コニフェリルアルコール
コニフェリルアルコール(Coniferyl alcohol)は有機化合物の一つである。無色の結晶であり、重要なモノリグノールでフィトケミカルの1つでもある。生体中ではフェニルプロパノイド代謝系を通って作られ、リグニンやリグナンの前駆体となる。またオイゲノールやスチルベン、クマリンを合成する原料になる。安息香には多量のコニフェリルアルコールおよびそのエステルが含まれている。
コニフェリルアルコール | |
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4-[(1E)-3-Hydroxyprop-1-en-1-yl]-2-methoxyphenol | |
別称 4-hydroxy-3-methoxycinnamyl alcohol Coniferol | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 458-35-5 |
PubChem | 1549095 |
ChemSpider | 1266063 |
UNII | E7SM92591P |
EC番号 | 207-277-9 |
KEGG | C00590 |
ChEBI | |
ChEMBL | CHEMBL501870 |
バイルシュタイン | 2048963 |
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特性 | |
化学式 | C10H12O3 |
モル質量 | 180.2 g mol−1 |
融点 |
74℃ |
沸点 |
163 ~ 165℃ |
危険性 | |
GHSピクトグラム | |
GHSシグナルワード | 警告(WARNING) |
Hフレーズ | H315, H319, H335 |
Pフレーズ | P261, P264, P271, P280, P302+352, P304+340, P305+351+338, P312, P321, P332+313, P337+313, P362, P403+233, P405 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
他のリグニンのモノマーであるシナピルアルコールとパラクマリルアルコールが被子植物と草本のみに含まれるのに対し、コニフェリルアルコールは被子植物でも裸子植物でも見られる。