FN ブローニング・ベビー
FN社が開発した25口径自動拳銃
FN ブローニング・ベビー(FN Browning Baby)は、ベルギーの銃器メーカーであるFN社が開発した自動拳銃である。
FN ブローニング・ベビー | |
FN ブローニング・ベビー | |
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種類 | 自動拳銃 |
製造国 | ベルギー |
設計・製造 |
ジョン・ブローニング ファブリックナショナル社/MAB(バイヨンヌ造兵廠) |
仕様 | |
口径 | .25口径 |
銃身長 | 53.6mm |
使用弾薬 | .25ACP弾 |
装弾数 | 6発 |
作動方式 | シングルアクション、ストレートブローバック ストライカー方式 |
全長 | 104mm |
重量 | 275g |
歴史 | |
設計年 | 1927年 |
製造期間 |
1931年-1979年(FN社) 1979年-1983年(MAB) ※現在もFN社以外での生産は継続されている |
ベビーブローニング(Baby Browning)、FN ベビー(FN Baby)とも呼ばれる。
概要
編集1906年に発売され、護身用として人気を博した小型自動拳銃であるFN ポケット・モデル M1906のマイナーチェンジモデルで、グリップセフティの廃止、スライドの小型・軽量化、スライド上部埋め込み式のサイトを露出型に変更、などの改良を加え、さらに小型化したモデルである。
→詳細は「FN ポケット・モデル M1906」を参照
M1906と同じく、小型軽量であることを活かした個人の護身用や警察組織での要人護衛用として、また、治安組織や諜報機関による特殊任務用として用いられた。
生産は1960年には前身のM1906より完全に切り替えられ、FN社が生産を終了した1979年までの間に、M1906と合わせての総生産数は400万丁余にも上る。
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左側面
ライセンス生産品
編集フランスのMAB(Manufacture d'Armes de Bayonne:バヨンヌ造兵廠)では、FN社から製造権を引き継ぎ、1979年以降の生産を担当したが、MABは1983年に破産。以降は欧州のメーカーではブローニング・ベビーの正式な生産は行われていないが、パテントを引き継いだアメリカのメーカーによる生産は現在でも行われている。
これら正規品の他、ブローニング・ベビーは本家のFN社の他にもコピー生産品が世界中で大量に製造されて流通した。
参考文献・参照元
編集- ワールドフォトプレス:編『ミリタリー・イラストレイテッド 4 世界の拳銃』(光文社文庫)(ISBN 978-4334700713)光文社 1984年
- 床井雅美:著 『現代軍用ピストル図鑑』(徳間文庫) (ISBN 978-4198916602) 徳間書店 2002年
- 床井雅美、小林宏明、白石光 :著 『歴史群像シリーズ[完全版] 図説 世界の銃 パーフェクトバイブル』(ISBN 978-4056060614) 学習研究社 2010年
- Unblinking Eye.com>The Baby Browning|by Ed Buffaloe ※2023年1月14日閲覧
関連項目
編集- FN社
- FN ポケット・モデル M1906
- コルト・ベスト・ポケット
- ワルサー モデル9
- 大牟田4人殺害事件 - 本銃が犯行に使用された。