シナピルアルコール
シナピルアルコール(Sinapyl alcohol)はケイ皮酸を経て合成される有機化合物の一つである。重要なモノリグノールで、フィトケミカルの1つでもある。生体中ではフェニルプロパノイド代謝系を通って作られ、リグニンやリグナンの前駆体となるが、被子植物(双子葉植物や単子葉植物に属する草本や木本)のみで見られ、裸子植物には含まれない。また様々なスチルベンやクマリンの誘導体を合成する原料になる。
シナピルアルコール | |
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4-[(1E)-3-Hydroxyprop-1-en-1-yl]-2,6-dimethoxyphenol | |
別称 Sinapoyl alcohol, 4-Hydroxy-3,5-dimethoxycinnamyl alcohol | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 537-33-7 |
PubChem | 5280507 |
ChemSpider | 4444145 |
UNII | 8O6NO04SMV |
KEGG | C02325 |
ChEBI | |
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特性 | |
化学式 | C11H14O4 |
モル質量 | 210.226 |
外観 | 無色の固体 |
融点 |
61 ~ 65℃ |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
出典
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