ウイリー・ドーシー
アメリカの俳優、モデル (1939?-1990)
ウイリー・ドーシー(Willie Dorsey, 1939年? - 1990年)は、日本で活動していたアメリカ合衆国出身の黒人俳優、モデル。別名義としてウィリー・ドーシー、ウイリー・A・ドーシーなど。
来歴
編集エンベル・アルテンバイなどの外国人俳優が在籍していた国際プロ「エディアラブプロダクション」に所属し、1960年代から1980年代にかけて、多くの日本の映画・テレビドラマで、悪役や格闘家役を演じた[1]。そのほか、184cmの長身を活かしモデルとしても活動。
人物
編集私生活では福島県出身や千葉県出身の日本人女性と幾度か結婚し、1人ずつ息子がいるが異母兄弟である。
長男は男子プロバスケットボール選手として活躍した高橋マイケル[2]。
2020年6月28日放送のフジテレビ『日曜THEリアル!・もう一度家族になりたい!』の番組内にて[3]、俳優の副島淳の父親探しの際に高橋マイケルの快諾を得てDNA鑑定を行ったところ、「高橋と副島は生物学的な同一父系であると判断された」との診断結果が下され、2人はウイリーを父に持つ高橋が兄、副島が弟の異母兄弟であることが明らかになった[4]。
ちなみに番組以前に副島が父親を探していたが、その数年前の1990年にウイリーは糖尿病を患い亡くなっていたという。
出演
編集映画
編集- 凄い奴ら(1971年、東宝)
- だまされて貰います(1971年、東宝)
- 直撃! 地獄拳(1974年、東映) - ルーイン
- 逆襲! 殺人拳(1974年、東映) - ウルフ
- ノストラダムスの大予言(1974年、東宝) - 黒人代表[5]
- エスパイ(1974年、東宝) - アブドウラ[5]
- 花と蛇(1974年、日活) - 米兵
- 東京エマニエル夫人 個人教授(1975年、日活)
- 淫絶夫人 快楽の奥 (1976年、日活)
- 東京湾炎上(1975、東宝) - ザンバ[5]
- 脱走遊戯(1976年、東映) - ヴェトナム
- 悪女かまきり(1983年、東映)
テレビドラマ
編集- 仮面ライダーシリーズ
- 仮面ライダー 第67話「ショッカー首領出現!! ライダー危し」(1972年) - ショッカーモロッコ支部・支部長モハメッド
- 仮面ライダースーパー1 第1話 「惑星用改造人間の大変身」(1980年) - アメリカ国際宇宙開発研究所所員
- 愛の戦士レインボーマン 第4話「マカオの殺人ショウ」(1972年) - 黒い野牛
- ワイルド7 第11話 「200KM/H心中」(1972年) - 米兵
- キイハンター
- 俺たちの勲章 第2話 「狙撃者を追え!」(1975年) - 犯人をかばう黒人ジョーンズ
- 非情のライセンス 第2シリーズ 第93話 「兇悪のM16自動小銃」(1976年) - 黒人
- スーパー戦隊シリーズ
- 特捜最前線
- 第10話「母・その愛の標的」(1977年)
- 第103、104話「帰ってきたスキャンダル刑事!」(1979年) - バトラー刑事
- 大都会 PARTII 第41話「野良犬の恋歌」(1978年) - ポール捜査官
- 浮浪雲 第11回(1978年) - キンタクンテ
- スパイダーマン 第39話「格闘技世界一大会」(1978年) - ブラックアイアン
- 江戸川乱歩の美女シリーズ 第8作「悪魔のような美女」(1979年) - 黒蜥蜴のコレクションの剥製
- 西部警察 第1・2話「無防備都市」(1979年) - J.J.
- 大空港 第57話「鬼刑事が哭いた!」(1979年) - ブラウン警部
- ぼくら野球探偵団 第11話「赤マント 世界ちん記録を盗む」(1980年) - ガルー大統領
- ウルトラマン80 第24話「裏切ったアンドロイドの星」(1980年) - 銀河大連邦調印式参加者
- 大激闘マッドポリス'80 第15話「005便で来た狙撃者」(1980年) - 南アフリカK国大統領
- 宇宙刑事シリーズ
- Gメン'75 第42話「殺人の条件」(1976年)※ノンクレジット
- 松本清張の指(1982年)
- Gメン'82 第17話「サヨナラGメン82」(1983年) - 黒人
- 西部警察 PART-III 1984年正月特番「燃える勇者たち」(1984年) - ジム・マイヤー(コードネーム:ジャガー)
- スーパーポリス 第4話「Oh! 女子大寮で張込み生中継」(1985年)
- 太陽にほえろ! PART2 第8話「ビッグ・ショット」(1987年) - パピヨン
- ベイシティ刑事(1987年) - バーのマスター
劇場アニメ
編集- 王立宇宙軍 オネアミスの翼(1987年) - 政治局次官ネレッドン
その他
編集- ミラーマン(パイロットフィルム)(1971年) - インベーダー
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ 『別冊映画秘宝 特撮秘宝』Vol.5、洋泉社、2017年1月5日、110頁、ISBN 978-4-8003-1127-6。
- ^ Henson, Joaquin M.. “Watch out for Jap-Am”. Philstar.com. 2024年9月30日閲覧。
- ^ “副島淳、顔も名前も知らない父…受け継いだルックスで壮絶イジメの過去”. マイナビニュース (2020年6月26日). 2024年9月30日閲覧。
- ^ “DNA鑑定で判明!副島淳の実兄は、バスケットボール元日本代表のレジェンド・高橋マイケルだった”. フジテレビュー!!. フジテレビジョンネットワーク. p. 2 (2020年6月28日). 2023年6月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年6月30日閲覧。
- ^ a b c 東宝特撮映画全史 1983, p. 538, 「主要特撮作品配役リスト」
参考文献
編集- 『東宝特撮映画全史』監修 田中友幸、東宝出版事業室、1983年12月10日。ISBN 4-924609-00-5。