グイドーニア・モンテチェーリオ
グイドーニア・モンテチェーリオ(伊: Guidonia Montecelio)は、イタリア共和国ラツィオ州ローマ県にある、人口約89,000人の基礎自治体(コムーネ)。
グイドーニア・モンテチェーリオ Guidonia Montecelio | |||
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行政 | |||
国 | イタリア | ||
州 | ラツィオ | ||
県/大都市 | ローマ | ||
CAP(郵便番号) | 00012, 00010, 00014, 00011 | ||
市外局番 | 0774 | ||
ISTATコード | 058047 | ||
識別コード | E263 | ||
分離集落 | #分離集落参照 | ||
隣接コムーネ | #隣接コムーネ参照 | ||
公式サイト | リンク | ||
人口 | |||
人口 | 89411 人 (2024-01-01 [1]) | ||
人口密度 | 1,130.9 人/km2 | ||
文化 | |||
住民の呼称 | Guidoniani | ||
守護聖人 | Maria Beata Vergine di Loreto | ||
祝祭日 | 12月10日 | ||
地理 | |||
座標 | 北緯41度59分48.55秒 東経12度43分34.1秒 / 北緯41.9968194度 東経12.726139度座標: 北緯41度59分48.55秒 東経12度43分34.1秒 / 北緯41.9968194度 東経12.726139度 | ||
標高 | 105 (28 - 389) [2] m | ||
面積 | 79.06 [3] km2 | ||
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ポータル イタリア |
ローマの北東約23kmにある近郊都市で、ローマを除けば県下最大のコムーネ人口を有する。
イタリア空軍のグイドーニア飛行場 (it:Aeroporto di Guidonia) が所在する。
地理
編集位置・広がり
編集ローマ県北東部のコムーネで、コムーネとしてのローマ市に隣接し、その大都市圏 (Rome metropolitan area) に含まれる。グイドーニアの市街は、ローマ中心部から北東へ約23kmの距離にあり、ローマ市を取り囲むグランデ・ラッコルド・アヌラーレ(環状高速道路)の外側約13kmに位置する[4]。ティヴォリからは北西へ約7km、リエーティからは南南西へ約47kmの距離にある[4]。
古代のノメンターナ街道とティブルティーナ街道の間に位置する。
隣接コムーネ
編集隣接するコムーネは以下の通り。
- サンタンジェロ・ロマーノ - 北
- パロンバーラ・サビーナ - 北東
- サン・ポーロ・デイ・カヴァリエーリ - 東
- マルチェッリーナ - 東
- ティーヴォリ - 南東
- ローマ - 南西
- フォンテ・ヌオーヴァ - 西
地勢
編集地勢はおおむね平坦である。
トラバーチン(石灰質化学沈殿岩、石灰華)によってつくられた段丘地形(石灰華段)で知られる。
気候分類・地震分類
編集グイドーニア・モンテチェーリオにおけるイタリアの気候分類 (it) および度日は、zona D, 1561 GGである[5]。 また、イタリアの地震リスク階級 (it) では、zona 2B (sismicità media) に分類される[6]。
歴史
編集998年、カストルム(要塞)Castrum Monticellorum として建設されたのがこの都市の起こりである。
1915年には、イタリア王立陸軍(Regio Esercito)が航空部隊(Corpo Aeronautico Militare)のための大きな軍用飛行場を建設した。1923年にはイタリア王立空軍(Regia Aeronautica)が発足する。
ベニート・ムソリーニ政権のもと、1937年にこの地域は自治体(コムーネ)となった。「グイドーニア」の名は、この地でパラシュートの試験中に殉職したアレサンドロ・グイドーニ将軍 (it:Alessandro Guidoni) (1880年 - 1928年)に因んでつけられた。
1942年6月には、第二次世界大戦中ながら、イタリア軍の大型輸送機の「サヴォイア・マルケッティ SM.75 GA RT」により、イタリアと日本、もしくは日本の占領地域との飛行を行った。
行政
編集分離集落
編集グイドーニア・モンテチェーリオには、以下の分離集落(フラツィオーネ)がある。
- Albuccione, Bivio di Guidonia, Colle Fiorito, Colleverde, Guidonia (sede comunale), La Botte, Marco Simone, Setteville nord, Montecelio, Pichini, Poggio Fiorito, Setteville, Villalba, Villanova
経済・産業
編集ローマ首都圏に位置するこの都市では、工業が大きな役割を果たしている。
とくに、トラバーチン(建材としても用いられる)の採掘やセメント工業が知られる。また、サービス業も発展している。住民の多くはローマに通勤している。
コッレヴェルデ・ディ・グイドーニア天文台
編集コッレヴェルデ地区 (it:Colleverde) には、コッレヴェルデ・ディ・グイドーニア天文台 (Osservatorio Colleverde di Guidonia) がある。この観測拠点では、V. S. カスッリ (Vincenzo Silvano Casulli) らによって多くの小惑星が発見されている。「コッレヴェルデ」が発見者として登録されている小惑星もあり、2012年6月時点での小惑星センターの集計によれば3個ある[7]。命名されたものには (7529) ヴァニョッツィ (en) がある[8]。
交通
編集道路
編集- 高速道路(アウトストラーダ)
- 国道・主要道路
鉄道
編集- トレニタリア (FS)
- ローマ=スルモーナ=ペスカーラ線 (it:Ferrovia Roma-Sulmona-Pescara)
- グイドーニア=モンテチェーリオ=サンタンジェロ駅 (it:Stazione di Guidonia-Montecelio-Sant'Angelo)
姉妹都市
編集脚注
編集- ^ “Popolazione residente per sesso, età e stato civile al 1° gennaio 2024” (イタリア語). 国立統計研究所(ISTAT). 2024年7月24日閲覧。メニューでVista per singola areaを選択。Anno:2024, Ripartizione:Centro, Regione:Lazio, Provincia:Roma, Comune:Guidonia Montecelio を選択
- ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Popolazione residente - Roma(dettaglio loc. abitate) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2013年11月25日閲覧。
- ^ 国立統計研究所(ISTAT). “Tavola: Superficie territoriale(Kmq) - Roma(dettaglio comunale) - Censimento 2001.” (イタリア語). 2013年11月25日閲覧。
- ^ a b “2点間の直線距離を測る”. 2013年11月25日閲覧。
- ^ “Tabella dei gradi/giorno dei Comuni italiani raggruppati per Regione e Provincia”. 新技術エネルギー環境局(ENEA) (2011年3月1日). 2017年1月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年9月20日閲覧。
- ^ “classificazione sismica aggiornata al aprile 2023” (xls). https://rischi.protezionecivile.gov.it/it/sismico/attivita/classificazione-sismica/. イタリア市民保護局. 2023年12月16日閲覧。
- ^ Minor Planet Center (2012 June 5.). “Minor Planet Discoverers (Alphabetically)”. 2012年7月1日閲覧。
- ^ “(7529) Vagnozzi = 1969 TK5 = 1988 PP3 = 1994 BC = 1997 CE7”. MPC. 2021年9月7日閲覧。