イントゥミスチーフ(英:Into Mischief[1])は、アメリカ合衆国競走馬種牡馬。主な勝ち鞍は2007年キャッシュコールフューチュリティ

イントゥミスチーフ
欧字表記 Into Mischief[1]
品種 サラブレッド[1]
性別
毛色 黒鹿毛[1]
生誕 2005年3月28日(19歳)[1]
Harlan's Holiday[1]
Leslie's Lady[1]
母の父 Tricky Creek[1]
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[1]
生産者 James T. Hines Jr.[2]
馬主 B. Wayne Hughes[3]
調教師 Richard E. Mandella(アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[3]
競走成績
生涯成績 6戦3勝[1]
獲得賞金 $597,080[3]
勝ち鞍
GI キャッシュコールフューチュリティ 2007年
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現役時代

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1歳時の2006年秋にファシグティプトン・ケンタッキー・イヤリングセールに上場され、8万ドルでゲイジヒルステーブルが落札。翌年春のOBSマーチセールで18万ドルでウェイン・ヒューズによって購入された。同年10月にデビュー勝ちを収める。2戦目を2着とした後、3戦目のキャッシュコールフューチュリティを制し、GI初制覇を果たす[4]

3歳時は左後脚の故障によりクラシックには参戦できず、秋になってから戦線復帰したものの、マリブステークス2着後に引退、種牡馬入りが決まった[4]。通算成績は6戦3勝(2着3回)。

競走成績

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以下の内容は、EQUIBASEの情報[3]に基づく。

出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
2007.10.21 サンタアニタ 未勝利 AW6.5f 1着 V.エスピノーザ 2馬身1/2 (Zetterberg)
0000.11.22 ハリウッドパーク ハリウッドプレビューステークス G3 AW7f 2着 V.エスピノーザ 1馬身3/4 Massive Drama
0000.12.22 ハリウッドパーク キャッシュコールフューチュリティ G1 AW8.5f 1着 V.エスピノーザ 1馬身1/4 Colonel John
2008.02.10 サンタアニタ サンヴィセンテステークス G2 AW7f 2着 V.エスピノーザ 3馬身1/4 Georgie Boy
0000.10.25 サンタアニタ ダマスカスステークス AW7f 1着 V.エスピノーザ 2馬身 (Dancing in Silks)
0000.12.26 サンタアニタ マリブステークス G1 AW7f 2着 V.エスピノーザ 2馬身1/4 Bob Black Jack

種牡馬時代

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2009年からスペンドスリフトファーム種牡馬入り。初年度の種付け料は1万2500ドルであった。目立った競走成績こそ無く、前肢がくの字に曲がっていて生産者を遠ざけた[5]。初年度産駒からはブリーダーズカップ・ダートマイルを連覇したゴールデンセンツを含む9頭のステークス勝ち馬を輩出し、ステークス勝ち馬率は優良種牡馬の境界とされる5%[6]を大きく上回る12.3%だった[4]

その後も半妹ビホルダーの活躍、父ハーランズホリデーの急死も影響して種牡馬としての評価は高まっていく。2016年には北米2歳リーディングに輝き、2017年には全米最多の235頭の繁殖牝馬と交配を行う人気種牡馬となった。2018年には種付け料が10万ドルに引き上げられたが、2年連続で全米最多となる245頭の繁殖牝馬に種付けを行った[7]

2019年の種付け料は最も安価(7500ドル)だった2010年2011年と比べて20倍となる15万ドルに設定されている[8]。この2019年には、産駒の勝ち数が北米エリアで年間200勝を越え、これは北米エリアの種牡馬としては初めてのことであり、北半球全般に広げてみてもその他の産駒の200勝越えを達成した種牡馬はすべて日本繋養の種牡馬で占められている[9]

2019年から2022年まで4年連続で北米リーディングサイヤーとなった。2020年の年間総収得賞金は2172万5335ドル(約22億5000万円)となり、北米における史上最高額であった。なお、2位のアンクルモーは1051万4310ドル(約10億9000万円)であり、ダブルスコアを付けての記録である[10]

種付け頭数
2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019
61 44 54 50 210 202 215 220 264 296 267
2020 2021 2022 2023
250 216 202

主な産駒

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母の父としての代表産駒

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血統表

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イントゥミスチーフ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ストームキャット系
[§ 2]

Harlan's Holiday
1999 鹿毛
父の父
Harlan
1989 黒鹿毛
Storm Cat Storm Bird
Terlingua
Country Romance Halo
Sweet Romance
父の母
Christmas in Aiken
1992 鹿毛
Affirmed Exclusive Native
Won't Tell You
Dowager Honest Pleasure
Princessnesian

Leslie's Lady
1996 鹿毛
Tricky Creek
1986 鹿毛
Clever Trick Icecapade
Kankakee Miss
Battle Creek Girl His Majesty
Far Beyond
母の母
Crystal Lady
1990 鹿毛
Stop the Music Hail to Reason
Bebopper
One Last Bird One for All
Last Bird
母系(F-No.) (FN:23-b) [§ 3]
5代内の近親交配 Hail to Reason5×4=9.38%、Northern Dancer5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [12]
  2. ^ [13]
  3. ^ [12][13]
  4. ^ [12][13]

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j Into Mischief(USA) JBISサーチ
  2. ^ | Race Record & Form. Racing Post. 2018年11月9日閲覧
  3. ^ a b c d Horse Profile for Into Mischief. Equibase. 2018年11月9日閲覧
  4. ^ a b c John P. Sparkman. Sparkman: Into Mischief rejuvenating Harlan's line. Daily Racing Form(April 6, 2014). 2018年11月9日閲覧
  5. ^ グリーンチャンネル『スタリオンライブラリー』No61
  6. ^ ケンタッキーダービー馬の種牡馬としての成績(アメリカ)【生産】. 公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル(2013年6月20日付). 2018年11月9日閲覧
  7. ^ Overall Breeding Stats Decline; Into Mischief Top-Covering Stallion. Thoroughbred Daily News(Octobar 22, 2018). 2018年11月9日閲覧
  8. ^ Into Mischief. 2018年11月9日閲覧
  9. ^ イントゥミスチーフ、北米の種牡馬で初の年間200勝を達成”. JRA-VAN ver. World 海外競馬ニュース. JRA-VAN. 2020年4月13日閲覧。
  10. ^ 北米における2020年のリーディング・サイヤー - 合田直弘 | 競馬コラム”. netkeiba.com. 2021年1月15日閲覧。
  11. ^ a b c 栗山求. 父ロードカナロア、母GIIウィナーの大器アカネサス. netkeiba.com(2018年5月23日付). 2018年11月9日閲覧
  12. ^ a b c Into Mischief(USA) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月13日閲覧。
  13. ^ a b c d Into Mischiefの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年4月13日閲覧。
  14. ^ The Meteoric Rise of Into Mischief. Thoroughbred Daily News(August 17, 2018). 2018年11月9日閲覧

外部リンク

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