アポクロマートApochromat)とは、本来「3色に対して軸上色収差を補正し、そのうち2色についてアプラナートになっている望遠鏡対物レンズ」のこと[1]である。

アポクロマートのモデル

カール・ツァイスエルンスト・アッベが命名した[1]が、その後光学ガラスの発達により不明瞭となり[1]、一時は「3種類のガラスを使い色収差補正をアクロマートより向上したレンズ」という意味となり[1]また写真レンズや望遠鏡でも使用されるようになった[1]。その後異常分散レンズ蛍石レンズの発達により[1]2枚構成の対物レンズでも本来の「アポクロマート」の意味以上の補正状態を実現できるようになった[1]。また1989年頃には4色以上に軸上色収差補正をした製品も現れ[1]ており、4色補正したものをスーパーアクロマート[1]、5色補正したものをハイパーアクロマート[1]と呼ぶ人もいる。

出典

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  1. ^ a b c d e f g h i j 『天文アマチュアのための望遠鏡光学・屈折編』pp.161-200「対物レンズ」。

参考文献

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