ジェイティフーズ株式会社英文社名:JT Foods Co.,Ltd. )は、かつて東京都品川区本社を置いていたJTグループの食品会社。テーブルマーク子会社であり、日本たばこ産業 (JT) の孫会社であった。

ジェイティフーズ株式会社
JT Foods Co.,Ltd.
種類 株式会社
略称 JTF、JTフーズ
本社所在地 日本の旗 日本
140-0014
東京都品川区大井1-28-1
住友不動産大井町駅前ビル
設立 1979年[要出典]
業種 食料品
資本金 4億9,000万円(2008年1月31日現在)
売上高 単独:約1,230億円(2007年3月期)
従業員数 単独:約400人(2008年1月31日現在)
主要株主 テーブルマーク 100%
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ジェイティ飲料株式会社
種類 株式会社
略称 JT飲料
本社所在地 日本の旗 日本
140-0014
東京都品川区大井1丁目28-1
住友不動産大井町駅前ビル
設立 2008年平成20年)4月11日
業種 食料品
事業内容 飲料の販売および輸出入
資本金 9,000万円
主要株主 日本たばこ産業 100%
外部リンク 公式サイト - ウェイバックマシン(2015年8月10日アーカイブ分)
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JTグループでは、2008年7月1日に加工食品事業および調味料事業を加ト吉(現:テーブルマーク)に集約することととし、ジェイティ飲料株式会社を新設してジェイティフーズの飲料事業のうち販売機能を移管した。同日付でジェイティフーズの全株式がJTから加ト吉に譲渡され、同社の子会社となった。ジェイティ飲料株式会社は、2015年9月をもって事業撤退し会社解散した。

沿革

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  • 1935年:日本窒素肥料(チッソおよび旭化成の前身)がうま味調味料「旭味」発売。製造は旭ベンベルグ絹絲(旭化成の前身)。
  • 1949年6月:GHQの示唆により、たばこ樟脳の専売業務を行ってきた大蔵省専売局から独立して日本専売公社が発足。
  • 1982年7月:旭化成本体から食品事業子会社として旭フーズを分離。
  • 1985年4月:日本専売公社財産の全額出資により日本たばこ産業を設立。この時点では、たばこ事業は民営化したが、塩事業は専売事業のまま存続。
  • 1985年:日本たばこ産業が新規事業推進のため事業開発本部を設置。
  • 1988年:日本たばこ産業が「HALFTIME」ブランドで飲料事業参入。飲料販売子会社のジェイティ飲料(初代)設立。
  • 1990年:日本たばこ産業に食品事業部が発足[1]
  • 1995年:果汁入りゼリー飲料「ひんやり夏みかんゼリー」の販売開始。
  • 1996年清涼飲料水桃の天然水」の販売開始。
  • 1997年4月:塩専売制度の廃止に伴い、日本たばこ産業における塩事業を財団法人塩事業センターに移管。
  • 1998年2月:日本たばこ産業がピルスベリージャパンの食品事業を取得。米国ピルスベリー社(グリーンジャイアント)との協業による加工食品事業への本格参入。「グリーンジャイアント」ブランドでの冷凍野菜の製造販売を開始(後にJTグループの事業再編に伴いテーブルマーク(旧・加ト吉)へ移管)。
  • 1998年4月:日本たばこ産業がユニマットコーポレーションと資本・業務提携し、株式の過半数を取得。
  • 1999年1月:日本たばこ産業が旭化成工業の食品事業(旭フーズなど子会社8社を含む)を取得[2][1]
  • 2000年:加ト吉と日本たばこ産業が冷凍食品分野で業務提携[1]
  • 2000年:キーコーヒーとの共同ブランド製品「Roots」の販売開始。
  • 2001年4月:ジェイティフーズと旭フーズが合併、存続会社はジェイティフーズ。
  • 2002年6月:乳酸菌飲料「SenoBy」の販売開始。
  • 2003年4月:ジェイティフーズとジェイティ飲料(初代)が合併、存続会社はジェイティフーズ。
  • 2003年11月:ドトールコーヒーとの提携により「DOUTOR」ブランド飲料の販売開始。
  • 2008年1月:ジェイティフーズが中国から輸入販売した冷凍餃子による食中毒事件発生(後述)。
  • 2008年4月:日本たばこ産業が加ト吉(現:テーブルマーク)の議決権をすべて保有[1]
  • 2008年7月:加ト吉の子会社となる。ジェイティ飲料(2代)を新設し飲料販売を同社に移管。
  • 2013年3月:JTとゼネラル・ミルズ社との契約終了を受け、JTグループは日本国内での「グリーンジャイアント」ブランドの冷凍野菜の販売を終了、家庭用冷凍野菜事業から撤退[3]
  • 2015年2月:同年9月をもって飲料製品の製造・販売から撤退することを発表[4]。これに伴い「DOUTOR」ブランド飲料は同年4月よりアサヒ飲料へ移管。
  • 2015年7月:株式会社ジャパンビバレッジホールディングスと株式会社ジャパンビバレッジエコロジーの全株式のうち、日本たばこ産業保有分とジェイティエースター株式会社の全株式及び、「Roots」と「桃の天然水」の2ブランドをサントリー食品インターナショナル株式会社へ譲渡[5]
  • 2015年9月:飲料製品の製造販売事業を終了。

製品

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緑茶飲料「辻利」

主な製品(事業終了時点)

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過去の主な製品

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かつて飲料商品および自動販売機ともに「HALFTIME」(ハーフタイム)ブランドを掲げていたが廃止された。のちに、JTが飲料事業から撤退するまでの間、ジェイティフーズのソフトドリンクを中心としたジャパンビバレッジの自動販売機には、日本たばこ産業のコーポレートスローガンでもある「delight」(ディライト)というブランドが掲げられていた。

不祥事

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2008年1月30日中国天洋食品が製造し、ジェイティフーズが輸入、同社及び日本生活協同組合連合会などが販売した冷凍餃子に、製造工場で有機リン系農薬メタミドホスが混入されたことによる食中毒事件が発生した。

脚注

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  1. ^ a b c d 会社沿革”. テーブルマーク株式会社. 2024年12月26日閲覧。
  2. ^ 旭化成工業株式会社の食品事業の日本たばこ産業株式会社への譲渡について - ウェイバックマシン(2008年5月3日アーカイブ分) - 旭化成ニュースリリース(1999年1月27日)
  3. ^ JT、家庭用冷凍野菜事業から撤退”. 日本経済新聞 (2012年2月13日). 2018年7月30日閲覧。
  4. ^ JT飲料製品の製造販売事業からの撤退について 日本たばこ産業株式会社、2015年2月4日、2015年5月7日閲覧。
  5. ^ 日本たばこ産業株式会社の飲料自動販売機オペレーター事業子会社株式及び飲料ブランドの取得に関する最終契約書締結のお知らせ- サントリー食品インターナショナル株式会社、2015年7月7日、2016年2月5日閲覧。

関連項目

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