XML Paper Specification
XML Paper Specification (XPS) は、ページ記述言語のひとつで、マイクロソフトがWindows Vistaから採用したドキュメント ファイル形式である。2009年6月にECMA-388 Open XML Paper Specification (OpenXPS) として国際標準規格となった。
拡張子 | .xps |
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MIMEタイプ | application/vnd.ms-xpsdocument |
開発者 | マイクロソフト |
拡張子 | .oxps |
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MIMEタイプ | application/oxps |
開発者 | マイクロソフト、Ecma International |
国際標準 | ECMA-388 |
XPS の開発
編集かつてのコード名は「Metro」といった。配布形態、記録方式、レンダリング等の形式が規定されており、そのマークアップ言語はWindows Presentation FoundationによるExtensible Application Markup Language (XAML) のサブセットである。結果としてWindowsアプリケーションのレンダリング手法がそのままXPS文書にも使用可能となる。
XPSはアドビ主導のPortable Document Format (PDF) に対抗するものだが、PDFと異なり動的コンテンツを含むことが出来ない。あくまでも静的な電子文書である。マイクロソフトは2007年6月1日までにXPSDrvソリューションに対し付加機能の追加を行う旨のコメントをした[要出典]。
OpenXPSの開発
編集2007年6月にEcma Internationalの技術委員会 (Technical Committee) 46 (TC46) が立ちあげられ、XPSの標準化作業が開始された。TC46のメンバーはオートデスク、ブラザー、キヤノン、富士フイルム、富士通、Global Graphics、ヒューレット・パッカード、コニカミノルタ、レックスマーク、マイクロソフト、Monotype Imaging、Océ、Pagemark、パナソニック、QualityLogic、リコー、Software Imaging、東芝、ゼロックス、Zoranで構成された[1]。 2009年6月にOpenXPSとしてXPSとはいくらか互換性がないが規格が決定した[2]。
変更点 | OpenXPS 1st Edition | XPS |
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スキーマのURI名前空間 | XPSとOpenXPSでは異なる | |
Content Type | application/oxpsを推奨 | application/vnd.ms-xpsdocumentのみ |
拡張子 | *.oxpsを推奨 | *.xpsのみ |
X3Dの実装 | オプションである | 既に実装している |
カラープロファイルの相互運用性 | 仕様が厳密である | 仕様が厳密ではない |
独自の参照の仕組みの削除 | 参照不可 | 参照可 |
ソフトウェアとハードウェアのサポート
編集マイクロソフトはWindows VistaでXPSの閲覧および出力を標準でサポートしたが、Windows 10バージョン1803以降では、標準ではインストールされなくなった[3]。マイクロソフト以外のXPSの取り扱いは、ソフトウェアとハードウェアのいずれかまたは両方での対応が増えてきている[4]。Windows以外の環境、macOSやGNU/Linux環境においても、KDEプロジェクトのOkularやNiXPSをはじめ、XPSに対応したものがある。
脚注
編集- ^ “TC46 - members” (英語). Ecma International. 2010年2月25日閲覧。
- ^ a b “Hello Ecma-388 1st Edition” (英語). XPS Team Blog (2009年7月16日). 2010年2月25日閲覧。
- ^ Windows 10 で削除された機能、Microsoft Docs、2020年4月12日。2020年5月1日閲覧。
- ^ XPS テクノロジ ショーケース
関連項目
編集外部リンク
編集- Standard ECMA-388
- XML Paper Specification: 概要 - ウェイバックマシン(2014年4月18日アーカイブ分)
- STDU Viewer