グスタヴ・ヴィルヘルム・パルム
グスタヴ・ヴィルヘルム・パルム(Gustaf Wilhelm Palm。1810年3月13日 - 1890年9月20日)は、スウェーデンの画家である。
グスタヴ・ヴィルヘルム・パルム Gustaf Wilhelm Palm | |
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Abraham Lundquistによる肖像画 | |
生誕 |
1810年3月13日 スウェーデン、クリシャンスタード |
死没 |
1890年9月20日 スウェーデン、ストックホルム |
風景画を得意とする。イタリアに10年間滞在し、パルマ・ヴェッキョ(Palma Vecchio)という仇名でも知られている。1866年頃はスウェーデン王立美術院で教授をしており、のちに画家となるカール・ラーションを指導した[1]。
略歴
編集スコーネ県のクリシャンスタードに近い、 Gut Herrlöfに生まれた。1828年からスウェーデン王立美術院で学び、1831年に風景画を出展した。1833年にはノルウェーを旅し、1837年に版画集を出版した。1837年に眼病の治療のため、ベルリンに旅し、その後ハンガリー、ウィーン、ヴェネツィアを経て、1841年にローマに到着した。ローマには約10間滞在し、当時北欧の芸術家たちの主要な留学先であったローマで主要な画家となった。1851年にはシシリー、スペインを旅した。
1852年にスウェーデンに帰国し、1859年からスウェーデン王立美術院で教えた。若い芸術家たちからは"Palma Vecchio"(ヴェッキョはイタリアの老人の意)と揶揄され、新しい芸術のスタイルに無関心で、伝統的な風景画を描き続けたとされる。
主な作品
編集-
Venedig, 1843
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Blick auf Subiaco, 1884
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Kvarteret Medea, Gamla stan, Stockholm, 1865
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Utsikt från Nardi
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Riddarholmskyrkans brand 1835
脚注
編集- ^ トシュテン・グンナション「カール・ラーションの生涯と作品-概説」『カール・ラーション展』荒屋鋪透訳、19頁。