ZWシリーズは、オランダのシグナール(現:タレス・ネーデルラント)が開発した2次元レーダーのシリーズ。主に低空警戒・対水上捜索に使用される[1]

初期型のZW-011954年に発表され、オランダ海軍西ドイツ海軍で制式採用された。派生型として、改良型のZW-03掃海艇仕様のZW-04が開発され、いずれもアンテナは水平線に対して安定化されていた[1]

改良型のZW-06は、極めて短いパルス幅により、高い分解能を付与された。また、対潜戦における艦載ヘリ管制のために対空探知能力も強化されたほか、送信機ジャミングやクラッターへの耐性を与えるためコヒーレンス化された[1]。 ZW-06は、インドバーラト・エレクトロニクス英語版においてライセンス生産されている[2]

ZW-07は、ZW-06の潜水艦仕様の派生型として設計された。ZW-07は、以下の3つの動作モードを有している[1]

  • 標準モード:ピーク出力 50/60kW、パルス幅 1マイクロ秒、PRF 1,200pps。
  • ショートパルスモード:ピーク出力 35kW、パルス幅 0.1マイクロ秒、PRF 2,400pps
  • シングルパルスモード:ピーク出力 100kW、パルス幅 0.22マイクロ秒、PRF 2,500pps

諸元表

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諸元表[1]
ZW-01/03 ZW-06 ZW-07
周波数 Xバンド(8.5-9.6GHz Xバンド(9.325-9.475GHz)
ビーム幅 横1.0°×縦3.5° 横0.9°×縦19° 横2.4°×縦16°
ピーク出力 180kW 60kW (a) 50/60kW
(b) 35kW
(c) 100kW
ゲイン 39dB 32dB 28dB
パルス幅 (a) 0.1マイクロ秒
(b) 0.3マイクロ秒
(a) 0.06マイクロ秒
(b) 0.6マイクロ秒
(a) 1マイクロ秒
(b) 0.1マイクロ秒
(c) 0.22マイクロ秒
PRF (a) 2,000pps/(b) 1,000pps (a) 4,000pps/(b) 2,000pps (a) 1,200pps/(b) 2,400pps/(c) 2,500pps
最大探知距離/高度 30 nmi (56 km)
RCS 1-3m²のジェット戦闘機の場合)
48 nmi (89 km)
RCS 10-40m²の爆撃機の場合)
30 nmi (56 km)
(小型艇の場合)
4.5 nmi (8.3 km)
潜望鏡の場合)
14 nmi (26 km)/20,000 ft (6,100 m)
RCS 10m²の場合)
16 nmi (30 km)/25,000 ft (7,600 m)
RCS 10m²の場合)
9 km (4.9 nmi)/水上
(シングルパルスモード時、RCS 10m²の場合)
精度 n/a
アンテナ回転速度 7.5/15rpm 24rpm n/a
アンテナ寸法 幅2.56m 幅2.9m×高さ1.2m 幅1m×高さ0.25m
アンテナ重量 300kg 130kg n/a

搭載艦

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参考文献・サイト

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  1. ^ a b c d e Norman Friedman (1997). The Naval Institute guide to world naval weapon systems 1997-1998. Naval Institute Press. pp. 316-317. ISBN 9781557502681. https://books.google.co.jp/books?id=l-DzknmTgDUC 
  2. ^ http://www.ainonline.com/aviation-news/ain-defense-perspective/2012-08-24/thales-indias-bel-form-joint-venture-radars

関連項目

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