdchance | ||||
Cosmah | Cosmic Bomb | |||
Almahmoud | ||||
父の母 Wishing Well1975 鹿毛 アメリカ |
Understanding | Promised Land | ||
Pretty Ways | ||||
Mountain Flower | Montparnasse | |||
Edelweiss | ||||
母 *ポトリザリス Potrizaris 1995 栗毛 アルゼンチン |
Potrillazo 1982 青鹿毛 アルゼンチン |
Ahmad | Good Manners | |
Azyade | ||||
Azalee | Tropical Sun | |||
Akinos | ||||
母の母 Chaldee1978 栗毛 アルゼンチン |
Banner Sport | Raise a Native | ||
La Dauphine | ||||
Gevar | Right of Way | |||
Zaris | ||||
母系(F-No.) | (FN:2-u) | [§ 2] | ||
5代内の近親交配 | なし | [§ 3] | ||
出典 |
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- 従姉妹にシーザリオの勝ったアメリカンオークスで2着だったメリョールアインダが、その弟で2008年のファルコンステークスを勝利したダノンゴーゴーがいる。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ディアデラノビア”. JBISサーチ. 2016年3月28日閲覧。
- ^ “ディアデラノビア引退、繁殖馬に”. ラジオNIKKEI. 日経ラジオ社 (2008年3月5日). 2016年3月28日閲覧。
- ^ “競走成績:全競走成績|ディアデラノビア”. JBISサーチ. 2016年3月28日閲覧。
- ^ “競走成績:全競走成績|ディアデラバンデラ”. JBISサーチ. 2016年3月28日閲覧。
- ^ “競走成績:全競走成績|ディアデラマドレ”. JBISサーチ. 2016年3月28日閲覧。
- ^ “血統書サービス Studbook”. 公益財団法人 ジャパン・スタッドブック・インターナショナル (2022年2月6日). 2022年2月6日閲覧。
- ^ 島田明宏 (2023年5月2日). “あの蹄音を、もう一度~キャロット優駿列伝~vol.53 ディアデラノビア”. キャロットクラブ 会報2023年5月号. キャロットクラブ. 2023年6月5日閲覧。
- ^ "ディアデラノビアルの競走成績". netkeiba. ネットドリーマーズ. 2021年7月14日閲覧。
- ^ “ディアデラバンデラ”. JBISサーチ. 2017年4月10日閲覧。
- ^ “ディアデラマドレ”. JBISサーチ. 2017年4月10日閲覧。
- ^ “ディアデルレイ”. JBISサーチ. 2017年4月10日閲覧。
- ^ “サンマルティン”. JBISサーチ. 2017年4月10日閲覧。
- ^ “ドレッドノータス”. JBISサーチ. 2017年4月10日閲覧。
- ^ “バルデス”. JBISサーチ. 2021年6月3日閲覧。
- ^ “エルディアマンテ”. JBISサーチ. 2021年6月3日閲覧。
- ^ “カウディーリョ”. JBISサーチ. 2021年6月3日閲覧。
- ^ “グレイトオーサー”. JBISサーチ. 2021年6月3日閲覧。
- ^ “ディオスバリエンテ”. JBISサーチ. 2021年6月3日閲覧。
- ^ “グランディア”. JBISサーチ. 2021年6月3日閲覧。
- ^ “メグスタス|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2024年10月10日閲覧。
- ^ “繁殖牝馬情報:牝系情報|ディアデラノビア”. JBISサーチ. 2021年6月3日閲覧。
外部リンク
編集- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、JBISサーチ、Racing Post
- ディアデラノビア - 競走馬のふるさと案内所