ウロビリン(Urobilin; I-Urobilin)は、古くはウロクロムとして知られ、黄色の直線状のテトラピロールで、環状のテトラピロールであるヘムの分解生成物である。

ウロビリン
識別情報
CAS登録番号 1856-98-0
PubChem 6433298
日化辞番号 J31.894I
KEGG C05794
MeSH Urobilin
ChEBI
3DMet B05117
特性
化学式 C33H42N4O6
モル質量 590.71
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

ウロビリンは、ウロビリノーゲン酸化されて生成される。ウロビリノーゲンの分子中央の炭素が酸化されてウロビリンが生成される。

ウロビリノーゲンは、抗酸化作用を有し、DPPHラジカル除去作用は他の抗酸化物質ビタミンEビリルビン及びβ-カロチン)よりも高い値を示した[1][2]

尿が環境中に排出されてウロビリノーゲンが酸化されることによってもウロビリンが生成される。

脚注

編集
  1. ^ 中村, 宜司佐藤, 克行秋葉, 光雄「胆汁色素代謝物ウロビリノーゲンの抗酸化作用」『日本農芸化学会誌』第75巻、2001年3月5日、144頁、ISSN 0002-1407ウロビリン - J-GLOBAL 
  2. ^ NAKAMURA Takashi; SATO Katsuyuki; AKIBA Mitsuo; OHNISHI Masao (2006). “Urobilinogen, as a Bile Pigment Metabolite, Has an Antioxidant Function”. Journal of Oleo Science (日本油化学会) 55 (4): 191-197. doi:10.5650/jos.55.191. NAID 130000055572. 

関連項目

編集

外部リンク

編集