カスカイス駅ポルトガル語: Estação Ferroviária de Cascais)はポルトガルリスボン県カスカイスにある、リスボン近郊鉄道カスカイス線ユーラシア大陸最西端に位置する駅でもある。

カスカイス駅
駅舎
Cascais
地図
所在地 ポルトガルの旗リスボン県カスカイス
北緯38度42分2.78秒 西経9度25分6.39秒 / 北緯38.7007722度 西経9.4184417度 / 38.7007722; -9.4184417
管理者 リスボン近郊鉄道(電車)
Infraestruturas de Portugalポルトガル語版(駅施設・線路)
所属路線 カスカイス線 カスカイス線
キロ程 25.450 km(カイス・ド・ソドレ起点)
駅構造 地上駅
ホーム 3面5線
開業年月日 1889年9月30日
テンプレートを表示

沿革

編集

1887年4月9日ポルトガル鉄道会社ポルトガル語版英語版サンタ・アポローニャ駅からテージョ川沿いにアルカンタラ地区英語版ポルトガル語版カスカイス方面に鉄道を建設することが認可された[1]。こうして建設が開始され、1889年9月30日にカスカイス線カスカイス-ペドロウソスポルトガル語版間が開通時に駅が開業[2]。カスカイス線は1895年9月4日のカイス・ド・ソドレの延伸開通をもって完成したが[3]、技術的問題とリスボン市街地の景観問題により、サンタ・アポローニャまで延伸は叶わなかった[4]

1908年8月7日、ポルトガル鉄道会社はカスカイス線及び当駅の運営権をソシエダーデ・エストリルポルトガル語版に貸し出した[5]1934年に、ソシエダーデ・エストリルは当駅の補修工事を行った[6]。1976年12月13日にはソシエダーデ・エストリルとのリース契約が終了し[7]、1977年1月からカスカイス線及び当駅はポルトガル鉄道会社の後継にあたるポルトガル鉄道(CP)運営となった[8][9]

1980年代1990年代に、ポルトガル鉄道はリスボン首都圏の郊外鉄道網の大規模再開発プロジェクトを開始し、当駅及びカスカイス線も対象に含まれ駅の改修や車両の更新が行われた[10]

駅構造

編集

頭端式ホームは2面5線を有する地上駅。ホームの長さは119メートルまたは142メートルあり、高さは全て100センチメートルに統一されている。5線中4線は2-5番線が割り振られているが、1線のみ番号が割り振られておらず、なおかつ旅客用に使用されていない。

のりば

編集
ホーム 路線 方向 行先
2-5   カスカイス線 東行 カイス・ド・ソドレ方面

駅周辺

編集

隣の駅

編集
ポルトガル国鉄
  カスカイス線
モンテ・エストリル駅ポルトガル語版 - カスカイス駅

脚注

編集
  1. ^ “Sociedade "Estoril"”. Gazeta dos Caminhos de Ferro Ano 62 (1476): 423-425. (16 de Junho de 1949). http://hemerotecadigital.cm-lisboa.pt/OBRAS/GazetaCF/1949/N1476/N1476_master/GazetaCFN1476.pdf 7 de Outubro de 2014閲覧。. 
  2. ^ “Troços de linhas férreas portuguesas abertas à exploração desde 1856, e a sua extensão”. Gazeta dos Caminhos de Ferro Ano 69 (1652). (16 de Outubro de 1956). http://hemerotecadigital.cm-lisboa.pt/OBRAS/GazetaCF/1956/N1652/N1652_master/GazetaCFN1652.pdf. 
  3. ^ MARTINS et al, 1996:251
  4. ^ MARTINS et al, 1996:29
  5. ^ MARTINS et al, 1996:252
  6. ^ “O que se fez nos caminhos de ferro em Portugal, em 1934”. Gazeta dos Caminhos de Ferro 47 (1129): 27-29. (1 de Janeiro de 1935). http://hemerotecadigital.cm-lisboa.pt/OBRAS/GazetaCF/1935/N1129/N1129_master/GazetaCFN1129.pdf 16 de Fevereiro de 2013閲覧。. 
  7. ^ MARTINS et al, 1996:279
  8. ^ REIS et al, 2006:62,151
  9. ^ MARTINS et al, 1996:64
  10. ^ MARTINS et al, 1996:214-219

関連項目

編集

外部リンク

編集