ストロフォイド(strophoid)は、ある曲線と2点について定義される曲線である。葉形線(ようけいせん)あるいは結繩形線、捩走線とも呼ばれる[1][2][3]

ストロフォイド

定義

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曲線Cと点A(固定点)、点O(極)について、直線lと曲線Cの交点をKとする。線分AKの長さ分だけ、Kと離れたl上の2点の軌跡をストロフォイドという[4]Cが直線かつ点AC上にあり点OC上にないとき、特に斜ストロフォイド(oblique strophoid)という[5]。更にOAC垂線であるとき、直角ストロフォイド(right strophoid)あるいは単にストロフォイドという。

特別な場合

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直角ストロフォイド

直角ストロフォイドは、極座標の方程式では、

 

直交座標では、

 

と表される[3]パラメータ表示では   と表される。

x軸に対して線対称である。原点Oで自らと交わる。原点Oと (-a, 0)x軸と交わる。x=a漸近線に持つ。ループ内の面積  である。

出典

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  1. ^ 根津千治『微分学 : 高等数学講義』博文館、1911年。NDLJP:2504316 
  2. ^ ミノルスキー 著、松田信行 訳『演習微分積分学 第1』東京図書、1964年。NDLJP:828994 
  3. ^ a b 渡辺義勝『解析幾何学 : 理論応用』弘道館、1931年、89,117頁。NDLJP:1176790 
  4. ^ ロックウッド 著、松井政太郎 訳『カーブ』みすず書房、1964年。NDLJP:1380541 
  5. ^ 新訂版 数学用語 英和辞典: 和英索引付き』近代科学社、2020年12月2日。ISBN 978-4-7649-0624-2https://www.google.co.jp/books/edition/%E6%96%B0%E8%A8%82%E7%89%88_%E6%95%B0%E5%AD%A6%E7%94%A8%E8%AA%9E_%E8%8B%B1%E5%92%8C%E8%BE%9E%E5%85%B8/SHMNEAAAQBAJ 

外部リンク

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