アラニンtRNAリガーゼ
アラニンtRNAリガーゼ(Alanine—tRNA ligase、EC 6.1.1.7)は、以下の化学反応を触媒する酵素である。
- ATP + L-アラニン + RNAAMP + 二リン酸 + L-アラニルtRNAAla
従って、この酵素は、ATPとL-アラニンとRNAの3つの基質、AMPと二リン酸とL-アラニル-tRNAAlaの3つの生成物を持つ。
この酵素はリガーゼに分類され、特にアミノアシルtRNAと関連化合物に炭素-酸素結合を形成する。系統名はL-アラニン:tRNAAlaリガーゼ(AMP生成)(L-Alanine:tRNAAla ligase (AMP-forming))である。アラニルtRNAシンターゼ、アラニントランスラーゼ、AlaRS等とも呼ばれる。この酵素は、アラニン、アスパラギン酸の生合成及びアミノアシルtRNAの生合成に関与している。
構造
編集2007年末時点で、7個の構造が解かれている。蛋白質構造データバンクのコードは、1RIQ、1V4P、1YFR、1YFS、1YFT、1YGB、2E1Bである。
出典
編集- HOLLEY RW, GOLDSTEIN J (1959). “An alanine-dependent, ribonuclease-inhibited conversion of adenosine 5'-phosphate to adenosine triphosphate. II. Reconstruction of the system from purified components”. J. Biol. Chem. 234 (7): 1765–8. PMID 13672960.
- Webster GC (1961). “Isolation of an alanine-activating enzyme from pig liver”. Biochim. Biophys. Acta 49: 141–152. doi:10.1016/0006-3002(61)90877-0. PMID 13783653.