ティム・チューTim Tszyu1994年11月2日 - )は、オーストラリアプロボクサーニューサウスウェールズ州シドニー出身。元WBO世界スーパーウェルター級王者。

ティム・チュー
基本情報
本名 ティモフェイ・コンスタティノヴィチ・チュー
通称 The Soul Taker(ザ・ソウルテイカー
階級 スーパーウェルター級
身長 175cm
リーチ 179cm
国籍 オーストラリアの旗 オーストラリア
誕生日 (1994-11-02) 1994年11月2日(30歳)
出身地 ニューサウスウェールズ州シドニー
スタイル オーソドックス
プロボクシング戦績
総試合数 26
勝ち 24
KO勝ち 17
敗け 2
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獲得メダル
オーストラリアの旗 オーストラリア
男子 アマチュアボクシング
オーストラリア選手権
2011 メルボルン スーパーライト級
ティム・チュー
YouTube
チャンネル
活動期間 2019年10月7日 -
登録者数 約1490人
総再生回数 約36万回
チャンネル登録者数・総再生回数は
2023年6月14日時点。
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父親は元WBAスーパーWBCIBF世界スーパーライト級統一王者コンスタンチン・チュー

来歴

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2016年12月17日、プロデビュー戦を行い6回3-0の判定勝ち。白星デビューを飾った。

2017年10月22日、シドニーのザ・スターにてウェイド・ライアンとABCOコンチネンタルスーパーウェルター級王座決定戦を行い、10回3-0の判定勝ちを収め王座獲得に成功した[1]

2019年2月8日、シドニーのホーダーン・パビリオンにてポール・ガレン対ジョン・ホポアテの前座でデントン・ヴァッセルとWBAOスーパーウェルター級暫定王座決定戦を行い、2回TKO勝ちを収め王座獲得に成功した[2]

2019年8月14日、シドニーのインターナショナル・コンベンションセンター・シドニーにてポール・ガレン対ジョン・ホポアテの前座でIBFオセアニアスーパーウェルター級王者ドワイト・リッチーとWBOグローバルスーパーウェルター級初代王座決定戦を行い、10回3-0の判定勝ちを収め両王座獲得に成功した[3]

2021年7月7日、ニューカッスルのニューカッスル・エンターテイメント・センターにてスティーブ・スパークとコモンウェルススーパーウェルター級王座決定戦を行い、3回TKO勝ちを収めコモンウェルス王座獲得及びWBOグローバル王座は5度目の防衛に成功した[4]

2023年1月28日、WBAスーパー・WBC・IBF・WBO世界スーパーウェルター王者のジャーメル・チャーロと対戦する予定だったが[5]、チャーロがスパーリング中に左手を2箇所骨折したため延期されることが2022年12月24日に発表された[6]

2023年3月11日、シドニーのシドニー・スーパードームにてWBO世界スーパーウェルター級3位の元WBC世界スーパーウェルター級王者トニー・ハリソンとジャーメル・チャーロの負傷に伴い設置されたWBO世界スーパーウェルター級暫定王座決定戦を行い、9回TKO勝ちを収め王座獲得に成功した[7]

WBOスーパーウェルター級正規王者のジャーメル・チャーロが、サウル・アルバレス 対 ジャーメル・チャーロ戦が行われた2023年9月30日付での試合開始と同時に王座を剥奪されたため、チューは暫定王者から正規王者に認定した[8]

2023年10月14日、クイーンズランド州ブロードビーチのゴールドコーストコンベンション&エキシビション・センターにてWBC世界スーパーウェルター級暫定王者ブライアン・メンドーサと対戦し、12回3-0(116-112、116-111、117-111)の判定勝ちを収め、2度目の防衛に成功した。

2024年3月30日、ネバダ州ラスベガスT-モバイル・アリーナでWBC世界スーパーウェルター級3位のセバスチャン・フンドラとWBO世界スーパーウェルター級タイトルマッチおよびWBC世界スーパーウェルター級王座決定戦を行う。好調なスタートを切るも、2回にチューの額がフンドラの肘に接触し大量流血を起こすアクシデントに見舞われ、プロキャリア初黒星となる12回1-2(116-112、112-116、113-115)の僅差の判定負けを喫し王座から陥落した[9]。チューは当初はWBA世界ウェルター級2位のキース・サーマンとWBO世界スーパーウェルター級タイトルマッチで対戦する予定だったが、WBOがタイトルマッチを承認しなかったため155ポンド契約のキャッチウェイトによるノンタイトル戦に変更された。しかし、試合12日前の3月18日にサーマンが上腕二頭筋を負傷したため欠場することが発表され、それに伴い前座のWBC世界スーパーウェルター級王座決定戦でセルヒイ・ボハチュクと対戦予定だったフンドラが代役でチューと対戦、同時にWBOがタイトルマッチを承認することになった[10]。試合後、チューは流血の影響で視界がほとんど見えない状態で戦っていたことを明かした[11]

2024年8月3日、カリフォルニア州ロサンゼルスBMOスタジアムでWBA世界スーパーウェルター級1位のバージル・オルティス・ジュニアと対戦する予定だったが、フンドラ戦での額の傷の回復が遅れ十分なトレーニングキャンプを確保できないことから中止となったことが5月30日に発表された[12]

2024年10月19日、フロリダ州オーランドのカリビ・ロイヤル・オーランドで現IBF世界スーパーウェルター級王者のバフラム・ムルタザリエフに挑戦[13]。しかし2回中に左フックで2度、2回終了間際の右フック、3回中に左フックで計4度ムルタザリエフにダウンを奪われ、連打を浴びたチューは防戦一方となりチューのセコンドからタオルが投入され3回1分55秒TKO負けを喫しプロ初のKO負けと同時に王座返り咲きと再起に失敗した[14]

戦績

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  • アマチュアボクシング:34戦 33勝 1敗
  • プロボクシング:26戦 24勝 (17KO) 2敗
日付 勝敗 時間 内容 対戦相手 国籍 備考
1 2016年12月17日 6R 判定3-0 ゾラン・カサディ   オーストラリア プロデビュー戦
2 2017年2月3日 3R 1:02 TKO マーク・ダルビー   オーストラリア
3 2017年4月8日 3R 1:41 TKO ベン・ネルソン   ニュージーランド
4 2017年5月6日 2R 2:45 TKO イヴァナ・シアウ   ニュージーランド
5 2017年5月27日 3R 終了 TKO アダム・フィッツシモンズ   オーストラリア
6 2017年7月22日 2R 1:30 TKO クリストファー・カーン   オーストラリア
7 2017年10月22日 10R 判定3-0 ウェイド・ライアン   オーストラリア ABCOコンチネンタルスーパーウェルター級王座決定戦
8 2018年4月7日 5R 2:15 TKO ルーベン・ウェブスター   ニュージーランド
9 2018年5月24日 4R 0:44 TKO ラリー・シウ   インドネシア ABCOコンチネンタル防衛1
10 2018年8月3日 1R 1:41 KO スティービー・フェルディナンダス   インドネシア ABCOコンチネンタル防衛2
11 2018年9月8日 1R 2:31 TKO マルコス・ヘスス・コルネーホ   アルゼンチン
12 2019年2月8日 2R 0:23 TKO デントン・ヴァッセル   イギリス WBAOスーパーウェルター級暫定王座決定戦
13 2019年5月15日 10R 判定3-0 ジョエル・カミレリ   オーストラリア 豪州スーパーウェルター級タイトルマッチ
14 2019年8月14日 10R 判定3-0 ドワイト・リッチー   オーストラリア IBFオセアニアスーパーウェルター級タイトルマッチ
WBOグローバルスーパーウェルター級王座決定戦
15 2019年12月6日 4R 0:23 TKO ジャック・ブルベイカー   オーストラリア IBFオセアニア防衛1・WBOグローバル防衛1
16 2020年8月26日 8R 終了 TKO ジェフ・ホーン   オーストラリア IBFオセアニア防衛2・WBOグローバル防衛2
17 2020年12月16日 1R 1:47 TKO ボウィン・モーガン   ニュージーランド IBFオセアニア防衛3・WBOグローバル防衛3
18 2021年3月31日 5R 2:29 TKO デニス・ホーガン   アイルランド WBOグローバル防衛4
19 2021年7月7日 3R 2:22 TKO スティーブ・スパーク   オーストラリア コモンウェルススーパーウェルター級王座決定戦
WBOグローバル防衛5
20 2021年11月17日 12R 判定3-0 井上岳志(ワールドS)   日本 WBOグローバル・WBOアジアパシフィックスーパーウェルター級王座統一戦
WBOグローバル防衛6・WBOアジアパシフィック獲得
21 2022年3月26日 12R 判定3-0 テレル・ガーシャ   アメリカ合衆国 WBOグローバル防衛7
22 2023年3月11日 9R 2:43 TKO トニー・ハリソン   アメリカ合衆国 WBO世界スーパーウェルター級暫定王座決定戦
23 2023年6月18日 1R 1:17 KO カルロス・オカンポ   メキシコ WBO暫定防衛1→正規王座に認定
24 2023年10月14日 12R 判定3-0 ブライアン・メンドーサ   アメリカ合衆国 WBO防衛2
25 2024年3月30日 12R 判定1-2 セバスチャン・フンドラ   アメリカ合衆国 WBC世界スーパーウェルター級王座決定戦
WBO陥落
26 2024年10月19日 3R 1:55 TKO バフラム・ムルタザリエフ   ロシア IBF世界スーパーウェルター級タイトルマッチ
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獲得タイトル

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  • IBFオセアニアスーパーウェルター級王座
  • ABCOコンチネンタルスーパーウェルター級王座
  • WBAOスーパーウェルター級暫定王座
  • 豪州スーパーウェルター級王座
  • WBOグローバルスーパーウェルター級王座
  • コモンウェルススーパーウェルター級王座
  • WBOアジアパシフィックスーパーウェルター級王座
  • WBO世界スーパーウェルター級暫定王座(防衛1=正規王座に認定)
  • WBO世界スーパーウェルター級王座(防衛1)

脚注

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  1. ^ Wade Ryan goes down in close encounter against Tim Tszyu | Photos The Northern Daily Leader 2017年10月24日
  2. ^ Tim Tszyu takes record to 12-0 with second round TKO of Denton Vassell FOXスポーツ 2019年2月8日
  3. ^ Tim Tszyu defeats Dwight Ritchie via unanimous decision — full results FOXスポーツ 2019年8月15日
  4. ^ Tim Tszyu beats Steve Spark with brutal body assault in Newcastle, as it happened ABC 2021年7月7日
  5. ^ S・ウェルター級4団体統一王者チャーロ弟 豪州の星チューと来年1月ラスベガスで防衛戦か Boxing News(ボクシングニュース) 2022年7月15日
  6. ^ Jermell Charlo Breaks Left Hand in Camp, Tim Tszyu Defense is Postponed”. Boxing Scene.com (2022年12月24日). 2023年1月9日閲覧。
  7. ^ TIM TSZYU DELIVERS BRUTAL NINTH-ROUND TKO OF TONY HARRISON DAZN 2023年3月12日
  8. ^ Tim Tszyu Upgraded To Full WBO Junior Middleweight Titlist”. Boxing Scene.com (2023年10月1日). 2023年12月22日閲覧。
  9. ^ Tim Tszyu vs. Sebastian Fundora fight results: Live boxing updates, scorecard, start time, undercard CBSスポーツ 2024年3月30日
  10. ^ チューはフンドラと防衛戦 サーマン負傷でアウト WBO&WBCの2冠戦に”. Boxing News(ボクシングニュース) (2024年3月20日). 2024年3月21日閲覧。
  11. ^ Tim Tszyu Says His Eyesight Was Gone During Bloody Sebastian Fundora Fight Boxing Daily 2024年4月1日
  12. ^ Tim Tszyu vs. Vergil Ortiz Off Due to Cut From Tszyu-Fundora Fight: Report”. Boxing Scene.com (2024年5月30日). 2024年5月31日閲覧。
  13. ^ Tim Tszyu ready to take out Bakhram Murtazaliev on Oct. 19”. Boxing Scene.com (2024年9月3日). 2024年9月5日閲覧。
  14. ^ Bakhram Murtazaliev repeatedly drops, and stops, reckless Tim Tszyu”. Boxing Scene.com (2024年10月19日). 2024年10月20日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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暫定王座決定戦 対戦者
トニー・ハリソン
WBO世界スーパーウェルター級暫定王者
2023年3月11日 - 2023年9月30日
次暫定王者
正規認定により消滅
空位
前タイトル保持者
ジャーメル・チャーロ
WBO世界スーパーウェルター級王者

2023年9月30日 - 2024年3月31日

次王者
セバスチャン・フンドラ