シルクメビウス

日本の競走馬

シルクメビウス(欧字名:Silk Mobius2006年4月16日 - )は、日本競走馬[1]。主な勝ち鞍に2009年ユニコーンステークス2010年東海ステークスブリーダーズゴールドカップ

シルクメビウス
2009年11月21日、京都競馬場にて
欧字表記 Silk Mobius[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 2006年4月16日(18歳)[1]
登録日 2008年7月9日
抹消日 2013年5月30日(JRA
ステイゴールド[1]
チャンネルワン[1]
母の父 ポリッシュネイビー[1]
生国 日本の旗 日本北海道日高町[1]
生産者 森本牧場[1]
馬主 (有)シルク
→(有)坂東牧場[1]
調教師 領家政蔵栗東
角川秀樹北海道[1]
競走成績
生涯成績 28戦8勝
中央競馬:18戦6勝
地方競馬:10戦2勝
[1]
獲得賞金 3億731万8000円
中央競馬:2億3989万8000円
地方競馬:6742万円
[1]
勝ち鞍
GII 東海S 2010年
JpnII ブリーダーズゴールドC 2010年
GIII ユニコーンS 2009年
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馬名の由来は、冠名+人名「メビウス」。シルクホースクラブの出資馬で募集価格は3万×500口の1500万円。

経歴

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競走馬時代

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2008年8月3日函館競馬場第4競走の2歳新馬戦(芝1800m)で、北村友一を鞍上にデビュー。このレースと札幌での2戦目は芝のレースへの出走で、先行・中団待機の戦法を取るも成果は無く、12月のダート転向2戦目で初勝利を挙げた。

2009年は最初の2戦は4着、3着と勝ち切れず、2月小倉の条件特別(くすのき賞 / 500万下)から田中博康に乗替。以降同馬の騎乗は主に田中が務めることとなる[注 1]。このレースを2着に5馬身差の快勝で制すると、続く端午ステークスも勝利。勢いそのままに6月にはユニコーンステークスを制し3連勝で人馬共に重賞初優勝。さらにジャパンダートダービーでは2着とダート路線にて頭角を現しはじめた。8月には格付け前の重賞・レパードステークスに2番人気で出走。5着に入線したが、グロリアスノアに対する進路妨害が認められ、10着へと降着してしまう。秋に入り、初戦の武蔵野ステークスでは8着に敗れたものの、2戦目となるトパーズステークスでも後続に5馬身差の快勝、さらにジャパンカップダートに進み、後方待機から脚を伸ばし2着と健闘した。

2010年4月25日アンタレスステークスから始動。スタートで後手を踏み、向正面でポジションを押し上げて中団から脚を伸ばすも届かず5着に敗れた。次走の東海ステークス中京競馬場改修の影響で京都ダート1900mでの変則開催)では中団追走から直線で末脚を伸ばし、ゴール前でトランセンドをクビ差交わして重賞2勝目を挙げた[2]ブリーダーズゴールドカップでも同様の鋭い末脚で2着のカネヒキリに4馬身差をつけ優勝。秋に入り、11月3日JBCクラシックでは中団から追い上げるも4着。12月5日のジャパンカップダートでは後方から脚を伸ばしたがトランセンドの5着に敗れた。その後12月29日に行われた東京大賞典では鞍上が内田博幸に乗り替わって出走したが、スマートファルコンの5着に終わった。

2011年フェブラリーステークスより始動、後方に控えたが直線で伸びを欠き8着。その後連覇のかかった東海ステークスでは中団からレースを進め3〜4コーナーの中間地点で外からまくってきたがワンダーアキュートに敗れ3着。このレースを最後に長期の休養となり、その後出走することのないまま2013年5月30日付でJRAの競走馬登録を抹消し門別競馬場へ移籍することとなった[3]。移籍初戦のレースでは久々の勝利を挙げるも、その後は勝ち星には恵まれず、2015年5月28日赤レンガ記念11着を最後に現役を引退した。

引退後

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2017年より福島県南相馬市のKOWATAで功労馬繋養展示事業の助成対象馬として繋養される[4]2021年10月30日に展示事業の助成対象から外されたが、現在も引き続きKOWATAにて繋養されている[5]

競走成績

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年月日 競馬場 競走名 頭数 オッズ
(人気)
着順 騎手 斤量 距離(馬場) タイム
上り3F
タイム差 勝ち馬/(2着馬)
2008 8. 3 函館 2歳新馬 13 15.9 (7人) 4着 北村友一 53 芝1800m(不) 1:56.4 (40.5) 1.4 ピサノシンボル
8. 31 札幌 2歳未勝利 14 20.4 (8人) 6着 和田竜二 54 芝1500m(良) 1:30.4 (36.8) 0.7 パスピエ
12. 6 阪神 2歳未勝利 16 5.9 (3人) 2着 南井大志 55 ダ1400m(重) 1:26.5 (38.7) 0.5 ユーセイヤマトオー
12. 21 阪神 2歳未勝利 16 5.4 (3人) 1着 浜中俊 54 ダ1400m(良) 1:24.8 (36.8) -0.4 ジョーカプチーノ
2009 1. 4 京都 3歳500万下 15 2.7 (1人) 4着 浜中俊 55 ダ1400m(良) 1:25.9 (38.2) 0.5 フキラウソング
2. 1 京都 3歳500万下 16 8.7 (5人) 3着 浜中俊 55 ダ1800m(重) 1:51.4 (37.5) 0.1 シルバーキング
2. 14 小倉 くすのき賞 500万下 16 2.4 (1人) 1着 田中博康 56 ダ1700m(良) 1:45.8 (37.7) -0.9 (ファミッリア)
5. 3 京都 端午S OP 15 6.0 (3人) 1着 田中博康 56 ダ1800m(良) 1:51.1 (37.1) -0.1 (アドマイヤシャトル)
6. 6 東京 ユニコーンS JpnIII 16 3.2 (1人) 1着 田中博康 56 ダ1600m(不) 1:35.5 (35.5) -0.3 グロリアスノア
7. 8 大井 ジャパンDD JpnI 13 3.2 (2人) 2着 田中博康 56 ダ2000m(稍) 2:04.8 (37.3) 0.3 テスタマッタ
8. 23 新潟 レパードS 新設重賞 14 4.3 (2人) *10着 吉田豊 56 ダ1800m(良) 1:50.3 (37.5) 0.8 トランセンド
11. 7 東京 武蔵野S GIII 16 21.4 (7人) 8着 田中博康 56 ダ1600m(良) 1:36.2 (36.8) 0.7 ワンダーアキュート
11. 21 京都 トパーズS OP 16 5.9 (4人) 1着 田中博康 55 ダ1800m(良) 1:49.6 (36.6) -0.8 (アドバンスウェイ)
12. 06 阪神 ジャパンCダート GI 16 13.5 (5人) 2着 田中博康 56 ダ1800m(良) 1:50.5 (36.9) 0.6 エスポワールシチー
2010 4. 25 京都 アンタレスS GIII 15 7.8 (3人) 5着 田中博康 57 ダ1800m(良) 1:50.2 (36.9) 0.5 ダイシンオレンジ
5. 23 京都 東海S GII 16 3.9 (3人) 1着 田中博康 57 ダ1900m(不) 1:55.4 (35.1) 0.0 (トランセンド)
8. 12 門別 ブリーダーズGC JpnII 13 3.0 (2人) 1着 田中博康 57 ダ2000m(不) 2:03.0 (36.2) -0.7 カネヒキリ
11. 3 船橋 JBCクラシック JpnI 13 2.9 (2人) 4着 田中博康 57 ダ1800m(良) 1:51.7 (39.8) 1.8 スマートファルコン
12. 5 阪神 ジャパンCダート GI 16 4.1 (2人) 5着 田中博康 57 ダ1800m(稍) 1:49.4 (36.3) 0.5 トランセンド
12. 29 大井 東京大賞典 JpnI 14 3.8 (3人) 5着 内田博幸 57 ダ2000m(良) 2:02.4 (39.1) 2.0 スマートファルコン
2011 2. 20 東京 フェブラリーS GI 16 10.4 (6人) 8着 岩田康誠 57 ダ1600m(良) 1:37.3 (36.4) 0.9 トランセンド
5. 22 京都 東海S GII 14 8.9 (5人) 3着 武豊 58 ダ1900m(不) 1:54.2 (35.3) 0.5 ワンダーアキュート
2013 8. 21 門別 北海道野菜王国にったん特別 12 1.6 (1人) 1着 宮崎光行 59 ダ1700m(稍) 1:46:9 (38.6) 0.1 (ケイアイライジン)
9. 19 門別 ステイヤーズC H1 10 出走取消 宮崎光行 57 ダ2600m(良) ビービーコモン
2014 8. 19 門別 日高建設協会特別 10 1.5 (1人) 3着 桑村真明 58 ダ1800m(不) 1:54.8 (39.3) 0.5 ニシノファイター
11. 13 門別 道営記念 H1 16 5.0 (3人) 6着 服部茂史 56 ダ2000m(重) 2:05.9 (40.2) 1.0 ウルトラカイザー
12. 29 大井 東京大賞典 JpnI 16 451.3 (12人) 11着 桑村真明 57 ダ2000m(重) 2:06.6 (39.6) 3.6 ホッコータルマエ
2015 4. 29 門別 コスモバルク記念 H3 11 7.8 (4人) 10着 桑村真明 58 ダ1800m(良) 1:57.6 3.0 ウルトラカイザー
4. 29 門別 赤レンガ記念 H3 11 15.4 (4人) 11着 桑村真明 57 ダ2000m(良) 2:13.3(43.8) 3.8 ウルトラカイザー
6. 10 門別 ハービンジャー・プレミアム 9 出走取消 桑村真明 58 ダ1800m(稍) キタノイットウセイ

(*)5位入線後、10着に降着

血統表

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シルクメビウス血統サンデーサイレンス系ヘイルトゥリーズン系) / Northern Dancer 12.50% 5x4x5 (血統表の出典)

ステイゴールド 1994
黒鹿毛 北海道白老町
父の父
*サンデーサイレンス
Sunday Silence 1986
青鹿毛 アメリカ
Halo Hail to Reason
Cosmah
Wishing Well Understanding
Mountain Flower
父の母
ゴールデンサッシュ 1988
栗毛 北海道白老町
*ディクタス
Dictus
Sanctus
Dronic
ダイナサッシュ *ノーザンテースト
*ロイヤルサッシュ

チャンネルワン 1996
鹿毛
*ポリッシュネイビー 1984
鹿毛
Danzig Northern Dancer
Pas de Nom
Navsup Tatan
Busanda
母の母
フジノルージュ 1987
鹿毛
マルゼンスキー Nijinsky
*シル
フジパール *ミンシオ
カリムスタア F-No.1-b

脚注

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注釈

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  1. ^ レパードステークスに於ける吉田豊への乗換は田中の落馬負傷のためのもの。

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o シルクメビウス|JBISサーチ(JBIS-Search)”. www.jbis.or.jp. 2022年6月26日閲覧。
  2. ^ JRAホームページ”. www.jra.go.jp. 2022年1月29日閲覧。
  3. ^ シルクメビウス号が競走馬登録抹消”. JRA (2013年5月30日). 2013年11月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年5月30日閲覧。
  4. ^ シルクメビウス - 引退名馬、2022/2/4閲覧。
  5. ^ 馬・牧場・施設検索 - 競走馬のふるさと案内所、2022年6月26日閲覧。

外部リンク

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