Wikipedia:翻訳のガイドライン

このページでは、他言語版のウィキペディアを翻訳して記事を新規作成したり補強したりする場合の翻訳のガイドラインを示します。

ウィキペディアに投稿された文章は各言語版の間で相互に自由に翻訳を行うことができますが、その際には適切に履歴継承を行うことにより翻訳元を示す義務があります。これは文章が GFDLCC BY-SA 4.0 のデュアルライセンスにおかれているためです(詳しくはWikipedia:著作権を参照)。その義務を満たすための標準的な手順や、手順どおりに翻訳元を記述できていなくても、後日これを補遺・訂正する方法も紹介します。なおこの文書はウィキペディア以外の CC BY-SA 文書を翻訳した場合を範疇には入れていませんが、参考になるでしょう。

また、複数の人が1つの記事の作成に関わる事を前提に、翻訳記事や翻訳部分をどのように準備作成して投稿すればより円滑に共同作業ができるかについても書かれています。たとえあなたの執筆に誰も協力してくれなくても、あなたの書く記事は他の人の書く記事と一体となってウィキペディアを構成しています。そのような広い意味での共同作業を想定しています。

この文書は、翻訳記事の削除基準を述べているものではありません。削除についてはWikipedia:削除の方針を、著作権についてはWikipedia:著作権を根拠としてください。本文書の著作権に関する部分は後者に基づいて書かれていますが、本文書を根拠とはしないでください。

Wikipediaにおける翻訳の際に、翻訳時に必要な履歴継承をしなかったり、機械翻訳を過度に使用してしまい記事が日本語として成立していないなどの不備があり、削除の対処をしなければならない記事が後を絶ちません。翻訳は本ガイドラインを十分に理解した上で行うようにしてください。

翻訳記事の投稿の手続き

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ウィキペディアや多くのウィキメディアプロジェクトでは、文章のライセンスとして GFDLCC BY-SA のデュアルライセンスを採用しています。各言語版間のライセンスの適合性を気にせずに済むため、英語版などの他言語版から日本語版へ、あるいはその逆へ、さらにはウィキメディアプロジェクト間で、翻訳が広く行われています。ここで重要なのは、他言語版から翻訳をする際には、履歴継承という一連の操作を行わないといけないということです。

先に履歴継承の要点をまとめて示します。

  1. 要約欄に翻訳元情報を記入します。
    • 翻訳元記事への言語間リンクを書く(言語版やプロジェクト名が分かるように)
      • 例) 翻訳元記事が英語版の「Shopping mall」の場合: from [[en:Shopping mall]]
    • 翻訳元記事の版を指定する(「年月日・時刻・タイムゾーン」または「固定リンク」を書く)
      • 例1) 17:15, 01 October 2013 UTC
      • 例2) oldid=575314505
    • 記事を投稿します。
  2. Wikipedia:ウィキデータ#新規記事作成時の言語間リンクの追加を参考に言語間リンクを追加します。

要約欄への記入

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要約欄に、翻訳元となったページについての情報を、版も含めて記述してください。

要約欄記入例
タイムスタンプにより版指定 [[en:Shopping mall]] (17:15, 01 October 2013 UTC) を翻訳
from [[en:Shopping mall]] 17:15, 01 October 2013 UTC
  ドイツ語版、フランス語版、イタリア語版、オランダ語版、韓国語版などは、UTC ではなく現地時間(夏時間を含む)がデフォルトで表示されている。→参考
oldidにより版指定 [[en:Shopping mall]] oldid=575314505 を翻訳
固定リンクを用いる方法 [[:en:Special:Permalink/575314505|Shopping mall]]を翻訳

注記) oldidは明示的に表示されないので、当該版へ正しくリンクされているかプレビューで確認してください。

翻訳元の指定がない場合履歴不継承とみなされ、#要約欄への記入忘れ・誤記入にある一連の操作を行う必要が生じます。翻訳の際には、言語間リンクだけで履歴を継承しているとみなさずに、要約欄で翻訳元を指定してください。翻訳元が複数ある場合については、翻訳元が複数ある場合の項を参照してください。

コンテンツ翻訳拡張機能(以下、コンテンツ翻訳)ツールは、ある言語のウィキペディアからもう一つの言語のウィキペディアへの翻訳の補助を目的とするツールです。2022年現在、このツールを使用した場合は翻訳した版への固定リンクを備えた要約文が自動的に作成されるため、ユーザーの方で履歴継承を行う必要はありません。

ウィキペディアにおける翻訳にあるように、ウィキペディア間の翻訳は、翻訳のためのコピー・アンド・ペーストが行われ、かつ、翻訳が行われたと解釈されます。これを忠実に実行すると、まず原文を変更せずにコピー・アンド・ペーストして投稿し、その上で翻訳文書で上書きするという手順になります。この際、原文の投稿は単なるコピー・アンド・ペーストで日本語が含まれていないため、即時削除の対象だと判断されることがあり得ます。これを防ぐには [[en:Shopping mall]] (17:15, 01 October 2013 UTC) を翻訳のため転記 などとして、有意な目的のためのコピー・アンド・ペーストであることを示しておくと良いでしょう。ただし、実際には通常名前空間においてこの手段で翻訳が行われることはまれです。

部分訳・抄訳

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部分訳で翻訳元の節を特定できる場合には、次のように翻訳元としてその節を指定してください。

[[en:Shopping mall#History]] (17:15, 01 October 2013 UTC) を翻訳

全体からの抄訳の場合は次のようにしてください。

[[en:Shopping mall]] (17:15, 01 October 2013 UTC) より抄訳

翻訳元が複数ある場合

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翻訳元で妥当な統合提案がなされている場合や、単独では記事としがたいものの複数の記事をまとめれば記事として成り立つ場合など、複数の記事をまとめて1つの記事に翻訳した方がよい場合があります。この場合でも、要約欄に複数翻訳元記事へのリンクと版情報が要約欄に収まるなら、要約欄に記入してください。

[[en:Shopping mall#History]] 17:15, 01 October 2013 UTC 及び [[en:Retail]] 18:46, 1 October 2013‎ UTC を翻訳。
from [[en:Shopping mall#History]] 17:15, 01 October 2013 UTC, [[en:Retail]] 18:46, 1 October 2013‎ UTC

要約欄に収まらない場合、翻訳元ごとに複数回に分けて投稿してください。翻訳した文と翻訳元の文が一対一に対応していれば個々の投稿で直接翻訳文を投稿できますが、翻訳元の記事の記述を統合してどの文がどの記事と指定し難い場合の方が多いでしょう。その場合には、翻訳前の原文を複数回に分けて投稿した上で、翻訳文を投稿して置き換えてしまう方法があります。なお、複数記事の部分を集めて翻訳した場合には、該当する部分だけを分割投稿すれば十分であり、翻訳元記事全体を投稿する必要はありません。

段階的に翻訳する場合

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翻訳元記事の全訳を一度に投稿するのではなく、または複数の人が協力しながら、一部ずつ訳してゆく場合もあるでしょう。この場合、最初の段階で翻訳元記事が全て複製されていれば、その後の段階的な翻訳で翻訳元と版を繰り返し指定する必要はライセンス上はありません。ただし、すでに複製した部分からの翻訳であることがわかるよう、「○○の項を追加訳出」などと要約欄に明記してください。一方、最初の翻訳時の複製に含まれていない部分を追加翻訳する場合は、要約欄で翻訳元記事とその版を改めて指定してください。なお、段階的翻訳の場合、削除の方針の「他言語の記事」に該当すると削除されてしまうことがあります。翻訳記事の投稿は、冒頭文に加えて、その他いくつかの節は翻訳できる目処がついてからにした方が良いでしょう。もし、節の無い記事を翻訳する場合は、段階的な翻訳ではなく、全文の一括翻訳を推奨します。

言語間リンク

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2013年3月以降、言語間リンクは集中管理データベースへ移行しました。詳細はWikipedia:ウィキデータを参照してください。翻訳元と翻訳先が一対一に対応する場合は、Wikipedia:ウィキデータ#新規記事作成時の言語間リンクの追加を参考にリンクを追加してください。

2013年2月以前まで利用されていた方法にしたがって、翻訳記事の末尾に翻訳元記事への言語間リンクを含めることもできますが、非推奨です。なおこの場合も、既に言語間リンクが設置されている項目への追加は不要です。

要約欄への記入忘れ・誤記入

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大変だった翻訳作業が終わってほっとすると、いざ投稿という段階になって要約欄への記入を忘れてしまうことがあります。あわてないでください。以下の3つの場合には適切と考えられている対応策があります。

  1. 翻訳投稿の際に要約欄に翻訳元記事へのリンクは書いたが、版指定を忘れた場合。
  2. 初版で要約欄への記載忘れまたは誤記入をし、他の利用者による以降の編集がない場合。
  3. 初版以外の版で要約欄への記載忘れまたは誤記入をし、他の利用者による以降の編集がない場合。

それぞれの場合についてどうすれば良いかを見ていきましょう。

1. 翻訳投稿の際、要約欄に翻訳元記事へのリンクは書いたが、版指定を忘れた場合
要約欄への記入忘れに気づいたら、改めて空編集で要約欄に記入をします。以下の形式で記入を忘れた版と記入すべきだった翻訳元情報を記入してください。
補遺: 2013年10月2日 (水) 12:34 UTC の版は [[en:Shopping mall]] 2013年10月1日 (火) 17:15 UTC の翻訳
2. 初版で要約欄への記載忘れまたは誤記入をし、他の利用者による以降の編集がない場合
初版の要約欄で翻訳元の記載そのものを忘れたり、間違った翻訳元を指定してしまった場合で、他の利用者による以降の編集がない場合には、その記事を即時削除の上再投稿することを推奨します。即時削除にできる条件の1つに、「初版投稿者自身によって白紙化または{{即時削除}}添付が行われたもので、履歴にその投稿者の投稿しかないもの」があります。即時削除依頼の方法は、この場合、記事冒頭に「{{即時削除|全般8|コメント=要約欄での翻訳元および版指定忘れ}}」と貼れば良いでしょう。なお、即時削除依頼は通常の削除依頼とは異なります。この場合の即時削除依頼は初版投稿者自身が行わねばなりません。せっかく書いた記事を投稿するそばから削除というのには抵抗があるでしょうが、そのままにしておいて後日問題になり、場合によっては他の人の投稿まで巻き添えにし、削除審議の段取りを踏んで削除になるよりは、即時削除の方が結局は少ない手間ですみます。管理者にとっても即時削除の方が手間がかかりません。記載を忘れたのが版情報だけならば前項の補遺による方法で対応可能ですが、即時削除での対応が可能な場合は即時削除を検討する価値はあるでしょう。
3. 初版以外の版で要約欄への記載忘れまたは誤記入をし、他の利用者による以降の編集がない場合
初版以外の版で要約欄への翻訳元の記載そのものを忘れたり、間違った翻訳元を指定してしまった場合で、他の利用者による以降の編集がない場合には、投稿した記事を再度編集して言い回しを修正したり、本文末に適当なコメント文を追加した上で、要約欄に書くべきだった正しい記載をして投稿してください。その上で、記載忘れ・記入漏れをした版について版指定削除を依頼してください。
上記以外の場合には、状況に応じ、版指定削除、記事自体の削除、あるいは即時削除を依頼してください。

こうした事態に備える意味でも、翻訳文の作成にはブラウザではなく外部のエディタプログラムを利用してウィキペディア外で翻訳し、投稿後も翻訳記事のデータを手元にしばらくの間、保存しておくことをおすすめします。なお、関連する議論の記録がWikipedia‐ノート:削除の方針/履歴情報の追補にあります。

翻訳記事で翻訳元記事を出典扱いしない

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本文中に「何年何月何日英語版より翻訳」「本項目の初版はen:foobarのいついつの版の翻訳に基づく」といった記述を含む記事がありますが、記事の翻訳を複写改変の特別な場合とする考え方には適合しません。そのような関連づけは変更不可能な要約欄で行われるべきであって、本文中で行うべきではありません。「この節英語版より」といった部分利用の場合も同様です。そうした指定は本文には含めず、要約欄で行うべきです。出典や情報源として他言語版ウィキペディアの記事を引用している記事も見受けられますが、これも適切な方法とは言えないでしょう。

翻訳記事に関する一般的注意事項

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著作権

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ウィキペディアの文書は、GFDL と CC BY-SA のデュアルライセンスの下で公開されています。このライセンスは商業目的での利用を認めていますので、非営利目的でのみ再配布・利用が可能な文書は、ウィキペディアで使うことはできません。翻訳を行う場合、まず翻訳元の文書(他言語版ウィキペディアのページなど)がこのライセンスに適合することを確認してください。そうでないものは翻訳しても使用できません。

フェアユース

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フェアユースは日本の法律にはない著作権の考え方で、「公正利用」を意味します。アメリカ合衆国の著作権法に準拠する英語版ではフェアユースが認められているので、フェアユースに基づく記事の内容、画像があります。日本語版では使用できるのかがはっきりしておらず、これらを含む日本語版の記事は、準拠法の違いにより著作権法に違反するとして削除対象になる場合もあり得ます。よくわからないというのでしたら、フェアユースのものは使わないのが安全です。他の言語のウィキメディアプロジェクトから項目を翻訳したり画像を持ち込む時には、フェアユースの素材を含んでいないか特に注意しましょう。

戦時加算

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日本国外の著作物について、著作権の有効期限が過ぎているかどうかを計算する時に見落しがちな例外に戦時加算があります。保護期間切れを根拠として著作物を利用する際に日本の著作権法が適用される場合は注意してください。

機械翻訳

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初心者による翻訳は時として質の悪い文章を生み出します。しかし、ほとんどの機械翻訳はそれよりもはるかにひどいものです。機械翻訳の出力文そのまま、または文体の敬体(です・ます体)から常体(だ・である体)への変更、主語・代名詞等を調整する等の軽微な編集を加えたにすぎない訳文の投稿は絶対におやめください。

従来、「日本語として意味が取れない」(ケースG)など品質面での問題がある場合にはその機械翻訳による記述は除去され、また記事が削除されることがありましたが、2023年現在は主に以下の二つの理由により機械翻訳の安易な利用は禁止されています。

削除の方針・ケース G-3

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2022年7月、削除の方針にケース G-3が新設されたことにより、機械翻訳を過度に使用した記事は削除されるべきであるという考え方が明確に示されました。機械翻訳の出力文を訳文のベースとすることはせず、これはあくまでも利用者自身による訳文参考とする程度にとどめて下さい。

2022年現在、機械翻訳の主流となっているニューラル機械翻訳(NMT)は、従来の統計的機械翻訳英語版(SMT)などと比べて精度の高い翻訳結果を出力します[1]。しかし完璧ではなく、一見流暢な文に見えても気づきにくい間違いを含む場合が多いです[2]。近年の研究では、従来の統計的機械翻訳の出力を使う場合よりも誤訳の見落としが多くなるとの結果が示されています[3]。‌NMTの出力を元にして訳文を完成させるには、利用者自身で翻訳を作成する以上の高度な翻訳技術が必要です。

機械翻訳のライセンス

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2023年現在、Wikipediaでの使用が公式に認められている機械翻訳は存在しません。ゆえに、すべての機械翻訳について、そのライセンスがWikipediaのライセンスに適合するかどうかは不明瞭となっています。万が一(削除の方針に抵触しない形で)機械翻訳の出力文を利用しようとする場合は、各利用者の責任において、ソフトウェアやサイトの利用規約などを参照し、Wikipediaのライセンスに適合するか必ず確認してください。場合によっては法的な問題に発展し、プロジェクトに大きな損害を与える可能性があります。利用規約(またはそれに類するもの)内に私的目的を超える利用を禁止する文(「個人目的には使用できますが、商業目的では使用できません」など)が含まれている場合、その利用規約はこのライセンスとは適合しません。過去に参考とされていた機械翻訳別のライセンス情報は/機械翻訳のライセンスにあります。
2022年11月30日以前のコンテンツ翻訳ではGoogle 翻訳ヤンデックス翻訳有道(Youdao)翻訳、LingoCloud(彩雲科技)の4つの機械翻訳が使用可能となっていましたが、機械翻訳に手を加えずそのまま投稿された低品質な翻訳記事の数が多くなったためこれらの機械翻訳は廃止されました

さて、なにを翻訳しよう?

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翻訳に値する記事とは

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自分が読みたい記事を翻訳する、というのが普通でしょう。翻訳しなくとも読んで理解できる記事でも、翻訳してみると案外わかっていなかったり、追加で調べ物が発生したり、自分自身の勉強にもなります。しかし、ちょっと待ってください。その翻訳元の記事は、本当に翻訳に値する記事でしょうか。五本の柱があるとはいえ、ウィキペディアの記事は残念ながら玉石混淆です。たとえば、長いこと要出典扱いになっている記事は、出典を明記するという観点から問題になるかもしれません。正確な翻訳は大切ですが、元記事を無批判に翻訳するべきではありません。書かれていることが信用に足るか、内部で矛盾を起こしていないか、確認した上で翻訳記事として投稿しましょう。参加人口の多い言語版ウィキペディアの秀逸な記事というのは1つの目安になるでしょう、もっともそんな記事がそうたくさんあるわけではありませんが。反対に、スタブに近い、内容が希薄な記事や、その言語の話者になじみのないであろう事項についての記事の翻訳には注意が必要です。内容が希薄な項目については、関係する項目を集めて翻訳し一つの記事とする方法もあります。

翻訳依頼の利用

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他言語版にあって日本語版には無い項目、または、日本語版の記述内容よりも他言語版の記述内容の方が充実している項目は、他の多くの日本語版ウィキペディア利用者も翻訳を待ち望んでいます。そうした項目は、すべての言語版にあるべき項目の一覧多数の言語版にあるが日本語版にない記事の一覧、あるいは日本語版の関連する項目から言語間リンクでたどると、見つかることがあります。

翻訳依頼で要望が出されている項目を翻訳するのも良いでしょう。翻訳できそうな項目があったら、注意事項に気を付けた上で、ぜひ翻訳してみてください。今週の翻訳項目では毎週手ごろな長さの記事を紹介しています。翻訳に参加してはいかがでしょうか。翻訳依頼/プロジェクト文書コミュニティ・ポータルにも依頼が掲載されています。翻訳できそうな項目が無いか、たまにチェックしてみてください。最新のものは、「ウェイブリッジen) - アタルガティスen) - ラーの目en) - ジウスドラen)- メーリノエーen) - アンミ・ツァドゥカ王の金星粘土板en) - 羊飼いの杖en) - オーギュギアー島en) - アリンナen) - アンフルen) - 宦官 (テレンティウス)en)(Category:他言語版ウィキペディアからの翻訳を必要とする記事) - (Category:改訳が必要なページ)」です。また、各ウィキポータルの執筆依頼には他言語版へのリンクが張られた執筆依頼が存在します。

Category:翻訳中途翻訳依頼/古い依頼には翻訳が途中で中断してしまっている項目があります。その他、仮リンクのまま、いつまでも翻訳されずに放置されている場合もあります。ぜひ翻訳に協力してあげてください。

プロジェクト関連文書・テンプレート・カテゴリの翻訳

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プロジェクト関連文書(公的な方針やガイドライン)を翻訳する場合は、作業の前にプロジェクト:プロジェクト関連文書を参照してください。また、他言語版の公的な方針やガイドラインを訳した場合、それがそのまま日本語版の公的な方針やガイドラインになるわけでなく、日本語版での合意形成が必要です。

テンプレートについては、テンプレート名や引数名を翻訳すべきか、元言語での名前のままとすべきかがテンプレートのタイプによって異なります。詳しくはプロジェクト:テンプレートを参照し、判断がつかない場合はウィキプロジェクト テンプレートのノートまたは適切なサブページで相談してください。

カテゴリの単純な翻訳は、おすすめできません。日本語版ウィキペディアでは翻訳元のウィキペディアと異なるカテゴリ体系ができあがっているかもしれないからです。日本語版のカテゴリ構造をよく調べた上で、それでもカテゴリの翻訳が適切だと考えられる場合には、翻訳してもよいでしょう。カテゴリについては、Wikipedia:カテゴリの方針プロジェクト:カテゴリ関連も参照してください。

日本語版からの翻訳

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ウィキペディア日本語版にもたくさんの優れた項目があります。その多くは他の言語のウィキペディアではほんの短い項目や、あるいはまだ無い項目だったりします。

多くの言語版には翻訳依頼に対応するページがあります。また、言語間リンクでたどっていけば、翻訳が望まれている項目を見つけることができるかもしれません。いくつかの言語版には、日本ポータルや日本関連伝言板 (Noticeboard) などがあり、日本関連項目専用の執筆依頼や加筆依頼がある場合もあります。

投稿の際、要約欄には、その言語版の言語か英語で、CC BY-SA および GFDL上 必要な情報を記述して下さい(#要約欄への記入を参照)。加えて、「校正希望」「文法の手直しを希望」といった意味の言葉を書いておくと、その言語を母語とする人に訂正が必要なことを気がついてもらいやすくなります。また、投稿時に「他言語からの翻訳」や「整理依頼」を意味するテンプレートをはっておくのも良いでしょう。

なお、日本語版からの翻訳の際には、翻訳した記事がどこの著作権法に従うのか、その法の下で翻訳物に問題がないかを確認してください。組合せによっては記事、特にその中で使われている画像などを利用できない場合があります。 Commons:When to use the PD-Art tag も参照してください。

翻訳の実際

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訳文の作成

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多くの文章は、原文に忠実に訳す必要はなく、特に、記事全体として見た時に日本語の文章として自然になるよう、文の順番の並べ替え、修飾語の位置の調整などをした方がよい場合も多々あります。また、1つの文が長過ぎる場合には文の分割をしたり、日本語の文章とした時につながりの悪い場所に適切な接続詞を補ったりするのも手です。さらに、原文がわかりにくい場合には平易な日本語に書き換えることで翻訳作業は楽になります。事実の記述をしているのであれば、原文通りであるか否かはそれほど問題にならない場合も多いでしょう。そのようにした場合は、要約欄に「一部訳」「一部訳と改変」などと明記することでそれが全文「翻訳」ではないことを示すとよいでしょう。思い切ってその部分を省略するというテクニックもありますが、しかし、あまりにそうした部分が多くなると、記事が曖昧になることもあるでしょう(Wikipedia:言葉を濁さないも参照)。

また注意点としては、原文の内容に中立性や精度を欠く表現があるときは、翻訳者の判断で是正する編集を加えた方がよいでしょう(Wikipedia:中立的な観点Wikipedia:言葉を濁さないを参照)。その場合も、要約欄に編集理由を書き加えてください。

翻訳がうまくいかないと思ったら、翻訳依頼の利用も検討してみてください。なんとか訳したが自信がない文は、数が少なければコメントとして対応する原文を本文中に残して他の人が参照しやすくしたり、ノートに訳に自信がない部分として書いておく、読者の注意を引くため注釈をつけておく、といった工夫も可能です。ただし、他人の翻訳を途中から引き継いだり、誤訳を修正するのは思いのほか負担になる作業です。全体的にうまくいっていない場合には、怪しい訳や未訳部分だらけのまま投稿するよりは、残念でも投稿を中止して他の利用者に委ねた方が賢明かもしれません。

翻訳の中断

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翻訳を途中で中断せざるを得ない場合、あるいは他の人の助けが必要な場合は、翻訳が途中であることを示すテンプレート {{翻訳中途}} を貼ってください。翻訳が途中であることを示すメッセージが表示され、ページはCategory:翻訳中途にカテゴライズされます。テンプレート貼付の年月とできれば原文の情報を加え、

{{翻訳中途|1=[http://en.wikipedia.org/w/index.php?title=Currywurst&oldid=129191154 "Currywurst" 08:51, 8 May 2007 UTC] |date=2009年10月}}

のようにして記述してください。

ただ、このようなテンプレートがあるとは言え、翻訳が中途半端な記事をいくつも立ち上げることは、閲覧・翻訳をする他の利用者の迷惑になりがちです。翻訳をいくつも掛け持ちして途中で投げ出すのではなく、責任をもって記事を仕上げるよう心がけてください。まずは利用者サンドボックスで下書きを作成して、そこで翻訳記事の完成まで作業を行うことを考慮に入れてください。

原文の投稿

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原文を一旦そのまま投稿した後で翻訳する方法もあります。履歴をたどれば翻訳の流れがわかりますし、履歴継承の観点からはまずコピーして、そのコピーの改変として翻訳を始めているので完璧です。しかし、この方法では「日本語版」の記事に一時的にせよ外国語だけの記事が載り、翻訳が終了するまでは殆どが外国語の記事があることになります。それを嫌うユーザーもいることにも留意しましょう。あらかじめお使いのコンピュータ上で、ワープロソフトエディタを利用して完成版の原稿を作成・保存しておき、それを投稿するという方法を推奨します。

翻訳後の加筆

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翻訳元の文書が加筆・修正されるたびに常に記事へ反映させる必要はありません。もちろん、より優れた内容であれば追加で翻訳して導入することは良いことですが、ウィキペディア日本語版独自でページが成長することもあります。逆に日本語版の記事がよく育った場合、翻訳してウィキペディアの他言語版に還元することもあるかもしれません。相互に記事が育ち、秀逸な記事へと成長することも考えられます。翻訳後に翻訳元の文書の変更を追跡するには、 https://en.wikipedia.org/w/wiki.phtml?diff=0&oldid=11111 のように、翻訳元に使った版と最新版との差分リンクをノートページなどに設置しておくと便利です。

一方で、プロジェクト関連文書については、日本語版と他の言語版で方針やガイドラインが一致していないこともありますので、必ずしも他言語版(英語版)に追随することが適切でない場合もあります。翻訳にとりかかる前にプロジェクト:プロジェクト関連文書などを参照して下さい。

加筆翻訳であっても、要約欄での翻訳元記事へのリンクと版指定が改めて必要です。これがないと、加筆部分が翻訳なのか独自のものなのか、翻訳ならばいつの記事から翻訳したのかわからないからです。

チェックリスト

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翻訳に取りかかる前に次のことをしておきましょう。

ノートページの確認
翻訳元にノートページ(ウィキペディア他言語版等)やそれに類するものがもしあれば、なるべく目を通すようにしましょう。現在進行中の項目だったり、激しい議論がなされている場合は、現在の版を訳すことが必ずしも適切とは限りません。ほかにも、項目名についての議論、特定の記述や節(セクション)に対する疑問、参考となるリンクなどが記載されていることもあります。翻訳の参考にしましょう。
履歴の確認
これから翻訳する版の年月日時をメモしておきましょう。今まさに編集が行なわれている最中であれば、少し時間をおいた方がいいでしょう。最新版を訳すかどうかの判断を下す必要もあるかもしれません。

投稿直前には次の点を確認してください。

もう一度翻訳元を確認
翻訳作業に時間がかかった場合、その間に翻訳元の文書が編集されてしまっていた、ということがありえます。ささいな編集なら問題はないでしょう。しかし大幅に改編されていた場合は、既に訳した改変前のものを投稿するのか、改変後を新たに訳すべきかを判断することになります。
訳文の推敲は済ませたか
言語間リンクはあるか
ウィキペディアの他言語版から訳した場合、翻訳元の文書にある言語間リンクのリストをコピーしても、翻訳元そのものの言語間リンクはそこに含まれないことに注意してください。
ただし、ウィキデータへの移行に伴い、言語間リンクは投稿後に追加することになりました。左側他言語版下の「リンクを追加」からウィキデータに登録できます。
要約欄には適切な記述をしたか
翻訳元記事へのリンクだけでなく、版指定もお忘れなく。
要約欄のリンクは正しいか
プレビュー機能を使って要約欄のリンクが正しいか、リンク先も含めて確認してください。リンク先が間違っていると、その記事(または加筆部分)は救済できません。

ユーザーボックス

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他言語版の記事を翻訳している人のユーザーボックスがあります。{{User Translator}}です。この{{User Translator}}テンプレートを貼り付けると、自分が他言語版からの翻訳活動をしていることを表示できます。 project=yes パラメータを設定すると、翻訳依頼を引き受ける意思を表明することもできます。

{{User Translator|es}} の表示結果:
 この利用者はスペイン語から日本語への記事翻訳をたしなみます。
{{User Translator|hi|proofreader=yes}} の表示結果:
 この利用者はヒンディー語から日本語への記事翻訳・校正にたずさわります。
{{User Translator|ar|project=yes}} の表示結果:
 この利用者はアラビア語から日本語への翻訳依頼引き受けています
{{User Translator|de|proofreader=yes|project=yes}} の表示結果:
 この利用者はドイツ語から日本語への翻訳依頼や校正を引き受けています

このユーザーボックスを自分の利用者ページに貼り付けると、Category:翻訳ウィキペディアン以下の、該当する言語のサブカテゴリ下にあなたの利用者名が入ります。もし proofreader=yes パラメータを設定すると、同様にCategory:校正ウィキペディアンにあなたの利用者名が追加されます。

脚注

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出典

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  1. ^ 機械翻訳とは? 自動翻訳との違い、人手翻訳との使い分けやメリット・デメリット, (2022), https://phrase.com/ja/blog/posts/machine-translation/ 1 December 2022閲覧。 
  2. ^ AAMT Journal No.72 (June 2020), トム・ガリー, 「ニューラルMTの問題」, p. 1
  3. ^ The impact of Google Neural Machine Translation on Post-editing by student translators, (2014), https://jostrans.org/issue31/art_yamada.php 1 December 2022閲覧。 

関連項目

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ウィキペディアに関して
翻訳に関して
表記方法
著作権に関して
テンプレート