PM-84 グラウベリットポーランド語: Pistolet maszynowy wzór. 1984 Glauberyt)は、ポーランドファブルィカ・ブローニ・ウーチュニクPM-63 RAKの後継として開発した短機関銃である。ここではその派生型についても扱う。

PM-84 Glauberyt
PM-84
銃床とフォアグリップは畳んだ状態
PM-84 Glauberyt
種類 短機関銃
製造国 ポーランドの旗 ポーランド
設計・製造 ファブルィカ・ブローニ・ウーチュニク
仕様
種別 短機関銃
口径 9mm
銃身長 165mm(PM-84)
185mm(PM-84P、PM-98、PM-98S、PM-06)
使用弾薬 9x18mmマカロフ弾(PM-84)
9x19mmパラベラム弾(PM-84P、PM-98、PM-98S、PM-06)
装弾数 15発/25発
作動方式 シンプルブローバック式
クローズド・ボルト
セミオート/フルオート切替射撃
全長 354/560mm(PM-84)
375/575mm(PM-84P)
405/605mm(PM-98、PM-98S)
395/610mm(PM-06)
重量 1.84kg(PM-84)
2.17kg(PM-84P)
2.3kg(PM-98、PM-98S)
2.5kg(PM-06)
発射速度 600発/分(PM-84)
640発/分(PM-84P、PM-98、PM-06)
770発/分(PM-98S)
銃口初速 330m/秒(PM-84)
360m/秒(PM-84P、PM-98、PM-98S、PM-06)
有効射程 75-200m
歴史
設計年 1981年
製造期間 1984年-現在
配備期間 1984年-現在
配備先 ポーランド軍ポーランド警察イラク陸軍その他
関連戦争・紛争 コソボ紛争アフガニスタン紛争 (2001年-)イラク戦争国際連合中央アフリカ・チャド・ミッション
バリエーション #派生型を参照
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概要

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PM-84は全体の形状がUZIに酷似しているうえ、内部の構造もレシーバー内にテレスコーピング・ボルトを配置する方式を取っているほか、連射方式の選択についても手動セーフティーと一体化したセレクターレバーで選択する方式を取っているなど、PM-63 RAKで採用されていた革新的な機構から、より堅実な機構への回帰が行われている。さらには、銃口付近で激しく動く部品が無くなったことに伴い、サプレッサーを装着することも可能となった。

ただし、最大長まで延伸したら少し下向きに調整可能な伸縮式の銃床や下方に展開して垂直フォアグリップとすることが可能な前部ハンドガードなど、PM-63に採用されていた要素も受け継いでいる。弾薬については初期のPM-84のみが9x18mmマカロフ弾を用い、後述のPM-84P以降の改良型は9x19mmパラベラム弾を用いる。

PM-84とその派生型はポーランド軍軍隊警察に制式採用されたほか、輸出も行われている。

派生型

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PM-84P(Pistolet maszynowy wzór. 1984P Glauberyt
9x18mmマカロフ弾よりも強力な9x19mmパラベラム弾を使用可能とするため、各部を強化した改良型。1991年に制式採用された。
PM-98(Pistolet maszynowy wzór. 1998 Glauberyt
PM-84の全面的改良型。前部ハンドガードを大型の固定式とし、その中にフラッシュライトもしくはレーザーサイトを配置可能としたほか、銃床のショルダーパッド部分を大型化しているのが外見上の特徴である。
PM-98S(Pistolet maszynowy wzór. 1998S Glauberyt
PM-98の連射速度を、640発/分から770発/分に強化した型。
PM-06(Pistolet maszynowy wzór. 2006 Glauberyt
PM-98の本体上部にピカティニー・レールを装着可能とした型。それに伴い、ピカティニー・レールを介して装着した光学照準器に干渉しないようにコッキングレバーの全高をやや下げるなどの改良も行われている。

ギャラリー

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登場作品

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映画

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ICHIGEKI 一撃
終盤の銃撃戦で、犯罪組織の刺客がPM-84を所持・使用。
バイオハザードIII
カルロス・オリヴェイラがPM-98を所持・使用。

関連項目

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外部リンク

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