Openmoko Linux
Openmoko LinuxとはOpenmokoプロジェクトにより開発が進められているスマートフォン向けのOSである。これはÅngström distributionを基にしており、様々なフリーソフトウェアを含んでいる[1]。Openmoko Linuxの主要ターゲットとなるハードウェアはOpenmoko Neo 1973とNeo FreeRunnerであった。更に他の携帯電話プラットフォームシステムに移植した成果も既に得られている[2]。
開発者 | The Openmoko Team |
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OSの系統 | Linuxディストリビューション |
ソースモデル | オープンソース |
最新開発版 | 2009年6月 |
対象市場 | スマートフォン |
カーネル種別 | Linuxカーネル |
既定のUI | GUI(GTK+、Qtなど) |
ライセンス | GNU General Public License |
ウェブサイト | http://www.openmoko.org/ |
Openmoko Linuxは、2007年から2009年までOpenmoko Inc.により開発が進められていたが財政的問題により開発は中断した。その後、Openmoko用のソフトウェア開発をコミュニティが引き取り、SHR、QtMoko、Hackable:1などを含む様々なプロジェクトが再開された。
コンポーネント
編集Openmoko LinuxはLinuxカーネル、GNU Cライブラリ、X.Org Serverに加え、EFLツールキット、GTK+ツールキット、Qtツールキットを利用し、illumeウィンドウマネージャ(以前はMatchboxだった)により構築される独特のGUI環境が備わっている[3]。OpenEmbeddedビルドフレームワークとopkgと呼ばれるipkgパッケージ管理システムの改変版がソフトウェアパッケージの作成かつ管理に利用される。これは、Linuxカーネル、WebKit、Javaを除くすべての内部コンポーネントがPC用ディストリビューションと比べ非標準と思われるAndroidとは大きく異なるアプローチを取っている[注釈 1]。Androidをターゲットとしたアプリケーションは実質再作成を余儀なくされ、ほとんど移植性がない。一方、Openmokoは既に多く存在するLinuxデスクトップアプリを容易に移植できる。しかしながら、指先で動作するインタフェース指向の実現や極めて小さいスクリーンを持つ環境で利用可能にするため、計算資源やスクリーンの解像度が限られる中、既存アプリケーションの実質的再作成が要求される場合もある。
脚注
編集注釈
編集- ^ Androidでは、標準CライブラリにBionic、Java用にDalvik仮想マシン、新しいフレームバッファ、HIDやその他周辺機器を取り扱うため、新規にプロプライエタリなコンポーネントを作成し利用している。Googleはまたコミュニティに対しLinuxのコード変更などを還元していないとして非難されている。詳しくはLinuxカーネル主要開発者グレッグ・クロー=ハートマンの講演を参照せよ。 “Greg Kroah Hartman on the Linux Kernel”. Google Tech Talks. YouTube (2008年6月5日). 2011年7月22日閲覧。
出典
編集- ^ Sean Moss-Pultz (20 January 2007). "[openmoko-announce] Free Your Phone". openmoko-announce (Mailing list). 2011年7月22日閲覧。
- ^ “Openmoko supported devices”. wiki.openmoko.org. 2011年7月22日閲覧。
- ^ “List of software used by OpenMoko”. wiki.openmoko.org. 2011年7月22日閲覧。