ENEOS知多製造所
ENEOSの事業所
ENEOS知多製造所(エネオスちたせいぞうしょ)は、愛知県知多市の、かつてのENEOSの石油化学製造施設である。
1973年より原油の精製を行っていたが、2001年(平成13年)6月に石油精製を休止し、グループの製油所から仕入れたナフサや灯油をもとに、ベンゼン・トルエン・キシレンなどを生産する石油化学工場となった。2022年10月に出光興産に売却され、同社愛知製油所と機能を統合し、「愛知事業所北浜地区」となった[1]。
概要
編集データ
編集主な生産品
編集主要設備
編集括弧内には処理能力を示す。
- 接触改質装置 (23,500バレル/日)
- パラキシレン製造装置 (400,000トン/年)
- シクロヘキサン製造装置 (220,000トン/年)
沿革
編集- 1973年(昭和48年)6月8日 - 共同石油と東亜石油の共同出資により、東亜共石設立。
- 1973年(昭和48年)10月1日 - 東亜共石名古屋製油所として操業開始。
- 1979年(昭和54年)12月25日 - 東亜共石が知多石油に社名変更。
- 1983年(昭和58年)7月1日 - 日本鉱業が知多石油を合併、名古屋製油所は知多製油所に改称。
- 1992年(平成4年)12月 - 日鉱共石発足、同社の知多製油所となる。
- 1993年(平成5年)12月 - 日鉱共石がジャパンエナジーに社名変更。
- 1996年(平成8年)4月 - ISO9001認証取得。
- 1999年(平成11年)3月5日 - ISO14001認証取得。
- 2001年(平成13年)6月 - 常圧蒸留装置などの原油処理設備を休止、原油処理を終了。
- 2010年(平成22年)7月1日 - JX日鉱日石エネルギー発足に伴い、JX日鉱日石エネルギー知多製造所となる。
- 2016年(平成28年)1月1日 - JX日鉱日石エネルギーがJXエネルギーに商号変更。
- 2017年(平成29年)4月1日 - JXエネルギーがJXTGエネルギーに商号変更。
- 2020年(令和2年)6月25日 - JXTGエネルギーがENEOSに商号変更。
- 2020年(令和2年)10月27日 - ENEOSが2021年10月めどに知多製造所製造機能の停止を発表[3]。
- 2022年(令和4年)10月1日 - 出光興産が本施設を譲り受け、知多市南浜町の愛知製油所と機能を統合し「愛知事業所北浜地区」となった[1]
その他
編集脚注
編集- ^ a b "愛知製油所の名称を「愛知事業所」へ変更、開所式を開催 ~石油化学製造設備の譲受完了、1事業所2地区体制での一体運営を開始~" (Press release). 出光興産株式会社. 4 October 2022. 2025年2月2日閲覧。
- ^ a b "第11期有価証券報告書" (pdf) (Press release). ENEOSホールディングス. 25 June 2021. 2025年2月2日閲覧。
- ^ “ENEOS、知多製造所を操業停止へ…出光興産に一部売却”. レスポンス. 株式会社イード (2020年10月28日). 2020年11月18日閲覧。