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シンコウフォレスト

シンコウフォレスト[1]とはアイルランドで生まれ日本で調教された競走馬である。1998年の高松宮記念を制した。半弟に2008年のダービーステークスなどG1を5勝したニューアプローチがいる。

シンコウフォレスト
欧字表記 Shinko Forest[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 牡[1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 1993年4月29日[1]
死没 2007年7月
登録日 1995年9月28日
抹消日 1999年12月20日
父 Green Desert[1]
母 Park Express[1]
母の父 Ahonoora[1]
生国 アイルランドの旗 アイルランド[1]
生産者 ロッジパークスタッド[1]
馬主 安田修[1]
調教師 栗田博憲（美浦）[1]
競走成績
生涯成績 29戦9勝[1]
獲得賞金 3億4907万9000円[1]
勝ち鞍
GI 高松宮記念 1998年
GIII 阪急杯 1997年
GIII 函館スプリントS 1999年
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戦績

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1996年2月、東京競馬場でダート1600メートルの新馬戦に出走するが7着、3着に敗れた。その後中山競馬場のダート1200メートルの未勝利戦、500万下条件戦を勝ち上がる。半年ほど休養し11月に復帰したが、休み明けと1600メートルという距離の影響か7着に敗れる。その後はダート1200メートルの900万下条件戦を勝利する。

1997年は、ダート1400メートルの橿原ステークスで10着。戦場を芝に変え、1200メートルの武庫川ステークス（1600万下条件戦）に勝つと、続く阪急杯で重賞初勝利を飾る。その勢いで高松宮杯に出走し3着に好走する。そのときの勝ち馬は同馬主のシンコウキングであった。高松宮杯後は休養し、復帰後の秋競馬はスプリンターズステークスに照準を合わせるも、福島民友カップに勝ったほかは凡走を繰り返し、スプリンターズステークスも7着に敗れた。

翌1998年はサンライズステークスから始動し2着、1600メートルの東京新聞杯は7着、オーシャンステークス勝利、シルクロードステークス3着と好走し高松宮記念を迎える。雨の重馬場だったがNHKマイルカップ優勝馬のシーキングザパールや、重賞4勝の快速馬エイシンバーリンらを抑えて勝利した。

その後は再度不振に陥ったが、翌1999年の高松宮記念で3着と好走。その後は函館スプリントステークスに勝利したが、CBC賞、スプリンターズステークスでは凡走し、同競走を最後に引退した。

競走成績はスプリンターのそれでありながら1200メートルを1分7秒台で走ったことがなかった。

競走成績

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以下の内容は、netkeiba.com[2]およびJBISサーチ[3]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 格 頭数 枠番 馬番 オッズ
（人気）		 着順 騎手 斤量
（kg）		 距離（馬場） タイム
（上り3F）		 タイム
差		 勝ち馬/（2着馬）
1996.02.04 東京 4歳新馬 14 2 2 02.7 0（2人） 07着 柴田善臣 55 ダ1600m（良） 1:42.9 (40.9) -1.9 メジロスティード
0000.02.17 東京 新馬 15 7 14 07.0 0（2人） 03着 柴田善臣 55 ダ1600m（良） 1:41.5 (40.3) -1.0 タイキインパルス
0000.03.10 中山 4歳未勝利 16 1 2 04.4 0（3人） 01着 柴田善臣 55 ダ1200m（良） 1:12.9 (39.1) -1.0 （ビゼンパワー）
0000.03.30 中山 4歳500万下 11 4 4 02.3 0（1人） 01着 柴田善臣 55 ダ1200m（稍） 1:12.9 (38.1) -0.2 （トウキョウオンド）
0000.11.24 東京 INT.ジョッキー2 900 14 8 13 16.1 0（7人） 07着 C.マッキャロン 55 芝1600m（良） 1:35.4 (36.6) -0.6 タイキフラッシュ
0000.12.08 中山 4歳上900万下 16 4 8 02.6 0（1人） 01着 柴田善臣 55 ダ1200m（良） 1:12.0 (37.7) -0.0 （モンテバロン）
1997.02.15 京都 橿原S 1500 16 4 7 10.9 0（5人） 10着 熊沢重文 56 ダ1400m（良） 1:25.3 (38.4) -1.2 アベルクイーン
0000.03.08 阪神 武庫川S 1500 16 7 13 10.4 0（6人） 01着 四位洋文 56 芝1200m（良） 1:08.8 (38.4) -0.4 （ミルキーウイナー）
0000.03.29 阪神 阪急杯 GIII 16 4 8 04.6 0（2人） 01着 四位洋文 54 芝1200m（重） 1:10.5 (35.9) -0.3 （ビッグショウリ）
0000.05.18 中京 高松宮杯 GI 18 3 5 09.3 0（4人） 03着 四位洋文 57 芝1200m（良） 1:08.3 (35.0) -0.3 シンコウキング
0000.09.28 阪神 セントウルS GIII 14 6 10 10.0 0（5人） 14着 四位洋文 57 芝1400m（良） 1:22.3 (37.1) -1.3 オースミタイクーン
0000.10.26 福島 福島民友C OP 16 4 7 04.6 0（2人） 01着 木幡初広 56 芝1200m（良） 1:09.7 (36.3) -0.0 （マチカネジンダイコ）
0000.11.22 中京 CBC賞 GII 15 6 11 03.6 0（1人） 08着 四位洋文 57 芝1200m（良） 1:09.8 (36.1) -1.9 スギノハヤカゼ
0000.12.14 中山 スプリンターズS GI 16 7 13 46.2 0（9人） 07着 四位洋文 57 芝1200m（良） 1:09.1 (36.0) -1.3 タイキシャトル
1998.01.18 中山 サンライズS OP 13 5 7 02.7 0（1人） 02着 柴田善臣 58 芝1200m（不） 1:11.4 (36.9) -0.1 スタープログラマー
0000.02.08 東京 東京新聞杯 GIII 16 8 15 10.7 0（6人） 07着 柴田善臣 56 芝1600m（良） 1:34.9 (35.3) -0.7 ビッグサンデー
0000.03.08 中山 オーシャンS OP 8 2 2 01.9 0（1人） 01着 柴田善臣 58 芝1200m（良） 1:09.0 (35.7) -0.1 （ヤクモレインボー）
0000.04.26 京都 シルクロードS GIII 12 8 12 15.4 0（7人） 03着 四位洋文 57 芝1200m（良） 1:08.7 (35.5) -0.1 シーキングザパール
0000.05.24 中京 高松宮記念 GI 16 4 8 04.9 0（2人） 01着 四位洋文 57 芝1200m（稍） 1:09.1 (35.2) -0.2 （ワシントンカラー）
0000.10.31 京都 スワンS GII 14 2 2 27.5 0（8人） 09着 四位洋文 59 芝1400m（良） 1:23.6 (37.1) -1.7 ロイヤルスズカ
0000.11.28 中京 CBC賞 GII 14 7 12 08.7 0（4人） 08着 四位洋文 59 芝1200m（良） 1:10.6 (36.6) -1.0 マサラッキ
0000.12.20 中山 スプリンターズS GI 15 7 14 38.1 0（8人） 11着 四位洋文 57 芝1200m（良） 1:10.1 (37.2) -1.5 マイネルラヴ
1999.01.10 中山 ガーネットS GIII 16 6 11 22.5 0（7人） 16着 S.サンダース 59 ダ1200m（良） 1:13.3 (39.6) -3.0 ワシントンカラー
0000.04.25 京都 シルクロードS GIII 14 8 13 53.7 0（8人） 05着 四位洋文 58 芝1200m（良） 1:09.3 (35.6) -0.6 マイネルラヴ
0000.05.23 中京 高松宮記念 GI 16 2 3 21.3 0（9人） 03着 四位洋文 57 芝1200m（良） 1:08.2 (34.6) -0.2 マサラッキ
0000.06.27 福島 バーデンバーデンC OP 14 3 3 04.2 0（1人） 12着 蛯名正義 59 芝1200m（不） 1:09.8 (35.7) -1.5 シンボリスウォード
0000.07.18 函館 函館スプリントS GIII 12 4 4 05.0 0（3人） 01着 四位洋文 57 芝1200m（良） 1:09.4 (35.6) -0.0 （シンボリスウォード）
0000.11.27 小倉 CBC賞 GII 17 3 6 18.1 0（3人） 10着 四位洋文 59 芝1200m（良） 1:08.9 (35.4) -1.4 アグネスワールド
0000.12.19 中山 スプリンターズS GI 16 6 11 64.7 （12人） 06着 四位洋文 57 芝1200m（良） 1:08.6 (34.9) -0.4 ブラックホーク

種牡馬時代

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生まれ故郷のアイルランドから父グリーンデザートの後継としてのオファーがあり、アイルランドに再輸出され2000年から当地で種牡馬となった。2005年にはイギリスに移動したが、翌年からはふたたびアイルランドで繋養されている。

初年度産駒は2003年にデビュー。2005年4月30日、シャトル種牡馬として供用されたオーストラリアでガムナッツがG3・BTCクラシックを制し産駒の重賞初勝利を挙げた。以降もコンスタントに重賞勝ち馬を送り出している。

2007年度も種付けを行ったが8頭しか受胎せず、その後受胎能力が完全に消失したと判断され、その年の7月にシンジケート解散後薬殺処分となった。日欧の馬文化や動物観の違いはあるものの、関係者は「人道上の理由により」とコメントしていることから、薬殺については単純な経済的な理由だけではなく、馬の体調面などでの問題があった可能性も考えられる。

代表産駒のMoss Valeはアイルランドで種牡馬となっており、父系を繋いでいる。

おもな産駒

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  • Moss Vale（グロシェーヌ賞〈仏G2〉、グリーンランズステークス〈愛G3〉、フェニックススプリントステークス〈愛G3〉、種牡馬）
  • Close To You（シャンペンステークス〈英G2〉）
  • Electric Beat（ゴルデネパイチェ〈独G2〉、ロットトロフィー〈独G3〉、種牡馬）
  • Gumnuts（BTCクラシック〈豪G3〉）
  • Presto Shinko（リゾランジ賞〈仏G3〉）
  • Shinko's Best（ベルリン大賞典〈独G3〉）
  • Eastern Appeal（アサージステークス〈愛G3〉、コンコルドステークス〈愛G3〉）
  • Slow Waltz（ホンコンマカオトロフィー〈香G3〉）

母の父としての主な産駒

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  • Aesop's Fables（フューチュリティステークス〈愛G2〉）

血統表

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シンコウフォレストの血統 （血統表の出典）[§ 1]
父系 ダンジグ系
 [§ 2]
父

Green Desert
1983 鹿毛
父の父
Danzig
1977 鹿毛 		Northern Dancer Nearctic
Natalma
Pas de Nom Admiral's Voyage
Petitioner
父の母
Foreign Courier
1979 鹿毛 		Sir Ivor Sir Gaylord
Attica
Courtly Dee Never Bend
Tulle
母

Park Express
1983 黒鹿毛 		Ahonoora
1975 栗毛 		Lorenzaccio Klairon
Phoenissa
Helen Nichols Martial
Quaker Girl
母の母
Matcher
1966 黒鹿毛 		Match Tantieme
Relance
Lachine Grey Sovereign
Loved One F-No.19-b
母系(F-No.) 19号族(FN:19-b) [§ 3]
5代内の近親交配 Nasrullah 5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [4]
  2. ^ [5]
  3. ^ [4]
  4. ^ [5]

脚注

編集
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o “シンコウフォレスト(IRE)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月1日閲覧。
  2. ^ “シンコウフォレストの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月1日閲覧。
  3. ^ “シンコウフォレスト(IRE) 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月1日閲覧。
  4. ^ a b “シンコウフォレスト(IRE) 血統情報：5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月1日閲覧。
  5. ^ a b c “シコウフォレストの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月1日閲覧。
  6. ^ “Was(IRE)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月1日閲覧。

外部リンク

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