テオフィロ

男性の名前 (Teófilo)

テオフィロは、イタリア語スペイン語ポルトガル語などの人名。綴りはイタリア語で Teofilo、スペイン語やポルトガル語では Teófilo

古代ギリシア語の θεός(神)と φίλος(友人、愛する者、最愛の者)からなる人名「テオフィロス (Θεόφιλος)」に由来する[1][2]。したがってこの名前は「神の友人」[1]、「神を愛する者」[3]、「神に愛された者」[2]を意味する。

新約聖書』の「ルカによる福音書」と「使徒言行録」はテオフィロ(テオピロ)なる人物に献呈されている。これはローマ帝国の高官であろうとされるが、名前の意味からすべてのキリスト教徒を比喩的に指している可能性も否定できない[4]

意味合いが似た名前として、ラテン語のアマデウス(イタリア語のアメデーオ、フランス語のアメデ)やドイツ語のゴットリープドイツ語版がある。

  • テオフィロ・ブラガ(1843年 - 1924年) - ポルトガルの著作家、政治家。ポルトガルの首相(1910年 - 1911年)、大統領(1915年)。
  • テオフィロ・イルデフォンソ(1903年 - 1942年) - フィリピンの水泳選手(平泳ぎ)。アムステルダム五輪とロサンゼルス五輪の銅メダリスト。
  • テオフィロ・クルス英語版(1942年 - 2005年) - プエルトリコのバスケットボール選手(センター)。ローマ五輪・東京五輪・メキシコ五輪・ミュンヘン五輪・モントリオール五輪のバスケットボールプエルトリコ代表、FIBA殿堂の殿堂入り選手。
  • テオフィロ・クビジャス(1949年 - ) - ペルーのサッカー選手(ミッドフィールダー)。1970年・1978年・1982年のワールドカップのペルー代表選手。
  • テオフィロ・ステベンソン(1952年 - 2012年) - キューバのボクシング選手(ヘビー級)。ミュンヘン五輪・モントリオール五輪・モスクワ五輪の金メダリスト。
  • テオフィロ・グティエレス(1985年 - ) - コロンビアのサッカー選手(フォワード)。2014年ワールドカップとリオデジャネイロ五輪のコロンビア代表選手。
  • テオフィロ (競走馬)(2004年 - ) - アイルランドの競走馬。2006年のカルティエ賞最優秀2歳牡馬。

出典

編集
  1. ^ a b Theophilus” (英語). Behind the Name. 2024年1月14日閲覧。
  2. ^ a b Theophilus” (英語). Online Etymology Dictionary. 2024年1月14日閲覧。
  3. ^ Alfonso Burgio, ed. (1992). "Teofilo". Dizionario dei nomi propri di persona. Hermes Edizioni. p. 330. ISBN 88-7938-013-3. Google ブックスより2024年1月14日閲覧
  4. ^ THEOPHILUS” (英語). International Standard Bible Encyclopedia. 2024年1月14日閲覧。

関連項目

編集