オーソーシャープ
オーソーシャープ(Oh So Sharp、1982年 - 2001年)はイギリスの競走馬、繁殖牝馬。1985年にイギリス牝馬三冠競走をすべて制し、9頭目のイギリス牝馬三冠馬になった。
オーソーシャープ | |
---|---|
シェイク・モハメドの勝負服 | |
欧字表記 | Oh So Sharp |
品種 | サラブレッド |
性別 | 牝 |
毛色 | 栗毛 |
生誕 | 1982年 |
死没 | 2001年11月 |
父 | Kris |
母 | Oh So Fair |
母の父 | Graustark |
生国 | アイルランド |
生産者 | Dalham Hall Stud Farm Ltd. |
馬主 | Sheikh Mohammed |
調教師 | Henry R.A.Cecil (イギリス) |
競走成績 | |
生涯成績 | 9戦7勝 |
獲得賞金 | 311,576ポンド |
戦績
編集デビュー戦はノッティンガム競馬場での未勝利戦で、21頭もの競走馬が出走していた。この中で1番人気に支持されたオーソーシャープは人気に答え、後続に1馬身2分の1差をつけデビュー戦を勝利した。鞍上にレスター・ピゴットを迎え、リステッドレース・ソラリオステークスに出走。2馬身差で勝利した。続いて重賞初挑戦となるフィリーズマイル (G3) に出走し、1馬身2分の1差で勝利。3連勝で重賞初制覇を果たした。
年明け緒戦は1000ギニーのプレップレースとしてG3・ネルグウィンステークスに出走。この競走から鞍上にはスティーブ・コーゼンがまたがり、以後引退まで変わらず乗り続けた。レースでは後続に1馬身2分の1差をつけて4連勝とし、無敗で1000ギニーに挑むこととなった。迎えた1000ギニーでは1番人気に支持され、短頭差ながら勝利し、無敗の1000ギニー馬となった。牝馬二冠を目指して出走したオークスでは後の女傑トリプティクに6馬身差をつける圧勝で無敗の牝馬二冠馬が誕生した。その後は休養をとらず、歴戦の古馬相手となるキングジョージVI世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスに出走。ここでも1番人気に支持されたが3歳牡馬のペトスキにクビ差敗れ、初の敗北とともに連勝は6でストップした。続いてヨーク競馬場で行われたベンソン&ヘッジスゴールドカップに出走、前年のセントレジャーステークス馬コマンチェランに4分の3馬身差で敗れた。三冠がかかったセントレジャーステークスでは1番人気に推され、レースではランフランコに4分の3馬身差をつけ勝利。牝馬三冠を達成した。
競走成績
編集出走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離 | 着順 | 騎手 | 着差 | 1着(2着)馬 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1984.08.13 | ノッティンガム | 未勝利 | 芝6f | 1着 | P.エデリー | 1 1/2馬身 | (Lizarra) | |
1984.09.01 | サンダウン | ソラリオS | LR | 芝7f | 1着 | L.ピゴット | 2馬身 | (Young Runaway) |
1984.09.27 | アスコット | フィリーズマイル | G3 | 芝8f | 1着 | L.ピゴット | 1 1/2馬身 | (Helen Street) |
1985.04.18 | ニューマーケット | ネルグウィンS | G3 | 芝7f | 1着 | S.コーゼン | 1 1/2馬身 | (Bella Colora) |
1985.05.02 | ニューマーケット | 英1000ギニー | G1 | 芝8f | 1着 | S.コーゼン | 短頭 | (Al Bahatri) |
1985.06.08 | エプソム | オークス | G1 | 芝12f | 1着 | S.コーゼン | 6馬身 | (Triptych) |
1985.07.27 | アスコット | KGVI&QEDS | G1 | 芝12f | 2着 | S.コーゼン | クビ | Petoski |
1985.08.20 | ヨーク | B&Hゴールドカップ | G1 | 芝10f88y | 2着 | S.コーゼン | 3/4馬身 | Commanche Run |
1985.09.14 | ドンカスター | セントレジャーS | G1 | 芝14f127y | 1着 | S.コーゼン | 3/4馬身 | (Lanfranco) |
引退後
編集引退後は故郷のダルハムホールスタッドで繁殖入りした。1987年にアメリカ合衆国に送られ、1990年にアイルランドに戻ってきた。
母としてはサンタラリ賞を勝ったRosefinchを出している。孫の世代にはセントレジャーステークス、ミラノ大賞典などを勝ったShantouが出ている。
2001年11月、ダルハムホールスタッドで蹄葉炎のため安楽死の処置がとられた。19歳であった。
ニューマーケット競馬場では9月もしくは10月に同馬を記念したオーソーシャープステークス(G3、2歳牝馬限定)が行われている。
血統表
編集オーソーシャープ (Oh So Sharp)の血統 | (血統表の出典) | |||
父系 | エタン系 |
|||
父 Kris 1976 栗毛 |
父の父 Sharpen Up1969 栗毛 |
Atan | Native Dancer | |
Mixed Marriage | ||||
Rocchetta | Rockefella | |||
Chambiges | ||||
父の母 Doubly Sure1971 鹿毛 |
Reliance | Tantieme | ||
Relance | ||||
Soft Angels | Crepello | |||
Sweet Angel | ||||
母 Oh So Fair 1967 鹿毛 |
Graustark 1963 栗毛 |
Ribot | Tenerani | |
Romanella | ||||
Flower Bowl | Alibhai | |||
Flower Bed | ||||
母の母 Chandelle1959 鹿毛 |
Swaps | Khaled | ||
Iron Reward | ||||
Malindi | Nearco | |||
Mumtaz Begum F-No.9-c | ||||
5代内の近親交配 | Hyperion 5×5.5=9.38%、Beau Pere 5×5=6.25% |
- 5代母は名牝系の祖ムムタズマハルである。