ウィキペディアの記事における表を使うのにふさわしい場合を解説します。表がふさわしいのは行と列で表せる形式のデータです。ふさわしくないのは、行・列を使うまでもない簡単な一覧や、見栄えのために表を使うことです。簡単な一覧には、表ではなく箇条書きを使います。

表の編集方法については、Help:表の作り方を参照してください。

どんなときに表を作成するべきか?

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表は一般にデータ集を見易く整理・表示することができ、特にデータが予め行と列で表せる形式になっていれば、大抵の場合は表にするのが最善の方法です。また行・列で表せるデータであれば、必要に応じてソート機能を使うことにより一つのデータ集を多角的に提示することもできます。

表の使用が適切な例としては、以下のようなものがあります。

表がふさわしくないのはどんなときか

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上述の通り、行と列で表せる情報を表示するのにあたり表の使用は有用な方法です。しかし、表の編集にはやや複雑なマークアップを理解する必要があり、後からの編集が難しくなるという短所があります。したがって、表を使用する利点が少ないのであれば、表の使用を避けて平易なマークアップで済む箇条書きを使用する方がより適切です。表の使用を考えた際には、まず「表を使用することによりどのような利点があるか」を具体的に考えてみてください。その利点を具体的に説明することができないのであれば、おそらく表の使用は最善の方法ではありません。

また、表はレイアウトだけのために使うべきではありません。あなたが編集している情報が、表形式で書くべき性質のものでなければ、表形式では書かない方がよいでしょう。写真の下にキャプションを入れたり、一覧のグループを整理したり、その他見栄えを変えるだけのために、表は使わないようにしてください。他のウィキペディアンにとって記事が編集しにくくなりますし、表の本来の使い方ではありません。

非常に短い一覧

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一覧がごく簡素な場合には箇条書きを使ってください。簡素な一覧は、行・列を使うまでもなく十分に読者が理解できます。ここに、表の代わりに箇条書きを使う方がよいと思われる例を挙げます。

非常に短い一覧:悪い例

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表での表記(悪い例):

アルバム
1993 Janet
1997 Control
1997 The velvet rope
2001 All for you

非常に短い一覧:良い例

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表を使用しない表記(良い例):

  • 1993年 - Janet
  • 1997年 - Control
  • 1997年 - The velvet rope
  • 2001年 - All for you

中間見出しを避ける

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  • 優先度:高(アクセシビリティレベル:A)
  • 障害度:中(表の大規模な変更を必要とし、編集者は表を分割したり、新たなテストやフィードバックの必要性をしぶると考えられます)

視覚的に表を区切るために、中間見出しを配置してはいけません。中間見出しは、その前の見出しが表の最初から最後のどの部分まで当てはまるのか分からなくさせるように、補助技術を当惑させます。たとえば、「シュトゥットガルト、ドイツ」の表のます目を読みとろうとするスクリーンリーダーは、これを「会場、ソビエト連邦代表、ベルラーシ代表」という3つの見出しと結びつけて音読します。この3つの見出しまでは正しい音読を期待できますが「ソビエト連邦代表」は、その表の下半分に当てはまらないため、機械はそれを理解できません。このように機械は見出しと表のます目を正しく結びつけることができず、利用者へ表構造に関する誤った情報を提供しかねません。ほとんどの場合、平易な解決法は、その説明となる小見出しとともにいくつかの下位表へと分割することです(見出し:良い例2)。

見出し:悪い例

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{{AchievementTable}}によって作成、英語版「Vasiliy Kaptyukh」(ワシリー・カプチュフ)の記事366653030版より引用した。

大会 会場 結果 補足
  ソビエト連邦代表
1985 ヨーロッパジュニア陸上競技選手権大会 コトブス東ドイツ 3位
1986 世界ジュニア陸上競技選手権大会 アテネギリシャ 3位
1990 ヨーロッパ陸上競技選手権大会 スプリトユーゴスラビア 4位 63.72 m
  ベラルーシ代表
1993 世界陸上競技選手権大会 シュトゥットガルトドイツ 7位 61.64 m
1995 世界陸上競技選手権大会 ヨーテボリスウェーデン 3位 65.88 m
IAAFグランプリファイナル モンテカルロモナコ 4位

その他の類似例として、イヴォンヌ・ファン・ヘニップ世界マスターズ陸上競技選手権大会記録レイアウト・エンジンの比較 (カスケーディング・スタイル・シート)#セレクターなどがあります。

見出し:良い例1

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第1の解決法は、表をいくつかの下位表に分割することです。

  ソビエト連邦代表としてのワシリー・カプチュフ英語版の業績
大会 会場 結果 補足
1985 ヨーロッパジュニア陸上競技選手権大会 コトブス東ドイツ 3位
1986 世界ジュニア陸上競技選手権大会 アテネギリシャ 3位
1990 ヨーロッパ陸上競技選手権大会 スプリトユーゴスラビア 4位 63.72 m
  ベラルーシ代表としてのワシリー・カプチュフの業績
大会 会場 結果 補足
1993 世界陸上競技選手権大会 シュトゥットガルトドイツ 7位 61.64 m
1995 世界陸上競技選手権大会 ヨーテボリスウェーデン 3位 65.88 m
IAAFグランプリファイナル モンテカルロモナコ 4位

見出し:良い例2

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第2の解決法は、実装に若干の手間を掛けて代表の列を追加することです。

ワシリー・カプチュフの業績
大会 代表 会場 結果 補足
1985 ヨーロッパジュニア陸上競技選手権大会   ソビエト連邦 コトブス東ドイツ 3位
1986 世界ジュニア陸上競技選手権大会   ソビエト連邦 アテネギリシャ 3位
1990 ヨーロッパ陸上競技選手権大会   ソビエト連邦 スプリトユーゴスラビア 4位 63.72 m
1993 世界陸上競技選手権大会   ベラルーシ シュトゥットガルトドイツ 7位 61.64 m
1995 世界陸上競技選手権大会   ベラルーシ ヨーテボリスウェーデン 3位 65.88 m
IAAFグランプリファイナル   ベラルーシ モンテカルロモナコ 4位

単純なテンプレートのレイアウト

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単純なテンプレートは表を使わなくてもできます。Template:日本の鉄道史の版間差分は、その一例です。確認してみてください。

表を使った場合に考えられる問題

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表を正しく使っていても、面倒なことは他にも起こります。記事で表を使いたくなったら、以下の項目に該当しないか検討してみてください。

  • 自分のウェブブラウザでは見栄えが悪いという理由で、しばしば表に書式指定などを付け加えたくなります。ところがその書式指定のために他のウェブブラウザで見栄えどころか可読性まで失ってしまうことがあります。概して表は広く安定して見せることが難しいため、なるべく避けることが望ましいのです。
  • たくさんの情報が詰まっている大きな表は、解像度の低い画面では、右側が切れてしまって表示されない可能性があります。これは見る人があらかじめ警告されていれば、許されるでしょう。例:「周期表 (巨大な表)」という記事名。もし非常に大きな表を作る必要が生じたら、大きな表がうまく利用できない環境の人用に、シンプルで小さい表もつくることも考えられます。例:周期表には、「もっと小さい表」も用意されています。
  • 表の中に固定幅のテキスト(例えば、HTMLでいうと、codeprettなど)を使う場合、記事の幅が必要以上に横に広げられてしまいます。可能ならば、表の中では固定幅のテキストを使うのは避けましょう。そうすれば、文は自然に詰めて配置されます。同様の問題は、表の中に画像を入れた場合にも起こります(画像は通常固定幅として扱われてしまいます)。
  • 表の各セルに大量の情報が収められていると、ブラウザによっては、表示上の問題が起こることがあります。とりわけ、大きな段落が入っていると、Lynxなどのテキストブラウザではフォーマットが乱れます。表を作る目的によっては、大きな段落を入れるのはやむを得ませんが、可能ならば、表のセルに入れる内容量は少なくするようにしてみてください。

表の実例

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シンプルな表:

少し複雑な表:

複雑な表:

関連項目

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