ゆる言語学ラジオ
ゆる言語学ラジオ(ゆるげんごがくラジオ)は、水野太貴と堀元見が製作・出演する日本のPodcast番組、YouTube番組である[3][4]。「ゆるく楽しく言語の話をする」をコンセプトとしている[5][6]。
ゆる言語学ラジオ | |
---|---|
Podcast概要 | |
ジャンル | 言語学 |
出演者 | 水野太貴 堀元見 |
配信情報 | |
音声形式 | mp3 |
配信期間 | 2021年1月22日 - |
その他 | |
配信プラットフォーム | |
スポンサー | Amazon[1] |
受賞歴 | |
ウェブサイト | ゆる言語学ラジオ公式サイト |
ゆる言語学ラジオ | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
公式サイト | ゆる言語学ラジオ公式サイト | |||||||
YouTube | ||||||||
チャンネル | ||||||||
活動期間 | 2021年 - | |||||||
ジャンル | 言語学 | |||||||
登録者数 | 31万人 | |||||||
総再生回数 | 6224万5489回 | |||||||
| ||||||||
チャンネル登録者数・総再生回数は 2024年11月10日時点。 |
概要
編集ウェブコンテンツ製作をしていた堀元と、その活動に以前から関心があった水野は、SNSを通じて直接会ったことで意気投合する[7]。2020年11月頃に堀元が水野に、「ゆる言語学ラジオ」という番組を作りたいと声をかけ、2021年3月から配信を始めた[7]。
「言語学」をテーマとして、学術書や研究論文を元に言語に関するトピックを取り扱っている[4][7]。基本的に水野が持ち込んだテーマで話を進め、堀元が聞き役というスタイルで進行していく。番組は一本当たり約30~60分の長さになっている[4]。
2021年には、文教堂あきる野とうきゅう店が「ゆる言語学ラジオ」内で紹介された書籍を紹介するフェアを実施した[7]。
2022年3月にTOKYO-FM『Blue Ocean』[8]、4月には朝日新聞ポッドキャストに出演[9]。
2023年4月7日、著書『言語オタクが友だちに700日間語り続けて引きずり込んだ言語沼』(あさ出版)を出版[10]。第2版は、同年4月7日より「復刻版」と題してバリューブックス・パブリッシングより刊行された[11]。
2024年11月には「ゆる言語学ラジオ×言語学出版社フォーラムフェア2024」と題して、言語学出版社フォーラムとコラボし、紀伊國屋等の書店で言語学関連の書籍を販売するフェアを実施した[12]。
メンバー
編集水野 太貴
編集この番組における解説役。名古屋大学文学部卒。出版社に編集者として勤務している[6]。1995年8月31日生まれ[13]。趣味は辞書を通読すること[4][14]。小学校低学年の頃から言葉に関する関心が高く、難読漢字本などを収集して、漢字の知識を友人と競い合っていた。高校時代には英単語の語源や英文法に熱中し、その後は名古屋大学文学部の言語学研究室に入った[7]。
堀元 見
編集この番組における聞き役。慶應義塾大学理工学部情報工学科卒[6]。本業はライター、ウェブコンテンツ制作[7]。著書に『教養(インテリ)悪口本』『ビジネス書ベストセラーを100冊読んで分かった成功の黄金律』がある[15][16]。小説新潮にて『読むだけでグングン頭が良くなる下ネタ大全』を連載している(2023年3月現在)[17]。
番組中のコーナー
編集本番組では様々なコーナーがあり、ここでは比較的長く続いているものを取り上げる。
- 無限語源トーク
- 語源の話をするコーナー。初期から続いている[19]。
- うんちくエウレーカクイズ
- 答えがそのままうんちくとして使えるクイズを視聴者から募って、2人が解答するコーナー[20]。問題の選出・司会は、堀元の友人である「武藤くん」が行っている。
- 「エウレーカ」は、何かを発見したことを喜ぶ際に使われるギリシャ語の「Eureka」が由来となっている。
- ファッション誌「SPUR」とのコラボでこのコーナーが採用された[21]。
- ターゲット1900
- 英単語帳「ターゲット1900」に載っている英単語の語源を紹介するコーナー[22]。
- 学生時代に水野が語源を書き込んでいたものを利用している。
- 第8回では歴史言語学者の堀田隆一がゲストとして招かれている。
- ミーム提案委員会
- 日常で「一言で言い表せると便利な概念」を水野、堀元がそれをミームとして紹介するというもの[23]。
- 過去には「メタモン」「骨太本」「(インプット)奴隷合宿」「ビブグル本」といったミームが誕生しており、後の番組内で使用されている語も多い。
受賞
編集著書
編集- 堀元見、水野太貴『言語オタクが友だちに700日間語り続けて引きずり込んだ 言語沼』あさ出版、2023年4月7日。ISBN 978-4866673806。
- 堀元見、水野太貴『復刻版 言語オタクが友だちに700日間語り続けて引きずり込んだ 言語沼』バリューブックス・パブリッシング、2023年9月27日。ISBN 978-4-910865-05-8。
- 水野太貴『きょう、ゴリラをうえたよ 愉快で深いこどものいいまちがい集』吉本ユータヌキ(イラスト)、今井むつみ(解説・監修)、KADOKAWA、2024年7月31日。ISBN 978-4041144312。
脚注
編集- ^ “ゆる言語学ラジオ”. Google ポッドキャスト. 2022年5月8日閲覧。
- ^ a b c JAPAN PODCAST AWARDS
- ^ “6/28(月)重版出来予定:『象は鼻が長い』 ―朝日新聞読書面・YouTube動画での紹介などを受けて”. くろしお出版WEB (2021年6月24日). 2022年1月26日閲覧。
- ^ a b c d “「ゴジラ」や「ギドラ」が強く、「ビーフストロガノフ」が悪役っぽく感じるのはなぜ?(若尾 淳子)”. FRaU | 講談社 (2021年8月10日). 2022年1月26日閲覧。
- ^ “知性と面白さが同居するコンテンツを作る“難しさ”とは? 気鋭の音声番組『ゆる言語学ラジオ』に聞く”. Real Sound|リアルサウンド テック (2022年6月15日). 2022年8月28日閲覧。
- ^ a b c “ゆる言語学ラジオ公式サイト”. 2024年11月10日閲覧。
- ^ a b c d e f “言語学で集客しまくるYouTubeチャンネルの正体 | ゲーム・エンタメ”. 東洋経済オンライン (2021年11月23日). 2022年1月26日閲覧。
- ^ FM, TOKYO. “Blue Ocean(ブルーオーシャン)”. TOKYO FM. 2022年5月7日閲覧。
- ^ “謎は日常にあふれている その入り口への「かけ橋」に ×ゆる言語学ラジオ① #97-10”. 2024年11月10日閲覧。
- ^ “言語オタクが友だちに700日間語り続けて引きずり込んだ 言語沼 - 株式会社あさ出版 ビジネス書、ビジネスコミック、健康、語学書等を発行”. 2024年11月10日閲覧。
- ^ “復刻版 言語オタクが友だちに700日間語り続けて引きずり込んだ言語沼”. 2024年11月10日閲覧。
- ^ “「ゆる言語学ラジオ×言語学出版社フォーラムフェア2024」30店舗で開催”. 言語学出版社フォーラム. 2024年11月10日閲覧。
- ^ (日本語) リアリティショーを制作したら赤字が100万円出た話【ゆる学徒ハウス撮影秘話】#164 2022年10月3日閲覧。
- ^ 西村まさゆき (2021年12月9日). “辞典を通読した人に「辞典を通読して何が面白いの?」か、聞く”. デイリーポータルZ. 2022年2月1日閲覧。
- ^ “「植物だったらゲノム解析されてそう」…インテリ悪口ってなに? 「教養(インテリ)悪口本」の堀元見にきく(深水英一郎氏寄稿)”. おたくま経済新聞. 2022年1月26日閲覧。
- ^ “『教養(インテリ)悪口本』堀元見著”. 西日本新聞me. 2022年1月26日閲覧。
- ^ “小説新潮 2023年3月号 (発売日2023年02月22日)”. 2024年11月10日閲覧。
- ^ “カタルシス英文法 - YouTube”. www.youtube.com. 2022年8月14日閲覧。
- ^ “無限語源トーク - YouTube”. www.youtube.com. 2022年8月14日閲覧。
- ^ “うんちくエウレーカクイズ - YouTube”. www.youtube.com. 2022年8月14日閲覧。
- ^ (日本語) 【クイズ】ファッションオタクに、言語オタクがクイズで挑んだら予想外の展開に!【ゆる言語学ラジオ】 2022年8月21日閲覧。
- ^ “ターゲット1900 - YouTube”. www.youtube.com. 2022年8月14日閲覧。
- ^ (日本語) 『名誉の殺人』も『コンテナ物語』も「出落ち本」【ミーム提案委員会】 #36 2023年4月19日閲覧。
- ^ “初の二日間開催「INDIE Live Expo 2022」全488タイトル紹介の放送内容まとめ さらに「gamescom 2022」にブース出展決定!”. INDIE Live Expo | インディゲームのための情報番組. 2022年8月21日閲覧。