シンナミルアルコール
シンナミルアルコール(cinnamyl alcohol)は、蘇合香やペルーバルサム、シナモンの葉にエステル型として存在する有機化合物である。桂皮アルコール などとも呼ばれる。純粋なものは白色の結晶であるが、微量の不純物があると黄色の油状となる。蘇合香の加水分解によって得られる。
シンナミルアルコール | |
---|---|
(2E)-3-フェニル-2-プロペン-1-オール | |
別称 桂皮アルコール シンナムアルコール スチリルカルビノール フェニルアリルアルコール | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 104-54-1 |
ChemSpider | 21105870 |
KEGG | C02394 |
| |
| |
特性 | |
化学式 | C9H10O |
モル質量 | 134.17 g/mol |
密度 | 1.0397 g/cm3 at 35 °C |
融点 |
33 °C |
沸点 |
250 °C |
危険性 | |
安全データシート(外部リンク) | External MSDS |
関連する物質 | |
関連物質 | 桂皮酸、シンナムアルデヒド |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
シンナミルアルコールはヒアシンスの芳香を持つため、香水やデオドラントに使われている。
シンナミルアルコール類であるp-ヒドロキシシンナミルアルコール(p-クマリルアルコール)、コニフェリルアルコール、シナピルアルコールはモノリグノールとよばれ、リグニンの前駆体である。
安全性
編集シンナミルアルコールは人によってアレルギー反応を引き起こすことがある[1]。
脚注
編集参考文献
編集- Merck Index, 11th Edition, 2305.