U173 (潜水艦)
U-173はドイツ海軍がかつて運用したUボートIXC型潜水艦。
同型艦のU-505 | |
基本情報 | |
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建造所 | AGヴェーザードイツ造船 |
運用者 | ナチス・ドイツ海軍 |
艦種 | 潜水艦 |
級名 | UボートIXC型 |
艦歴 | |
起工 | 1940年12月21日 |
進水 | 1941年8月11日 |
就役 | 1941年11月15日 |
その後 | 1942年11月16日に戦没[1] |
性能諸元 | |
排水量 | 水上:1,120トン 水中:1,232トン |
全長 | 76.76m |
耐圧殻長 | 58.75m |
全幅 | 6.76m |
耐圧殻幅 | 4.40m |
吃水 | 4.70m |
速力 | 水上:18.3kt 水中:7.3kt |
航続距離 | 水上:10ktで13,450海里 水中:4ktで64海里 |
試験深度 | 230m |
乗員 | 士官4名と48 - 56名 |
兵装 | 53.3cm魚雷発射管 艦首4門 艦尾2門 魚雷(最大) 22発 10.5cm SK C/32単装砲 1門 3.7cm SK C/30単装機関砲 1門 2 cm FlaK 30 対空砲 1門 |
1941年8月11日に進水し、同年11月15日に就役した。第4潜水隊群に編入され訓練を行った後、1942年7月1日、第2潜水隊群に配属された。
艦歴
編集第1哨戒
編集1942年6月15日にキールを出港し、北海を進みアイスランドとフェロー諸島の間を航行。大西洋を横断し、カリブ海まで哨戒を行い、9月20日に大西洋岸のフランスロリアンに戻った。
第2哨戒
編集1942年11月11日、トーチ作戦(北アフリカ侵攻)の阻止を試みる。フェダラに停泊中の護送船団UGF-1に対して雷撃を行い、3隻に命中、USSジョセフ・ヒューズを撃沈し、さらに2隻を損傷させた。損傷した艦の1隻である駆逐艦USSハンブルトンはカサブランカ付近まで曳航され、そこで海兵隊員により艦を2つに切断され、船体の約12メートルを除去、残った部分を再び接合した。
沈没
編集1942年11月16日、大西洋のカサブランカ沖にて、米駆逐艦ウールゼイ、スワンソン、クイックの爆雷により沈没。乗員全57名が死亡した[2]。
戦果一覧
編集日付 | 船名/艦名 | 国籍/所属 | トン数[注 1] | 結果[3] |
1942年11月11日 | USSハンブルトン | アメリカ | 1,630 | 損傷 |
1942年11月11日 | USSジョセフ・ヒューズ | アメリカ | 9,359 | 沈没 |
1942年11月11日 | USSウィヌースキー | アメリカ | 10,172 | 損傷 |
1942年11月15日 | USSエレクトラ | アメリカ | 8,113 | 損傷 |
脚注
編集注釈
編集- ^ 商船のトン数は総登録トン数、軍艦は排水量トン。
出典
編集- ^ Kemp 1999, p. 96.
- ^ An Army at Dawn, Rick Atkinson, page 153
- ^ Helgason, Guðmundur. “Ships hit by U-173”. German U-boats of WWII - uboat.net. 26 July 2013閲覧。
参考文献
編集- Gröner, Erich; Jung, Dieter; Maass, Martin (1991). U-boats and Mine Warfare Vessels. German Warships 1815–1945. 2. London: Conway Maritime Press. ISBN 0-85177-593-4
- Kemp, Paul (1999). U-Boats Destroyed - German Submarine Losses in the World Wars. London: Arms & Armour. ISBN 1-85409-515-3
関連項目
編集外部リンク
編集- Hofmann, Markus. “U 173” (ドイツ語). Deutsche U-Boote 1935-1945 - u-boot-archiv.de. 30 January 2015閲覧。
- Helgason, Gudmundur. “The Type VIIC boat U-173”. German U-boats of WWII - uboat.net. 29 December 2014閲覧。