LGV南ヨーロッパ大西洋線

LGV南ヨーロッパ大西洋線 (フランス語: LGV Sud Europe Atlantique,LGV SEA) またはLGV南西線 (LGV Sud-Ouest) はフランストゥールボルドー間の高速鉄道路線 (LGV) である。パリから南西へ伸びるLGV大西洋線の延長区間であり、ボルドー方面へ向かうTGVなどが運行されている。

LGV南ヨーロッパ大西洋線
LGV大西洋線・南西線パリ-ボルドー間の略図。 青実線がLGV(既開業部分を含む)と連絡線、赤線は並行在来線。 破線はTGV直通区間
LGV大西洋線・南西線パリ-ボルドー間の略図。
青実線がLGV(既開業部分を含む)と連絡線、赤線は並行在来線。
破線はTGV直通区間
基本情報
フランスの旗 フランス
開業 2017年7月2日
所有者 LISEAコンソーシアム
運営者 フランス国鉄
路線諸元
路線距離 302 km
軌間 1,435 mm (標準軌)
線路数 複線
電化方式 交流25kV・50Hz
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プリブー(ドゥー=セーヴル県)にあるLGV南ヨーロッパ大西洋線の写真。
停車場・施設・接続路線
KHSTa
パリ モンパルナス
LABZg+l
LGV東連絡線
HST
マッシーTGV
LSTR
LGV大西洋線区間↓
LABZgr
←ル・マン支線・LGVブルターニュ-ペイ・ド・ラ・ロワール線
KHSTa LSTR
トゥール
KRZlr+l LSTRq LABZgr
hKRZWae hKRZWae
シェール川
LSTR TUNNEL2
ラルセトンネル
KRZo
ABZg3
223.0
0.0
サン=タヴェルタン分岐点
KRZr+1o
←LGV大西洋線モン方面
vÜSTo+r LSTR SKRZ-Au
4.x ヴェリニエトンネル/A85 (190 m)
SPLe LSTRl KRZu
4.7 トゥール-シャトールー線
hKRZWae hKRZWae
7.8 Viaducto sobre el アンドル川 (450 m)
HST STR
モン
SPLa STR
vÜSTtl STR
STRc3 STR
STRc1 ABZ4+2f STR+c3
STRc3
15.xxx
STRc1
5.268
16.021
モン南分岐点(V2)
ABZg+1 STRc4
5.678
16.798
(V1)
hSTRae
30.x マンセ川 (130 m)
TUNNEL1
36.x マイエトンネル (100 m)
STR
37.x
KRZoxl
38.x パリ-ボルドー線
hKRZWae
41.6 ヴィエンヌ川(380 m)
hSTRae
42.x A10(465 m)
STR+GRZq
52.xxx アンドル=エ=ロワール県/ヴィエンヌ県境界
KRZo
68.x ルダン-シャテルロー線
TUNNEL1
75.x マリニー=ブリゼトンネル (115 m)
STRc2 ABZg3
85.425
0.000
(V2) ミニェ=オクサンス分岐点
STRc3
86.042
0.000
(V1) ミニェ=オクサンス分岐点
STRc1
STR+c1 ABZg+4
ミニェ=オクサンス連絡線
hKRZWae hKRZWae
88.x オクサンス川
STR LSTRl LABZg+r
STR FLUG HST
ポワチエ=ビアール空港 ポワティエ
hKRZWae
96.xxx ボワヴル川
SBRÜCKE
102.x A10
ABZg2 STRc3
103.494
0.000
(V1)フォンテーヌ=ル=コント北分岐
STR+c1
SKRZ-G2o SKRZ-G2o
105.xxx D611
STRc2
105.213
0.000
(V2)
STRc4
フォンテーヌ=ル=コント北連絡線
cd ABZg+1 STR+c4 cd LSTR
サン・ブノワ-ラ・ロシェル線ポワティエ方面
cd STR STR cd SPLa
8.150/4.002
8.247/3.439
cd SEC2 STR cd vÜSTur
新在変圧区間
LSTRq ABZqr KRZo dSTRq dSTRr+1h
106.xxx
4.073/11.xxx
サン・ブノワ-ラ・ロシェル線(V2)ラ・ロシェル方面
STR SEC2
新在変圧区間
STR STRc2 ABZg3
STR+c2
フォンテーヌ=ル=コント南連絡線
STRc2
STRc4
STRc4
0.000
108.081
(V1)フォンテーヌ=ル=コント南分岐
STRc1 ABZg+4
0.000
108.482
(V2)フォンテーヌ=ル=コント南分岐
hKRZWae
115.x ヴォンヌ川
STR+GRZq
125.xxx ヴィエンヌ県/ドゥー=セーヴル県境界
LSTR
STR+GRZq
153.xxx ドゥー=セーヴル県/シャラント県境界
STRc2 ABZg3
172.115
0.000
ジュイイエ分岐
STR+c4
ジュイイエ連絡線
SEC2 STR
Section de séparation 25 kV LGV/1.5 kV (sur le racc.)
STR+l ABZqr KRZo LSTRr
173.xxx
2.559/(41x.xxx)
パリ-ボルドー線(V2)ポワティエ方面
hKRZWae WASSERq hKRZWae WASSERq
176.xxx シャラント川北 (480 m)
STR cd v-SHI2gr c
STR cd vDST-STR c
178.xxx ヴィローニョン保線基地
STR cd vÜSTl c
ABZgl dSTRq
STR~R d
STR d
ABZg2 STRc3
179.374
0.000
(V1)ヴィローニョン分岐
STR STR+c1
ヴィローニョン連絡線
kSTR2 STR SEC2
新在変圧区間
kSTRc1 kSTRl+4 KRZo ABZql LSTRq
181.xxx
4.444/(427.564)
パリ・ボルドー線(V1) アングレーム方面→
hKRZWae
206.x シャラント川中
KRZo
206.x ブリアン-アングレーム線
hKRZWae
208.x ボエーム川
ABZg+l
213.x パリ-ボルドー線 アングレーム方面
hKRZWae
216.x クレ川
STR
KRZo
シャルトル-ボルドー線
ABZg+l
パリ-ボルドー線 リブルヌ方面
hKRZWae
216.x ドルドーニュ川
LSTR
WASSERq hKRZWae+GRZq WASSERq
250.xxx パレ川 / シャラント県/シャラント=マリティーム県境界 (180 m)
STR+GRZq
270.xxx シャラント=マリティーム県/ジロンド県境界
SKRZ-Ao
299.xxx A10
STR STR+l LSTRq
パリ-ボルドー線 リブルヌ方面
STR eHST
(568.384) アンバーレ=エ=ラグラーヴ(旧駅)
SKRZ-G2u SKRZ-G2u
299.xxx D10
SEC2
300.xxx 新在変圧区間/ アンバーレ=エ=ラグラーヴ連絡線
d LSHI1+lq
HSTq KRZo
LSHI1rq
300.xxx
(598.189)
アンバーレ=エ=ラグラーヴ(現駅)シャルトル-ボルドー線
サント方面
ボルドー方面→
exSHI4+lq exdSTRq DSTR eABZg+r d
旧連絡線
STRc2
ABZg3
300.xxx アンバーレ=エ=ラグラーヴ立体交差橋
STRr
300.686
(570.142)
(V2)アンバーレ=エ=ラグラーヴ分岐
HST
xx
(570.545)
(ゴプ)
301.848
(571.096)
(V1)アンバーレ=エ=ラグラーヴ分岐
STRc1 ABZg+4
LSTR
HST
xxx
(583.84)
ボルドー=サン=ジャン

概要

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ポワトゥー=シャラント地域圏アキテーヌ地域圏ミディ=ピレネー地域圏などのフランス南西部と、パリロンドンブリュッセルやそれ以遠の北ヨーロッパ地域とを結ぶ。パリ・ボルドー間の現行3時間~3時間半の所要時間を最高速度300km/hで2時間10分程度に短縮することが計画されている。トゥールポワチエアングレームボルドーとフランス南西部との都市間連絡や他のヨーロッパ諸国との接続が改善される。

LGV南西線の計画は、現在の線路容量が逼迫した既存の在来線とも関係している。最高速度220km/hの高速列車TGVと速度の遅いローカル列車TER貨物列車が同じ路線に混在し輻輳した状態になっており、効率的な運行が妨げられている。専用のTGV用の高速新線を建設することによって、より多くの貨物列車やTERなどが既存の在来線で運行可能になる。混雑している区間に新たなTER網を作ったり、貨物列車の運行回数を増やすことによって道路交通を減らすこともでき、環境負荷も減らすことができるとされている。

新線の建設により経済的な効果ももたらされ、第1期計画(アングレーム・ボルドー間)の建設で5年間に1万人の雇用が生み出されることが予想され、他にも新線の開業効果による産業振興が期待されている。

完全な国営ではなく、LISEAコンソーシアムが指定管理者制度 (PPP) によって包括50年間の権利を取得し、建設と2061年までの保守を請け負う官民共同事業である[1]。LISEAには建設大手ヴァンシ(33.4%)、金融大手預金供託金庫(25.4%)、投資信託メリディアム英語版(22.0%)、アルディアンフランス語版(19.2%)が共同設立し[1]、これにフランス鉄道線路事業公社(現SNCF Réseauフランス語版)が12億ユーロを[1]欧州連合が30億ユーロ[2] を拠出している。

その他

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  • LGV南西線ではリブルヌバイパスされ、既存の路線より距離が短縮される。
  • サン=ピエール=デ=コープ (Saint-Pierre-des-Corps) 、ボルドー間に新駅は建設されず、シャテルロー (Châtellerault) 、ポワチエ、アングレームは既存の駅が利用され、高速新線へは連絡線によって接続される。
  • ポワチエ南部ではラ・ロシェルへ向かう連絡線が接続される。
  • トゥール・ボルドー間は50分かかる予定。300 km/h対応の新線建設には47億ユーロの建設費が見込まれ、旅客数は年平均500万人に増加すると見込まれている。

沿革

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出典

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外部リンク

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