つま恋リゾート 彩の郷
静岡県掛川市のリゾート施設
(つま恋リゾート彩の郷から転送)
つま恋リゾート 彩の郷(つまごいリゾート さいのさと)は、静岡県掛川市満水(たまり)に所在するリゾート施設。ホテルマネージメントインターナショナル(HMIグループ)が運営する。1974年から2016年までは「ヤマハリゾートつま恋」としてヤマハが施設を保有し、ヤマハリゾートが運営を受託していた。
つま恋リゾート 彩の郷 | |
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つま恋リゾート彩の郷の外観 (2018年3月下旬) | |
施設情報 | |
愛称 | つま恋 |
前身 |
ヤマハレクリェーションつま恋 ヤマハリゾートつま恋 |
事業主体 | ホテルマネージメントインターナショナル |
管理運営 | HMIホテルグループ |
面積 | 約170万m2 |
開園 | 1974年5月1日 |
所在地 |
〒436-0011 静岡県掛川市満水2000 |
位置 | 北緯34度46分0秒 東経138度2分45秒 / 北緯34.76667度 東経138.04583度座標: 北緯34度46分0秒 東経138度2分45秒 / 北緯34.76667度 東経138.04583度 |
公式サイト | 公式サイト |
ヤマハポピュラーソングコンテスト(ポプコン)の本選開催地でもあった[1]。
概要
編集1974年5月、日本楽器(当時)とヤマハ発動機による総合レクリエーション施設「ヤマハレクリエーションつま恋」として開業[2]。
「つま恋」の由来は、橘為仲が小夜の中山(つま恋から直線距離で約6km北東にある)で詠んだ和歌「たびねする 小夜の中山さよ中に 鹿ぞ鳴くなる 妻や恋しき」(風雅和歌集入集)にちなみ、ヤマハ発動機社長(当時)の川上源一が命名したものである[1][2]。嬬恋高原で知られる群馬県嬬恋村(つまごいむら)[3]とは無関係。
その後「ヤマハリゾートつま恋」としてヤマハが施設を保有し、ヤマハリゾートが受託運営していた。ヤマハは2006年以降、ヤマハリゾートの縮小を進めており、2016年9月に、同年12月25日付でヤマハリゾートつま恋の一般営業を終了することを発表した[4]。ヤマハは同年11月7日、売却が確定する前に、ヤマハリゾートつま恋の固定資産の減損による49億円の特別損失を2017年3月期決算に計上した。
ヤマハリゾートつま恋の営業終了後、ヤマハはホテルマネージメントインターナショナルに土地・建物と「つま恋」の商標を売却し、2017年3月27日「つま恋リゾート 彩の郷」として事業開始。4月12日にプレオープンし[5]、4月27日に全面開業した[6]。
歴史
編集- 1974年(昭和49年)
- 5月1日 ‐ 開業[2]。
- 5月5日 ‐ 第7回ヤマハポピュラーソングコンテストつま恋本選会を開催。
- 1975年(昭和50年)8月2日・3日 - 後藤由多加によって「吉田拓郎・かぐや姫オールナイトコンサートinつま恋」開催。約6万5千人を動員。
- 1983年(昭和58年)11月22日 - つま恋ガス爆発事故発生。施設内の食堂でプロパンガスが爆発、死者14名・負傷者28名(国会の答弁資料など、27名とする資料もある)の大惨事となる。施設内には慰霊碑も建立されている。
- 1985年(昭和60年)7月27日・28日 - オールナイトコンサート「吉田拓郎 "ONE LAST NIGHT IN つま恋"」開催。約4万人を動員。
- 1988年(昭和63年)7月31日 - 浅香唯が「'88 SUMMER CONCERT VITAMIN "C" TOUR」を開催。
- 1991年(平成3年)3月 ‐ 施設内に「つま恋乗馬倶楽部」をオープン
- 1994年(平成6年)7月17日 - TUBEが「明治生命ラブストーリ青春 LIVE AROUND SPECIAL '94 F・S・F」を開催。
- 1995年(平成7年)7月16日 - Mr.Childrenが「STADIUM TOUR Hounen Mansaku 夏祭り1995 空(ku:)」を開催。
- 1999年(平成12年)4月 - 施設内の温泉「森林乃湯」を利用した23人がレジオネラ菌に集団感染し、うち2人が死亡[7][8]。原因は塩素濃度が低く殺菌が不十分だった可能性が高いとされる[8]。このため温泉施設を一時閉鎖。
- 2001年(平成14年)8月4日 - スターダストレビューが「100曲+1曲ライブ〜日本全国味めぐり〜お食事券付」を開催。「24時間でグループによる最も多く演奏された」記録としてギネス世界記録に認定。
- 2002年(平成15年)8月18日 - 「a+nation avex SUMMER FESTA 2002」つま恋会場公演開催(2007年8月12日にも開催)。
- 2005年(平成17年)7月16日 - Bank Bandらが出演するap bank fesが初開催(以後、2012年まで毎年開催)。
- 2006年(平成18年)9月23日 - 「吉田拓郎 & かぐや姫 Concert in つま恋 2006」開催。約3万5千人を動員。
- 2009年(平成21年)9月20日 - 南こうせつが「サマーピクニックフォーエバーinつま恋」を開催。約2万人を動員。
- 2011年(平成23年)9月10日・11日 - ポルノグラフィティが「つま恋ロマンスポルノ'11 〜ポルノ丸〜」を開催。
- 2013年(平成25年)7月13日・14日 - Amuse 35th Anniversary BBQ in つま恋 〜僕らのビートを喰らえコラ!〜を開催。翌年7月19日も同様。
- 2016年(平成28年)
- 12月25日 - 一般営業を終了[9]。
- 12月27日 - 土地・施設のすべてを、2017年(平成29年)3月までにホテルマネージメントインターナショナルへ譲渡することを発表[10]。
- 2017年(平成29年)
- 3月27日 - ホテルマネージメントインターナショナルによる「つま恋リゾート 彩の郷」として事業開始。
- 4月12日 - プレオープン。
- 4月27日 - 全施設グランドオープン。
施設一覧
編集- ホテルノースウィング
- ホテルサウスウィング
- エキシビションホール - ヤマハポピュラーソングコンテストつま恋本選会の会場として用いられた。
- つま恋温泉 森林乃湯 - 1999年にレジオネラ菌による集団感染が発生[7][8]、一時閉鎖後にリニューアルオープン。
- カンファレンスセンター
- チャペル
- ミュージックガーデン
- レストラン - バイキングレストランのほか、エスカルゴを供するレストランもある。
- テニスクラブ
- 乗馬倶楽部
- レーシングカートコース - 2009年現在、日本自動車連盟(JAF)の公認カートコースである。
- フィッシングクラブハウス
- ウォーターパーク - 夏季限定オープン。毎年7月中旬~9月第1週日曜日。
- 軽スポーツコート
- ゴルフ練習場
- ゴルフコース
- パターゴルフコース
- グラウンドゴルフ場
- 多目的広場 - プロスポーツ合宿、運動会、野外コンサート(吉田拓郎、ap bankなど)
- アーチェリー場 - 日本オリンピック委員会(JOC)選手合宿地として指定されている。
- ドッグコミュニティ - 2012年4月オープン。
- グラススキー場・スノーパーク - 現在は閉鎖している。
脚注
編集- ^ a b 文字 観字紀行「つまごい」を訪ねて(4)ヤマハつま恋リゾート 町田和洋、ことばマガジン、朝日新聞デジタル、2013年9月6日
- ^ a b c 「新しい世界 つま恋オープンのお知らせ」ヤマハニュース 通巻132号, pp.18-19、ヤマハ発動機、1974年(昭和49年)6月
- ^ 文字 観字紀行「つまごい」を訪ねて(2)群馬県嬬恋村 町田和洋、ことばマガジン、朝日新聞デジタル、2013年8月2日
- ^ 『つま恋の一般営業終了について』(プレスリリース)株式会社ヤマハリゾート。オリジナルの2016年9月8日時点におけるアーカイブ 。2016年9月8日閲覧。
- ^ “新「つま恋」事業開始 4月12日プレオープン”. 静岡新聞. (2017年3月28日) 2017年3月28日閲覧。
- ^ “地元期待大きく 新「つま恋」が全面開業”. 中日新聞. (2017年4月28日). オリジナルの2017年5月8日時点におけるアーカイブ。 2017年5月8日閲覧。
- ^ a b 知っていますか?レジオネラ症 岐阜県公式サイト、2017年6月23日更新
- ^ a b c いま、日本の“温泉”が危ない!! 調査リポート3:2000年代「温泉」を巡る事件&ニュース! 週刊エキサイト Vol.136、2004年2月17日
- ^ “「フォークの聖地」つま恋リゾート営業終了”. 日本経済新聞 (2016年9月2日). 2016年9月2日閲覧。
- ^ “聖地「つま恋」、ホテル運営会社の下で再出発”. 日本経済新聞. (2016年12月27日) 2016年12月27日閲覧。
関連項目
編集- ヤマハ / ヤマハ発動機 / ヤマハリゾート
- ヤマハポピュラーソングコンテスト
- 合歓の郷(現・NEMU RESORT) - かつてヤマハが経営していた同種のリゾート施設
- ホテルマネージメントインターナショナル(HMIグループ)
- つま恋ガス爆発事故
外部リンク
編集- つま恋リゾート 彩の郷 - HMIホテルグループ