スティンガー (カクテル)
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スティンガー(英語: Stinger)とは、ブランデーベースのカクテルである[3][4][5]。
スティンガー | |
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基本情報 | |
種別 | ショートドリンク |
作成技法 | ステア |
色 | 褐色透明 |
グラス | カクテル・グラス |
アルコール度数 | |
度数 | |
国際バーテンダー協会のレシピ | |
ベース | コニャック |
装飾材料 | ミントの葉 |
材料 |
コニャック …… 50ml |
クリーム・デ・メント …… 20ml |
味は甘口であり、食後のカクテルとして代表的である[3][6][7][8]。また、ナイト・キャップとして就寝前にもよく飲まれている[7]。
概要
編集「スティンガー」は「(昆虫や動植物の)針」の意であるが[3][4][6][5][8]、「風刺」、「皮肉を言う人」の意味もある[3][5]。福西英三は「ペパーミントリキュールのシャープな味わいから名づけられたのではないか」と自著で推測している[8]。
20世紀はじめにニューヨーク市の「コロニーレストラン」のバーテンダーが考案し、その店の名物カクテルとなった[3][6][5][8]。その後、数々の映画や小説で採り上げられたことで知名度が高まった[7]。
レシピの例
編集国際バーテンダー協会によるレシピは以下の通り[9]。
- 材料
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- コニャック - 50ml
- クリーム・デ・メント - 20ml
- 作り方
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- ミキシンググラスに氷と材料を入れステアする。
- マティーニグラスに注ぎ、ミントの葉を飾る。
従来はシェイクで作っていた[8]。
バリエーション
編集スティンガーの登場する作品
編集- 小説
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- 007 ダイヤモンドは永遠に - 1956年のイアン・フレミングの小説。ジェームズ・ボンドとティファニー・ケイスが作中で飲む。
- 寒い国から帰ってきたスパイ - 1963年のジョン・ル・カレの小説。アレック・リーマスが作中で飲む。
- ミュージカル
- テレビドラマ
- 映画
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- 気まぐれ天使 - 1947年の映画。天使ダドリーがスティンガーをランチのときに注文する。
- 大時計 - 1948年の映画。ジョージ・ストロードが通常のスティンガーより緑色な飲み物をバーで注文する。
- 孤独な場所で - 1950年の映画。チャーリー・ウォーターマンがバーで注文する。
- 上流社会 - 1956年の映画。C・K・デクスター=ヘヴンがランチのときに注文する。
- よろめき休暇 - 1957年の映画。アンディが注文する。
- アパートの鍵貸します - 1960年の映画。ジョー・ドービッシュがバーにいたブロンド美女(演:ジョイス・ジェイムソン)を口説くときに注文する。
- 007/サンダーボール作戦 - 1965年の映画。
- 007/ダイヤモンドは永遠に - 1971年の映画。
- シャンプー - 1975年の映画。ジル(演:ゴールディ・ホーン)が「スティンガーを飲んでる」という台詞にジョニー(演:トニー・ビル)が「ディナー前なのに?」と返すシーンがある。
- ゴーリキー・パーク - 1983年の映画。アルカージー・レンコ大尉がスティンガーを注文するが、ウィリアム・カーウィルが「スティンガーは評判が悪い」と言う。
出典
編集- ^ 桑名伸佐 監修『カクテル・パーフェクトブック』日本文芸社、2006年、277頁。ISBN 978-4-537-20423-0。
- ^ 稲保幸『色でひけるカクテル』大泉書店、2003年、119頁。ISBN 4-278-03752-X。
- ^ a b c d e 中村健二『世界一のカクテル』主婦の友社、2010年、86頁。ISBN 978-4072743935。
- ^ a b 『カクテル完全ガイドうまいつくり方の方程式』(改訂版)池田書店、2021年、173頁。ISBN 978-4262130705。
- ^ a b c d THE PLACE『カクテル事典』学研パブリッシング、2014年、168頁。ISBN 978-4058003206。
- ^ a b c “スティンガー レシピ”. サントリー. 2022年9月10日閲覧。
- ^ a b c 『カクテルをたしなむ人のレッスン&400レシピ』日本文芸社、2021年、139頁。ISBN 978-4537218695。
- ^ a b c d e f g h 福西英三『カクテル教室』保育社、1996年、45頁。ISBN 978-4586508877。
- ^ “Stinger”. 国際バーテンダー協会. 2022年9月10日閲覧。
- ^ 斎藤都斗武、佐藤淳『カクテルの図鑑』マイナビ出版、2013年、67頁。ISBN 978-4839946234。