サウル・アルバレス 対 エドガー・ベルランガ戦

サウル・アルバレス 対 エドガー・ベルランガ戦(サウル・アルバレス たい エドガー・ベルランガせん)は、2024年9月14日にアメリカ合衆国ネバダ州ラスベガスT-モバイル・アリーナで開催されたプロボクシングの試合。WBAWBCWBO世界スーパーミドル級統一王者のアルバレスと、WBA世界スーパーミドル級1位のベルランガが行うタイトルマッチ。この試合はPrime Videoで放送した。

サウル・アルバレス 対 エドガー・ベルランガ戦
開催日 2024年9月14日
認定王座 WBAWBCWBOリングマガジン世界スーパーミドル級タイトルマッチ
開催地 アメリカ合衆国ラスベガス
会場 T-モバイル・アリーナ
リングアナ ジミー・レノン・ジュニア
放送局 Prime Video
主催 トム・ブラウン(TGBプロモーションズ)
サウル・アルバレス(カネロ・プロモーションズ)
エディー・ハーンマッチルーム・スポーツ・USA
ウェブサイト CANELO VS. BERLANGA

サウル・アルバレス 対 エドガー・ベルランガ
Canelo(カネロ) The Chosen One(選ばれし者)
比較データ
34歳 年齢 27歳
ハリスコ州グアダラハラ 出身地 ニューヨークブルックリン区
65戦 61勝 (39KO) 2敗 2分 戦績 22戦 22勝 (17KO) 無敗
173cm 身長 185cm
166.8 lb (75.7 kg) 体重 167.7 lb (76.1 kg)
179cm リーチ 185cm
オーソドックス 特徴 オーソドックス
エディ・レイノソ 指導者 アンドレ・ロジエ
WBA世界スーパーミドル級スーパー王者WBC世界スーパーミドル級王者・WBO世界スーパーミドル級王者・リングマガジン世界スーパーミドル級王者・世界4階級制覇王者 評価 WBA世界スーパーミドル級1位

結果 アルバレスの12回判定勝ち(3-0)
主審 バービィー・ドック(4団体)
副審 マックス・デルーカ(4団体)
デビット・サザーランド(4団体)
スティーブ・ワイスフェルド(4団体)

試合までの経緯

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アルバレスの王座獲得及び防衛まで

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2018年12月15日、ニューヨークマディソン・スクエア・ガーデンで、当時ミドル級王者だったアルバレスが階級を上げてWBA世界スーパーミドル級正規王者ロッキー・フィールディングと対戦し、3回2分38秒TKO勝ちを収め、王座を獲得し3階級制覇に成功した[1]

2020年12月19日、テキサス州サンアントニオアラモドームで、アルバレスがWBA世界スーパーミドル級スーパー王者カラム・スミスとWBA王座団体内統一戦並びにWBC世界スーパーミドル級王座決定戦で対戦し、12回3-0(117-111、119-109×2)の判定勝ちを収め、WBAは王座統一による初防衛、空位だったWBC王座の獲得、スミスが保持していたリングマガジン認定王座の獲得にも成功した[2]

2021年2月27日、フロリダ州マイアミハードロック・スタジアムで、アルバレスがWBC世界スーパーミドル級1位で指名挑戦者アブニ・イルディリムと対戦し、3回終了TKO勝ちを収めWBA王座は2度目、WBC王座の初防衛に成功した。試合後に5月8日にWBO世界スーパーミドル級王者ビリー・ジョー・ソーンダースとの3団体王座統一戦が発表された[3]

2021年5月8日、テキサス州のAT&Tスタジアムで、アルバレスがWBO世界スーパーミドル級王者ビリー・ジョー・ソーンダースと3団体王座統一戦を行い、8回終了TKO勝ちを収めWBA王座は3度目、WBC王座の2度目の防衛と、WBO王座の獲得に成功し3団体王座統一を果たした[4]

2021年11月6日、ラスベガスMGMグランド・ガーデン・アリーナで、アルバレスがIBF世界スーパーミドル級王者カレブ・プラントと4団体王座統一戦を行い、11回1分5秒TKO勝ちを収め、WBA王座は4度目、WBC王座は3度目、WBO王座の初防衛及びIBF王座を獲得し、史上7人目となる主要4団体統一に成功しスーパーミドル級では初の4団体統一王者になった[5]

2022年9月17日、ラスベガスのT-モバイル・アリーナでアルバレスがWBA・IBF・IBO世界ミドル級統一王者ゲンナジー・ゴロフキンとスーパーミドル級タイトルマッチとして通算で3回目の対戦を行い、12回3-0(116-112、115-113×2)の判定勝ちを納めWBA王座は5度目、WBC王座は4度目、WBO王座は2度目、IBF王座の初防衛に成功した[6]。試合後の会見で、アルバレスは左手首の靭帯損傷を明らかにし長期離脱の可能性があることを表明した[7]

2023年5月6日、ハリスコ州グアダラハラエスタディオ・アクロンでアルバレスがWBO世界スーパーミドル級暫定王者ジョン・ライダーと団体内王座統一戦で対戦し、12回3-0(120-107、118-109×2)の判定勝ちを納めWBA王座は6度目、WBC王座は5度目、IBF王座は2度目、WBO王座は王座統一及び3度目の防衛に成功した[8]

2023年9月30日、-モバイル・アリーナでアルバレスが2階級下のWBAスーパー・WBC・IBF・WBO世界スーパーウェルター級統一王者ジャーメル・チャーロと対戦し、12回3-0(119-108、118-109×2)の判定勝ちを収めWBA王座は7度目、WBC王座は6度目、IBF王座は3度目、WBO王座は4度目の防衛に成功した[9]

2024年5月4日、T-モバイル・アリーナでアルバレスがWBO世界スーパーミドル級1位のハイメ・ムンギアと対戦し、12回3-0(117-110、116-111、115-112)の判定勝ちを収めWBA王座は8度目、WBC王座は7度目、IBF王座は4度目、WBO王座は5度目の防衛に成功した[10]

対戦決定後の概要から試合まで

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2024年7月26日、アルバレスがベルランガとの試合が内定したことで、IBFはIBF世界スーパーミドル級1位のウィリアム・スクールとの指名試合にアルバレスが応じないと判断し、IBF世界スーパーミドル級王座を剥奪した[11][12]

2024年9月13日、前日計量が行われ、アルバレスが166.8ポンド、ベルランガが167.7ポンドを計測し一発で計量をパスした[13]

2024年9月14日、T-モバイル・アリーナで行われたWBA・WBC・WBO世界スーパーミドル級タイトルマッチに於いて、アルバレスが12回3-0(118-109×2、117-110)の判定勝ちを収めWBA王座は9度目、WBC王座は8度目、WBO王座は6度目の防衛に成功した[14]

対戦カード

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階級 契約 vs. 結果 ラウンド 時間 Notes
スーパーミドル級 168 lbs.   サウル・アルバレス (c) vs.   エドガー・ベルランガ 判定3-0 12R - Note 1
ミドル級 154 lbs.   エリスランディ・ララ (c) vs.   ダニー・ガルシア TKO 9R 終了[15] Note 2
スーパーミドル級 168 lbs.   カレブ・プラント vs.   トレバー・マカンビー TKO 9R 2:59 Note 3
フェザー級 122 lbs.   スティーブン・フルトン vs.   カルロス・カストロ 判定2-1 10R -[16] Note 4
スーパーフェザー級 126 lbs.   ジョナサン・ロペス vs.   リチャード・メディナ 判定3-0 8R - Note 5

^Note 1 WBAWBCWBOリングマガジン世界スーパーミドル級タイトルマッチ
^Note 2 WBA世界ミドル級タイトルマッチ
^Note 3 WBA暫定世界スーパーミドル級王座決定戦
^Note 4 WBAアメリカ大陸フェザー級王座決定戦
^Note 5 スーパーフェザー級8回戦

採点表

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ネバダ州アスレチック・コミッション
公式採点表
王座:WBAスーパーWBCWBOリングマガジン世界スーパーミドル級タイトルマッチ   主審:バービィー・ドック(4団体)   立会人:ヒルベルト・メンドーサ・ジュニア(WBA:パナマ,WBA会長)
マウリシオ・スレイマン(WBC:メキシコ,WBC会長)
フランシスコ・バルカルセル(WBO:プエルトリコ,WBO会長)
開催日:2024年9月14日 会場:ネバダ州ラスベガスT-モバイル・アリーナ 主催:TGBプロモーションズ
カネロ・プロモーションズ
マッチルーム・スポーツ・USA
サウル・アルバレス エドガー・ベルランガ サウル・アルバレス エドガー・ベルランガ サウル・アルバレス エドガー・ベルランガ
RS TS TS RS RS TS TS RS RS TS TS RS
10 1 9   10 1 9   10 1 9
10 20 2 18 9 10 20 2 18 9 10 20 2 18 9
10 30 3 26 8 10 30 3 26 8 10 30 3 26 8
10 40 4 35 9 9 39 4 36 10 9 39 4 36 10
10 50 5 44 9 10 49 5 45 9 10 49 5 45 9
9 59 6 54 10 9 58 6 55 10 10 59 6 54 9
9 68 7 64 10 9 67 7 65 10 9 68 7 64 10
10 78 8 73 9 10 77 8 74 9 10 78 8 73 9
10 88 9 82 9 10 87 9 83 9 10 88 9 82 9
10 98 10 91 9 10 97 10 92 9 10 98 10 91 9
10 108 11 100 9 10 107 11 101 9 10 108 11 100 9
10 118 12 109 9 10 117 12 110 9 10 118 12 109 9
118 109   117 110   118 109
副審:マックス・デルーカ(4団体) 副審:デビット・サザーランド(4団体) 副審:スティーブ・ワイスフェルド(4団体)
処分:無し 減点:無し 結果:アルバレス12回3-0の判定勝ち

ペイ・パー・ビュー売上げ

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開催年月日 イベント 販売件数 テレビ局 備考
2024年09/14_9月14日 サウル・アルバレス vs. エドガー・ベルランガ 65万件[17] Prime Video 90ドル[18]

脚注

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  1. ^ カネロ3回TKOで3階級制覇 次戦は5月4日と明言 Boxing News(ボクシングニュース) 2018年12月16日
  2. ^ カネロがスミスを圧倒 S・ミドル級2冠を手中 キャリアのベストファイトをアピール Boxing News(ボクシングニュース) 2020年12月20日
  3. ^ カネロが楽々3回TKO勝ち 5.8サンダースと3団体統一戦発表 Boxing News(ボクシングニュース) 2021年2月28日
  4. ^ カネロは8回終了TKO勝ち S・ミドル級3団体統一 秋に4団体制覇目指す Boxing News(ボクシングニュース) 2021年5月8日
  5. ^ カネロに新たな勲章 プラントを11回TKOでS・ミドル級4冠統一 Boxing News(ボクシングニュース) 2021年11月7日
  6. ^ スコアカード カネロがゴロフキンに明白決着 S・ミドル級4団体王座守る Boxing News(ボクシングニュース)2022年9月18日
  7. ^ カネロの負傷は左手首靭帯損傷 長期離脱の可能性も 対戦相手候補ベナビデスはバッサリ Boxing News(ボクシングニュース)2022年9月20日
  8. ^ カネロ地元でS・ミドル級4団体統一王座防衛 粘るライダーにKOは逃す 観衆5万5000人 Boxing News(ボクシングニュース)2023年5月7日
  9. ^ カネロがダウン奪いチャーロに大差勝利 S・ミドル級4団体王座守る 次はベナビデス? ビボル? Boxing News(ボクシングニュース)2023年10月1日
  10. ^ カネロ S・ミドル級4団体ベルト守る ムンギアからダウン奪い3-0判定勝ち Boxing News(ボクシングニュース)2024年5月5日
  11. ^ Canelo Alvarez stripped of IBF title after agreeing to fight Edgar Berlanga”. Boxing Scene.com (2024年7月26日). 2024年8月14日閲覧。
  12. ^ カネロはベルランガと防衛戦決定 9.14ラスベガス IBF王座はく奪される Boxing News(ボクシングニュース)2024年7月27日
  13. ^ あすカネロ-ベルランガのS・ミドル級戦 セミでララ-ガルシア フルトンが復帰戦 Boxing News(ボクシングニュース)2024年9月14日
  14. ^ カネロ、ベルランガに3-0大差勝ち ダウン奪うも3年ぶりのTKOはならず Boxing News(ボクシングニュース)2024年9月15日
  15. ^ 41歳ララ、ガルシアにTKO勝ち 元王者プラントは暫定王座獲得 Boxing News(ボクシングニュース)2024年9月15日
  16. ^ フルトン、フェザー級カストロに2-1辛勝 井上尚弥戦から復帰 Boxing News(ボクシングニュース)2024年9月15日
  17. ^ Canelo Alvarez draws $17m in ticket sales and 650,000 PPV buys with win over Edgar Berlanga despite competition from UFC 306”. DailyMail (2024年9月19日). 2024年9月20日閲覧。
  18. ^ Canelo Alvarez vs. Edgar Berlanga: Fight card, odds, PPV price, start time, date, location, complete guide”. CBS (2024年9月15日). 2024年9月20日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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ハイメ・ムンギア戦
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