Wikipedia

エスプリシーズ

エスプリシーズ[1]とは日本の競走馬である。2004年の川崎記念でレコード勝ちするなど、地方競馬で重賞5勝を挙げた。

エスプリシーズ
欧字表記 Esprit Thes[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 牡[1]
毛色 鹿毛[1]
生誕 1999年4月18日[1]
抹消日 2005年2月7日[2]
父 カコイーシーズ[1]
母 スマコバレディ[1]
母の父 スマコバクリーク[1]
生国 日本の旗 日本（青森県）[1]
生産者 大橋牧場[1]
馬主 依田泰雄[1]
調教師 武井榮一（川崎）
競走成績
生涯成績 23戦10勝[1]
獲得賞金 1億8305万円[1]
勝ち鞍
GI 川崎記念 2004年
テンプレートを表示

競走馬として

編集

デビューは2001年11月16日、川崎競馬のJRA認定2歳新馬競走。ここを8馬身差で圧勝すると続く2戦も勝ち3連勝する。2002年、明け3歳となって浦和競馬場でのニューイヤーカップ、大井競馬場での京浜盃で3着、2着と敗れたものの、準重賞の雲取賞を勝ち、クラシックに駒を進めるが、ゲート入りに手間取ったこともあってか、羽田盃では4着、東京ダービーでは9着に敗れる。ここでジャパンダートダービーの出走を諦め、放牧に入る。

11月にベイシティカップで復帰すると、続く重賞の東京湾カップで勝ち重賞初勝利。続く条件戦を勝ち、報知グランプリカップでは2着、金盃では直線手前を替えず4着に敗れたものの、続く船橋記念を勝ち、重賞2勝目を挙げる。ここからダートグレード競走に参戦。高崎競馬場の群馬記念では地方馬最先着の3着となり、ノボトゥルーらに先着するが、続くかしわ記念でシンガリ負け。放牧に入る。

秋になってからのダートグレード競走3戦は、いずれも掲示板止まりに終わるが、12月の京成盃グランドマイラーズでは、好位から抜け出して勝利[3]。これで重賞3勝目を挙げると勢いがつき、2004年に入って報知オールスターカップを勝って挑んだ川崎記念では、逃げるカネツフルーヴとカイジンクンの3番手を進み、2周目の3コーナーで仕掛け先頭に躍り出るとそのまま独走となり、追うスターキングマンに4馬身差をつけ圧勝[4]。レコードでダートグレード競走初勝利を飾った[5]。

しかし、このレース後に休養に入り、12月の報知オールスターカップで復帰するが、先頭から4秒も離される大敗を喫してそのまま引退[5]。2005年1月12日に川崎競馬場で引退式が行われた[5]。

競走成績

編集

以下の内容は、netkeiba.com[6]、JBISサーチ[7]、地方競馬全国協会[2]、nankankeiba.com[8]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 格 頭数 枠番 馬番 人気 着順 騎手 斤量（kg） 距離（馬場） タイム
上がり3F 		タイム差 勝ち馬/ (2着馬)
2001. 11. 16 川崎 2歳 新馬 7 5 5 2 1着 今野忠成 53 ダ900m（稍） 0:53.7 (36.3) 1.7 （オールオアラヴ）
11. 28 川崎 2歳 二組（315万未満） 11 3 3 1 1着 今野忠成 54 ダ1400m（良） 1:30.5 (39.7) 1.0 （ブランシュセーヌ）
12. 24 川崎 柊特別 一組（360万以上） 7 1 1 1 1着 今野忠成 54 ダ1500m（稍） 1:35.2 (40.1) 1.2 （スターオブブリッジ）
2002. 1. 16 浦和 ニューイヤーカップ 南関G3 11 7 8 1 3着 今野忠成 54 ダ1600m（良） 1:42.8 (38.0) 0.5 トキノアジュディ
2. 21 大井 京浜盃 南関G2 15 7 12 1 2着 今野忠成 55 ダ1690m（良） 1:48.4 (38.1) アタマ ノムラリューオー
3. 19 大井 雲取賞 準重賞 12 1 1 1 1着 今野忠成 55 ダ1590m（良） 1:41.2 (39.0) 0.3 （スオウリージェント）
4. 25 大井 羽田盃 南関G1 16 2 3 1 4着 今野忠成 56 ダ1790m（稍） 1:54.4 (38.7) 0.3 プリンシパルリバー
5. 30 大井 東京ダービー 南関G1 16 6 12 2 9着 今野忠成 56 ダ2000m（良） 2:09.3 (39.4) 1.3 キングセイバー
11. 4 船橋 ベイシティカップ 13 3 3 2 4着 甲斐年光 57 ダ1700m（良） 1:48.6 (39.8) 0.9 エポドス
12. 4 船橋 東京湾カップ 南関G3 14 3 3 4 1着 森下博 56 ダ1800m（重） 1:52.0 (38.9) 0.5 （ヒミツヘイキ）
2003. 1. 8 川崎 神奈川新春盃 準重賞
(A2下) 		12 8 11 2 1着 森下博 57 ダ2000m（稍） 2:09.1 (39.1) 0.6 （パワーズフォンテン）
2. 11 船橋 報知グランプリカップ 南関G3 11 8 11 1 2着 森下博 56 ダ1800m（不） 1:49.8 (37.4) 0.1 ヒミツヘイキ
3. 5 大井 金盃 南関G2 12 6 7 1 4着 森下博 55 ダ2000m（重） 2:06.9 (39.1) 1.4 コアレスハンター
4. 9 船橋 船橋記念 南関G3 11 6 7 1 1着 森下博 56.5 ダ1800m（重） 1:51.4 (36.6) 0.6 （フジノテンビー）
5. 5 高崎 群馬記念 GIII 12 7 10 4 3着 森下博 56 ダ1500m（良） 1:36.0 0.7 マイネルブライアン
6. 4 船橋 かしわ記念 GII 14 5 7 5 14着 森下博 56 ダ1600m（重） 1:41.5 (40.8) 3.3 スターリングローズ
9. 15 船橋 日本テレビ盃 GII 14 6 9 7 5着 森下博 56 ダ1800m（良） 1:52.7 (39.0) 1.3 スターキングマン
10. 9 大井 東京盃 GII 13 7 10 6 3着 森下博 56 ダ1190m（良） 1:11.8 (36.7) 1.2 ハタノアドニス
11. 3 大井 JBCスプリント GI 15 5 9 8 5着 森下博 57 ダ1190m（良） 1:10.5 (35.7) 0.8 サウスヴィグラス
12. 10 船橋 京成盃グランドマイラーズ 南関G3 10 5 5 2 1着 森下博 56 ダ1600m（良） 1:39.6 (39.0) 0.9 （ジーナフォンテン）
2004. 1. 2 川崎 報知オールスターカップ 南関G3 11 6 7 1 1着 森下博 57 ダ2000m（良） 2:08.6 (38.4) 1.5 （シュイベモア）
2. 4 川崎 川崎記念 GI 11 6 7 2 1着 森下博 56 ダ2100m（重） R2:12.8 (38.9) 0.8 （スターキングマン）
12. 23 川崎 報知オールスターカップ 南関G3 12 6 8 1 11着 森下博 57 ダ2000m（良） 2:12.4 (43.8) 4.0 ウツミジョーダン

種牡馬として

編集

引退後は青森県の山内牧場で種牡馬入りし[5]、後に同県の大橋牧場に移動した。産駒は2008年にデビューしたが、中央・地方通じて重賞入着クラスの馬は出せなかった[9]。2012年12月25日付で用途変更となっている[10]。

血統表

編集
エスプリシーズの血統 （血統表の出典）[§ 1]
父系 レイズアネイティヴ系
 [§ 2]
父

*カコイーシーズ
1986 鹿毛
父の父
Alydar
1975 栗毛 		Raise a Native Native Dancer
Raise You
Sweet Tooth On-And-On
Plum Cake
父の母
Careless Notion
1970 鹿毛 		Jester Tom Fool
Golden Apple
Miss Uppity Nasrullah
Nursery School
母

スマコバレディ
1992 鹿毛 		*スマコバクリーク
1985 鹿毛 		Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Grand Luxe Sir Ivor
Fanfreluche
母の母
ツキノパツシヨン
1987 黒鹿毛 		アアセイコー *ファラモンド
ハイユウ
アレツレデー *アレツ
オオクウイーン
母系(F-No.) ビユーチフルドリーマー系(FN:12) [§ 3]
5代内の近親交配 Raise a Native 3×4=18.75%、Nasrullah 5･4（父内）=9.38% [§ 4]
出典
  1. ^ [11]
  2. ^ [12]
  3. ^ [11]
  4. ^ [11][12]

脚注

編集
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n “エスプリシーズ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月30日閲覧。
  2. ^ a b “エスプリシーズ 出走履歴”. 地方競馬全国協会. 2019年9月30日閲覧。
  3. ^ “１２月１０日（水）「京成盃グランドマイラーズはエスプリシーズ」ほか [全国競馬情報]”. 中央競馬実況中継 競馬実況web. 日経ラジオ社 (2003年12月11日). 2019年9月30日閲覧。
  4. ^ “【川崎記念】地元馬エスプリシーズがＧＩ初制覇 [News]”. 中央競馬実況中継 競馬実況web. 日経ラジオ社 (2004年2月4日). 2019年9月30日閲覧。
  5. ^ a b c d “エスプリシーズ、引退”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd. (2005年1月22日). 2019年9月30日閲覧。
  6. ^ “エスプリシーズの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月30日閲覧。
  7. ^ “エスプリシーズ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月30日閲覧。
  8. ^ “競走馬詳細データ”. nankankeiba.com. 2021年2月19日閲覧。
  9. ^ “エスプリシーズ 種牡馬情報・種牡馬成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月30日閲覧。
  10. ^ “エスプリシーズ(JPN)”. 公益財団法人　ジャパン・スタッドブック・インターナショナル. 2022年3月12日閲覧。
  11. ^ a b c “エスプリシーズ 血統情報：5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月30日閲覧。
  12. ^ a b “エスプリシーズの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月30日閲覧。

外部リンク

編集
「https://ja.wikipedia.org/w/index.php?title=エスプリシーズ&oldid=94655851」から取得