ポートFC
ポートフットボールクラブ(タイ語: การท่าเรือ, 英語: Port Football Club)は、タイ王国の首都バンコクのクローントゥーイ区に本拠地を置くサッカークラブである。
ポートFC | ||||
---|---|---|---|---|
原語表記 | การท่าเรือ | |||
愛称 | สิงห์เจ้าท่า (Port Lions) | |||
クラブカラー | オレンジ・青 | |||
創設年 | 1967年 | |||
所属リーグ | タイ・リーグ1 | |||
ホームタウン | バンコク | |||
ホームスタジアム | PATスタジアム | |||
収容人数 | 12,000 | |||
代表者 | ヌアンパン・ラムサム | |||
監督 | チョクタウィー・プロムルット | |||
公式サイト | 公式サイト | |||
| ||||
■テンプレート(■ノート)■サッカークラブPJ |
歴史
編集1967年にタイ港湾公社によってポート・オーソリティ・オブ・タイランドFC(สโมสรฟุตบอลการท่าเรือไทย)として創設された。創設初年度からコー・ロイヤル・カップに優勝してリーグチャンピオンに輝いた。1968年から1979年までに6回のリーグ優勝を果たした。またカップ戦のクイーンズカップにおいても4年連続優勝(1977年から1980年)した。
1996年のタイ・プレミアリーグ (TPL) に創設時より参加。1999年には優勝したタイ・エアフォースFCと勝ち点差で並びながら、得失点差で2位に終わった。これはプレミアリーグとなって以降のクラブ最高順位である。
2007年と2008年は下位に沈み、両年とも勝ち点差わずか1で降格を免れた。
2009年、リーグの規約改正に伴ってクラブを株式会社化してタイ・ポートFCに改名した。ホームスタジアムをPATスタジアムに移転したこの年にはタイFAカップを初制覇して16年ぶりにタイトルを獲得した。
2012年、TPL16位で初めてディビジョン1に降格してしまう。クラブ名をシンタールアFC(タイ語: สิงห์ท่าเรือ, 英語: Singhtarua Football Club)と改称した2013年はディビジョン1を2位で終え、1年でTPL復帰を決める。
2015年、ポートFCに改名。この年、保険会社ムアンタイ・インシュアランスの社長兼CEOである「マダム・ペーン」ことヌアンパン・ラムサムがタイ港湾公社からクラブの経営権を取得した[1][2]。ヌアンパンはカシコン銀行を創業したラムサム家の5代目の子孫で、タイ民主党事務総長補佐やサッカータイ王国女子代表のゼネラルマネージャーも務めた人物である[3]。最初の年は再びディビジョン1に降格してしまうが、翌2016年には再昇格。2017年はタイ・リーグ1で9位に留まったものの、2018年はクラブ史上最大となる勝ち点61を積み上げて3位でシーズンを終えた[2]。2019年もリーグ3位になったほか、タイFAカップ決勝でラーチャブリー・ミトポンを1-0で下して2回目の優勝を果たした。
2020年、ホームで1月21日に行われたAFCチャンピオンズリーグ2020予選2回戦でフィリピンのセレス・ネグロスFCに0-1で敗れ、国際舞台での戦いは早々に終了した[4]。翌2021年のAFCチャンピオンズリーグ2021はグループステージからの参加となったが、グループJで3位となり、ラウンド16には進めなかった。
2021年9月27日、マダム・ペーンの実娘のヌアンワン・ラムサムがクラブの副会長に就任した[5]。
クラブ名の変遷
編集- 1967-2008 ポート・オーソリティ・オブ・タイランドFC
- 2009-2012 タイ・ポートFC
- 2013-2014 シンタールアFC
- 2015- ポートFC
タイトル
編集国内タイトル
編集- コー・ロイヤルカップ:8回
- 1968, 1972, 1974, 1976, 1978, 1979, 1985, 1990
- タイFAカップ:2回
- 2009, 2019
- クイーンズカップ:6回
- 1977, 1978, 1979, 1980, 1987, 1993
- タイ・リーグカップ:1回
- 2010
国際タイトル
編集- ボルドロイ・カップ:3回
- 1979, 1993, 2007
過去の成績
編集年度 | 所属 | 順位 | 試 | 点 | 勝 | 分 | 敗 | 得 | 失 | FAカップ | リーグカップ | コー・ロイヤルカップ | ACL | AFCカップ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1996-97 | プレミア | 11位 | 34 | 41 | 9 | 14 | 11 | 44 | 39 | |||||
1997 | プレミア | 4位 | 22 | 32 | 9 | 5 | 8 | 36 | 35 | |||||
1998 | プレミア | 4位 | 22 | 37 | 10 | 7 | 5 | 50 | 27 | |||||
1999 | プレミア | 2位 | 22 | 39 | 12 | 3 | 7 | 31 | 16 | |||||
2000 | プレミア | 5位 | 22 | 30 | 8 | 6 | 8 | 18 | 21 | |||||
2001-02 | プレミア | 6位 | 22 | 28 | 6 | 10 | 6 | 26 | 23 | |||||
2002-03 | プレミア | 3位 | 18 | 33 | 10 | 3 | 5 | 25 | 19 | |||||
2003-04 | プレミア | 5位 | 18 | 28 | 9 | 1 | 8 | 29 | 28 | |||||
2004-05 | プレミア | 4位 | 18 | 26 | 7 | 5 | 6 | 26 | 27 | |||||
2006 | プレミア | 7位 | 22 | 28 | 7 | 7 | 8 | 21 | 28 | |||||
2007 | プレミア | 12位 | 30 | 36 | 9 | 9 | 12 | 36 | 43 | |||||
2008 | プレミア | 13位 | 30 | 30 | 7 | 9 | 14 | 30 | 47 | |||||
2009 | プレミア | 6位 | 30 | 44 | 12 | 8 | 10 | 33 | 30 | 優勝 | ||||
2010 | プレミア | 4位 | 30 | 48 | 13 | 9 | 8 | 41 | 29 | 3回戦 | 優勝 | 準優勝 | ベスト8 | |
2011 | プレミア | 7位 | 34 | 45 | 12 | 9 | 13 | 33 | 38 | 3回戦 | 準優勝 | |||
2012 | プレミア | 16位 | 34 | 33 | 8 | 9 | 17 | 32 | 48 | 4回戦 | 3回戦 | |||
2013 | ディヴィジョン1 | 2位 | 34 | 65 | 20 | 5 | 9 | 61 | 40 | ベスト8 | 1回戦 | |||
2014 | プレミア | 13位 | 38 | 45 | 15 | 9 | 14 | 44 | 52 | 4回戦 | 2回戦 | |||
2015 | プレミア | 17位 | 34 | 33 | 10 | 3 | 21 | 31 | 49 | 4回戦 | 2回戦 |
AFC大会での成績
編集- アジアクラブ選手権・AFCチャンピオンズリーグ: 4回出場
年度 | 大会 | ラウンド | 国 | クラブ | ホーム | アウェー | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1986 | アジアクラブ選手権 | 1回戦 | セランゴール | 0-1, 0-1 | 0-2 | ||
1991 | アジアクラブ選手権 | グループA | アル・ラーヤン | 1-3 | 3位 | ||
モハメダン | 4-1 | ||||||
アル・シャバーブ | 1-3 | ||||||
2010 | AFCカップ | グループH | ダナン | 2-3 | 0-0 | 2位 | |
和富大埔 | 2-0 | 1-0 | |||||
ゲイラン | 2-2 | 1-0 | |||||
ラウンド16 | スリウィジャヤ | 4-1 | 4-1 | ||||
準々決勝 | アル・カーディシーヤ | 0-0 | 0-3 | 0-3 | |||
2020 | AFCチャンピオンズリーグ | 予選2回戦 | セレス・ネグロス | 0-1 | 0-1 | ||
2021 | AFCチャンピオンズリーグ | グループJ | 傑志 | 1-1 | 0-2 | 3位 | |
広州 | 3-0 | 5-1 | |||||
セレッソ大阪 | 0-3 | 1-1 |
現所属メンバー
編集- 2023–24年現在
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。
|
|
※星印は外国人選手を示す。
ローン移籍
編集- in
注:選手の国籍表記はFIFAの定めた代表資格ルールに基づく。
|
|
歴代所属選手
編集- 丸山良明 2010-2011
- 森田浩史 2010
- バルチ・ジュニオール 2011、2012
- 金東燦 2011-2012
- 猿田浩得 2014
- ヴィンセント・ケイン 2015
- 永里源気 2016-
- ロドリゴ・メネセス・キンタニーリャ 2016-2017
- 志村謄 2023-
脚注
編集- ^ “Nualphan Lamsam, Muang Thai Insurance PCL: Profile and Biography”. ブルームバーグ. 2020年1月3日閲覧。
- ^ a b “Nualphan to helm Port FC”. バンコック・ポスト (2019年2月5日). 2020年1月3日閲覧。
- ^ NAPAMON ROONGWITOO (2014年6月7日). “The heroines of Thai football”. バンコック・ポスト. 2020年1月3日閲覧。
- ^ “Ceres-Negros edge Port FC 1-0 to set up FC Tokyo clash in AFC Champions League 2020 Play-off”. FOX Sports Asia (2020年1月21日). 2020年2月11日閲覧。
- ^ “คนรุ่นใหม่! มาดามแป้ง ดัน "นวลวรรณ ล่ำซำ" นั่งรองประธานท่าเรือ” (タイ語). Goal.com (2021年9月27日). 2021年10月30日閲覧。
外部リンク
編集- 公式ウェブサイト
- ポートFC (portfootballclubofficial) - Facebook
- ポートFC (@PortFC_Official) - X(旧Twitter)