ステルコビリノーゲン
ステルコビリノーゲン (英:Stercobilinogen) は、腸内微生物によって作られる代謝物で、体内で処理されたヘムがビリルビンに分解され、胆汁の一部として分泌され、さらに腸内で細菌に還元されてウロビリノーゲンが生成され、腸内に残ったウロビリノーゲンの両端のピロール環が還元されて無色のステルコビリノーゲンが生成される[1]。
ステルコビリノーゲン | |
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3-[2-[[3-(2-carboxyethyl)-5-[[(2S,3R,4R)-4-ethyl-3-methyl-5-oxopyrrolidin-2-yl]methyl]-4-methyl-1H-pyrrol-2-yl]methyl]-5-[[(2S,3R,4R)-3-ethyl-4-methyl-5-oxopyrrolidin-2-yl]methyl]-4-methyl-1H-pyrrol-3-yl]propanoic acid | |
別称 Fecal urobilinogen | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 17095-63-5 |
PubChem | 9548718 |
MeSH | Stercobilinogen |
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特性 | |
化学式 | C33H48N4O6 |
モル質量 | 596.76 g mol−1 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
ステルコビリノーゲンは、ウロビリノーゲンと同類の化学物質である(ステルコビリノーゲンは、ウロビリノーゲンの両端のピロール環が還元された形を取っている。)。 ステルコビリノーゲンは酸化されて分子中央のメチレン基が二重結合化して共役し、大便の茶色のもとのステルコビリンになる。
脚注
編集- ^ Stercolilinogen, drugs.com