MOSEプロジェクト
MOSEプロジェクト(MOdulo Sperimentale Elettromeccanico)とは、イタリアにある水の都ヴェネツィアで行われているヴェネタ潟の入り口を可動式の水門で制御してアックア・アルタ(高潮)に備える計画である。 最大3メートル(9.8フィート)の潮の満ち引きに対応する。
名前
編集性能
編集水門は別々に操作できるため、柔軟に対応可能で過去の事例(1966年ヴェネツィア浸水の 194 cm)より大きい高潮が起きても対応が可能な最大3メートルを想定している。
- コントロールセンター
アルセナーレ・ディ・ヴェネツィアは、元海軍の造船所跡で歴史遺産となっていた。それらを復元し博物館としての機能と共に水門のコントロールセンター機能も追加された。
歴史
編集1980年代に設計され、2003年に開始されたが、当初の予想された建設費の3倍以上となっている。また、汚職などのスキャンダルにも悩まされ、数十人の職員が逮捕され、建設期間が延長されてきた。
出典
編集- ^ Giuffrida, Angela (10 July 2020). “Venice's much-delayed flood defence system fully tested for first time”. The Guardian .
- ^ Roberto Giovannini (10 December 2017). “Venice and MOSE: Story of a failure”. La Stampa 6 April 2018閲覧。
- ^ Venice Mayor Orsoni held in Italy corruption inquiry, BBC News. 4 June 2014. Last updated at 10:02 GMT.