ハーランズホリデー

アメリカ合衆国の競走馬

ハーランズホリデー (Harlan's Holiday[2]) はアメリカ合衆国競走馬種牡馬。主な勝ち鞍は2002年フロリダダービーブルーグラスステークス2003年ドンハンデキャップ

ハーランズホリデー
欧字表記 Harlan's Holiday[1][2]
品種 サラブレッド[2]
性別 [2]
毛色 鹿毛[2]
生誕 1999年4月6日[2]
死没 2013年11月1日(14歳没)[3]
Harlan[2]
Christmas in Aiken[2]
母の父 Affirmed[2]
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国(オハイオ州)[1]
生産者 Double D Farm Corp.[1]
馬主 Starlight Racing[1]
調教師 トッド・プレッチャーアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[1]
競走成績
生涯成績 22戦9勝[2][1]
獲得賞金 $3,632,664[1]
勝ち鞍
GI フロリダダービー 2002年
GI ブルーグラスステークス 2002年
GI ドンハンデキャップ 2003年
GIII イロコイステークス 2001年
GIII ペンシルベニアダービー 2002年
Listed クレイドルステークス 2001年
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戦績

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  • 特記事項なき場合、本節の出典はEQIBASE[1]

1999年4月6日にオハイオ州で誕生。翌年7月のファシグティプトン・ケンタッキー1歳馬セールで9万7000ドルで取引された[3]

2001年6月9日、チャーチルダウンズ競馬場でのメイドン競走でデビューし2着に終わるが、2戦目のブラックタイプ競走クリーブランドキンダーガーテンステークスで勝ちあがって、3戦目のブラックタイプ競走フーヴァーステークスと4戦目のリステッド競走クレイドルステークスも勝って3連勝を記録する。重賞初出走となったG2競走ブリーダーズフューチュリティステークス2着を経てイロコイステークス英語版で重賞初勝利を挙げ、2歳時を終える。3歳時には初戦ホーリーブルステークス英語版、2戦目ファウンテンオブユースステークス英語版を連続2着ののち、クラシック戦線の前哨戦であるフロリダダービーブルーグラスステークスを連勝。ケンタッキーダービーではウォーエンブレムの7着に終わり、二冠目プリークネスステークスもウォーエンブレムの4着に敗れて三冠最終戦のベルモントステークスは回避し、9月のペンシルベニアダービーで復帰戦を飾る。その後のGI戦線ではジョッキークラブゴールドカップステークス3着、ブリーダーズカップ・クラシックヴォルポニの9着、シガーマイルハンデキャップでも4着と3戦勝てなかった。4歳となり、初戦のアローワンス競走を勝って2戦目のドンハンデキャップで3度目のGI制覇。続くドバイワールドカップでは、勝ち馬のムーンバラッドにこそ5馬身の差をつけられたものの2着に入る。その後は3戦してハリウッドゴールドカップハンデキャップステークス2着が最高着順と勝利に恵まれることなく、同年8月に腱の故障が判明して現役を引退した[3]

競走成績

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以下の内容は、Equibase[1]の情報に基づく。

出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
2001.06.09 チャーチルダウンズ メイドン 5f 2着 A. ダミーコ 5馬身1/4 Wadsworth
0000.07.07 シスルダウン クリーブランドキンダーガーテンステークス ダ5.5f 1着 A. ダミーコ 5馬身1/4 (Truth Matters)
0000.08.04 リバーダウンズ フーヴァーステークス ダ6f 1着 A. ダミーコ 4馬身 (Highland Rim)
0000.09.03 リバーダウンズ クレイドルステークス L ダ8.5f 1着 A. ダミーコ クビ (Request for Parole)
0000.10.06 キーンランド レーンズエンド・ブリーダーズフューチュリティ G2 ダ8.5f 2着 A. ダミーコ 6馬身 Siphonic
0000.11.04 チャーチルダウンズ イロコイステークス G3 ダ8f 1着 A. ダミーコ 2馬身3/4 (Request for Parole)
2002.01.19 ガルフストリームパーク ホーリーブルステークス G3 ダ8.5f 2着 A. ダミーコ 3/4馬身 Booklet
0000.02.16 ガルフストリームパーク ファウンテンオブユースステークス G1 ダ8.5f 2着 A. ダミーコ ハナ Booklet
0000.03.16 ガルフストリームパーク フロリダダービー G1 ダ9f 1着 E. プラード 3馬身1/2 (Blue Burner)
0000.04.13 キーンランド ブルーグラスステークス G1 ダ9f 1着 E. プラード 4馬身1/2 (Booklet)
0000.05.04 チャーチルダウンズ ケンタッキーダービー G1 ダ10f 7着 E. プラード 12馬身1/4 War Emblem
0000.05.18 ピムリコ プリークネスステークス G1 ダ9.5f 4着 E. プラード 3馬身 War Emblem
0000.09.02 フィラデルフィアパーク ペンシルベニアダービー G3 ダ9f 1着 E. プラード 4馬身1/2 (Essence of Dubai)
0000.09.28 ベルモントパーク ジョッキークラブゴールドカップ G1 ダ10f 3着 J. ヴェラスケス 3馬身1/2 Evening Attire
0000.10.26 アーリントンパーク ブリーダーズカップ・クラシック G1 ダ10f 9着 J. ヴェラスケス 26馬身1/4 Volponi
0000.11.30 アケダクト シガーマイルハンデキャップ G1 ダ8f 4着 J. ヴェラスケス 8馬身 Congaree
2003.02.02 ガルフストリームパーク アローワンス ダ8.5f 1着 J. ヴェラスケス 1馬身3/4 (Bonus Pack)
0000.02.22 ガルフストリームパーク ドンハンデキャップ G1 ダ9f 1着 J. ヴェラスケス 2馬身1/2 (Hero's Trubute)
0000.03.29 ナドアルシバ ドバイワールドカップ G1 ダ2000m 2着 J. ヴェラスケス 5馬身 Moon Ballad
0000.07.13 ベルモントパーク ブルックリンハンデキャップ G2 ダ9f 5着 J. ヴェラスケス 14馬身1/2 Iron Deputy
0000.08.12 アーリントンパーク ハリウッドゴールドカップ G1 ダ10f 2着 J. ヴェラスケス 3馬身 Congaree
0000.08.16 サラトガ サラトガブリーダーズカップハンデキャップ G2 ダ10f 8着 J.ヴェラスケス 16馬身3/4 Puzzlement

種牡馬時代

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1999年に10歳で早世した父ハーランの後継種牡馬として2004年からエアドリースタッドで種牡馬入りし、2011年からはウィンスターファームへ移動した[4]2012年には同年のエクリプス賞最優秀2歳牡馬シャンハイボビーの活躍もあって2歳馬の年間獲得賞金の新記録を樹立するなど成功を収めていたが[5]2013年11月1日にシャトル先のアルゼンチンで死亡した[3]

自身の後継種牡馬としては、その筆頭格である良血馬イントゥミスチーフが全米最多の種付け頭数を記録する人気種牡馬となっている[6]。また、シャンハイボビーは2019年より日本アロースタッドで供用されている[7]

日本に輸入された産駒からはアルビアーノエスメラルディーナといった活躍馬が出ている[5]

主な産駒

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母の父としての産駒

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血統表

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ハーランズホリデー血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ストームキャット系
[§ 2]

Harlan
1989 黒鹿毛
父の父
Storm Cat
1983 黒鹿毛
Storm Bird Northern Dancer
South Ocean
Terlingua Secretariat
Crimson Saint
父の母
Country Romance
1976 栗毛
Halo Hail to Reason
Cosmah
Sweet Romance *ガンボウ
Suiti

Christmas in Aiken
1992 鹿毛
Affirmed
1975 栗毛
Exclusive Native Raise a Native
Exclusive
Won't Tell You Crafty Admiral
Scarlet Ribbon
母の母
Dowager
1980 黒鹿毛
Honest Pleasure What a Pleasure
Tularia
Princessnesian Princequillo
Alanesian
母系(F-No.) (FN:4-m) [§ 3]
5代内の近親交配 Bold Ruler 5×5=6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [13]
  2. ^ [14]
  3. ^ [13][14]
  4. ^ [13][14]


脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i Harlan's Holiday. Equibase. 2019年1月23日閲覧
  2. ^ a b c d e f g h i j Harlan's Holiday(USA)|JBISサーチ(JBIS-Search)
  3. ^ a b c d Avalyn Hunter. Harlan's Holiday Unlikely to Be Forgotten. Bloodhorse(November 15, 2013). 2019年1月23日閲覧
  4. ^ Harlan's Holiday to WinStar. Bloodhorse(December 22, 2010). 2019年1月23日閲覧
  5. ^ a b 有吉正徳. 第49回 「3×3」. JBIS Search. 2019年1月23日付
  6. ^ Overall Breeding Stats Decline; Into Mischief Top-Covering Stallion. Thoroughbred Daily News(Octobar 22, 2018). 2019年1月23日閲覧
  7. ^ シャンハイボビー、日本のアロースタッドに到着(日本). 公益財団法人ジャパン・スタッドブック・インターナショナル(2018年12月6日付). 2019年1月23日閲覧
  8. ^ Into Mischief(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月26日閲覧。
  9. ^ Majesticperfection (KY)”. EQUIBASE Horse Profile. Equibase Company LLC.. 2020年4月26日閲覧。
  10. ^ シャンハイボビー(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月26日閲覧。
  11. ^ エスメラルディーナ(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月26日閲覧。
  12. ^ アルビアーノ(USA)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月26日閲覧。
  13. ^ a b c Harlan's Holiday(USA) 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年4月26日閲覧。
  14. ^ a b c Harlan's Holidayの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年4月26日閲覧。

外部リンク

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