ENEOS Xplora
ENEOS Xplora株式会社(エネオスエクスプローラ、英: ENEOS Xplora Inc.)は、ENEOSホールディングスの主要な事業会社のひとつで、ENEOSグループにおける 石油・天然ガスの開発セグメントを担う大手石油開発企業である。旧社名はJX石油開発株式会社。
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種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
![]() 〒100-8163 東京都千代田区大手町一丁目1番2号 ENEOSビル |
設立 | 1991年6月26日 |
業種 | 鉱業 |
法人番号 | 3010001133877 |
事業内容 |
石油・天然ガス・その他の鉱物資源の探鉱・開発 石油・天然ガス・その他の鉱物資源・それらの副産物の採取・加工・貯蔵・売買・輸送 二酸化炭素の回収、輸送、貯留および利用 |
代表者 | 代表取締役社長 中原俊也 |
資本金 |
376億円 (2025年1月1日現在) |
売上高 |
連結:2,049億円 (2024年3月期) |
営業利益 |
連結:915億円 (2024年3月期) |
従業員数 |
連結:956名 (2024年4月1日現在) |
主要株主 | ENEOSホールディングス |
主要子会社 |
日本海洋掘削(株) ENEOSドリリング(株) |
関係する人物 | 三宅俊作(元社長) |
外部リンク | https://www.eneos-xplora.com/ |
特記事項:法人格上の設立日は、1991年6月26日。 |
概要
編集マレーシア、ベトナム、UAE、カタール、インドネシア、新潟県など、世界8か国で30件以上の石油や天然ガスの開発・生産事業を手がける。
近年はCCSやCCUSを中心とした環境対応型事業にも力を入れており、米国でのPetra Nova CCUSプロジェクトにおいてCCSを既に商業化している世界的にも数少ない企業であるなど、脱炭素に向けた取り組みも加速している。
石油・天然ガスの生産量は日産8万6000バレルとなっており、資源開発企業としてはINPEXに次いで国内2位の生産量を誇る[1]。
詳細
編集旧JXグループ(現・ENEOSグループ)の石油、天然ガス等の開発事業の改組に際し、新日本石油開発が、JX日鉱日石エネルギー(現・ENEOS)から石油開発事業を譲受した上で、ジャパンエナジー石油開発を吸収合併し、JX日鉱日石開発(ジェイエックスにっこうにっせきかいはつ)に商号を変更して発足した。その後、JX石油開発へと再度商号が変更され、現社名のENEOS Xploraへ至る。旧アラビア石油の資本、人員も多くがENEOS Xploraに吸収されている。
東南アジア、オセアニア地域における油田・ガス田の開発、生産プロジェクトが事業の中心となっているが、中東においてコスモ石油との共同事業による油田開発も実施しているほか、米国メキシコ湾にも油田権益を持つ。
沿革
編集- 1959年11月 - 新潟県中条油業所において、天然ガスの生産を開始。(日本鉱業)
- 1973年5月 - UAEにおいて、ムバラス油田の生産を開始。(アブダビ石油:コスモ石油との共同事業)
- 1975年11月- UAEにおいて、エル・ブンドク油田の生産を開始。(合同石油開発:コスモ石油との共同事業)
- 1996年1月 - 新潟県中条油業所において、ヨードの生産を開始。(ジャパンエナジー)
- 1998年8月 - ベトナムにおいて、ランドン油田の生産を開始。(三菱石油)
- 1999年4月 - 日本石油と三菱石油が合併し、日石三菱が発足。
- 2002年6月 - 新日本石油開発に社名変更。
- 2003年11月 - マレーシアにおいて、ヘランガス田の生産を開始。
- 2008年9月 - ベトナムにおいて、フンドン油田の生産を開始。
- 2009年6月 - インドネシアにおいて、タングーLNGプロジェクトの生産を開始。
- 2010年7月 - 新日本石油開発とジャパンエナジー石油開発が合併し、JX日鉱日石開発が発足。
- 2014年4月 - パプアニューギニアにおいて、PNG LNGプロジェクトの生産を開始。
- 2016年1月1日 - JX石油開発に社名変更。
- 2017年1月 - 米国において、世界最大規模のCCUS事業であるPetra Nova CCUSプロジェクトを開始。
- 2017年6月 - マレーシアにおいて、ラヤン油ガス田の生産を開始。
- 2017年11月 - UAEにおいて、ヘイル油田の生産を開始。(アブダビ石油)
- 2023年4月27日 - 日本海洋掘削を子会社化[2][3][4]。
- 2025年1月1日 - ENEOS Xplora(エネオス エクスプローラ)に社名変更[5][6]。
主要事業所
編集- 中条油業所
新潟県胎内市の旧中条町地区に天然ガスと原油の生産拠点を所有しており[7]、形態の異なる3つの鉱床(水溶性天然ガス・構造性天然ガス・原油)が存在する国内でも珍しい鉱区において生産を実施している。さらに、水溶性天然ガスが含まれる鹹水には、高濃度のヨウ素が含まれており、副産物としてこれを生産、販売するためのヨウ素回収プラントも備える。この鹹水は、本来は温泉用途に探鉱したものではないものの、天然ガスを分離したのちに同市内にある塩の湯温泉や総合会館西方の湯にヨード泉としてかけ流しで供給されている[8]。
- ヒューストン(米国)
- ホーチミン(ベトナム)
- ブンタウ(ベトナム)
- クアラルンプール(マレーシア)
- ジャカルタ(インドネシア)
- ブリスベン(オーストラリア)
脚注
編集- ^ “実績 | プロジェクト”. JX石油開発. 2024年4月22日閲覧。
- ^ 当社子会社による日本海洋掘削株式会社の株式譲受け(孫会社の異動)に関するお知らせENEOSホールディングス 2023年3月15日
- ^ 当社の株主変更4月27日以降の役員体制について日本海洋掘削 2023年4月27日
- ^ 日本海洋掘削株式会社の株式取得完了についてJX石油開発 2023年4月27日
- ^ 社名の変更について ~2025年1月、JX石油開発はENEOS Xploraに変わります~JX石油開発 2024年8月9日
- ^ JX石油開発が社名変更 25年から「ENEOS Xplora」に日本経済新聞 2024年8月9日
- ^ 中条油業所(新潟県)
- ^ 温泉の供給