ダイコク電機
ダイコク電機株式会社(ダイコクでんき、英: Daikoku Denki Co., Ltd.)は、日本の電子機器メーカー。愛知県名古屋市中村区に本社を置く。
本社(2018年11月) | |
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | |
本社所在地 |
日本 〒450-8640 愛知県名古屋市中村区那古野一丁目43番5号 ダイコク電機本社ビル 北緯35度10分21.7秒 東経136度53分28.9秒 / 北緯35.172694度 東経136.891361度座標: 北緯35度10分21.7秒 東経136度53分28.9秒 / 北緯35.172694度 東経136.891361度 |
設立 | 1973年7月5日(創業 : 1965年(昭和40年)) |
業種 | 機械 |
法人番号 | 4180001048892 |
事業内容 | ホール向けコンピュータシステムおよび遊技機ユニットの製造、販売 |
代表者 |
栢森雅勝(代表取締役社長) 栢森健(代表取締役専務) 大成俊文(代表取締役専務) |
資本金 | 6億74百万円[1] |
発行済株式総数 | 14,783,900株[1] |
売上高 |
連結 318億24百万円 単体 303億54百万円 (2023年3月期)[1] |
純資産 |
連結 333億99百万円 単体 323億59百万円 (2023年3月期)[1] |
総資産 |
連結 482億98百万円 単体 473億19百万円 (2023年3月期)[1] |
従業員数 |
連結 645名、単体 402名 (2023年3月31日現在)[1] |
決算期 | 3月31日 |
会計監査人 | 有限責任あずさ監査法人[1] |
主要株主 |
円谷フィールズホールディングス株式会社 14.23% 株式会社KCプラス 8.11% 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) 6.62% (2023年3月31日現在)[1] |
主要子会社 |
元気株式会社 100% DAXEL株式会社 100%[1] |
外部リンク | 公式ウェブサイト |
概要
編集パチンコ・パチスロ(以下、遊技機)ホール向けの関連機器の専業メーカーであり、特にホールコンピュータに関しては業界シェアの約4割を占めるNo.1企業である。また遊技台のデータをリアルタイムに閲覧できる「データロボ」システムや、いわゆる出玉の貯玉管理用のカードシステム「ロボカード」なども手がけている。
パチンコ関連のテレビ番組の制作にも積極的で、かつて地上波で放送されていた『パチンコNOWTV』のメインスポンサーであったほか、スカパー!では遊技機専門チャンネル「パチ・スロ サイトセブンTV」も運営している。
同社では他の遊技機メーカーから遊技機のハードウェアおよびソフトウェアの開発を受託する「制御システム事業」を行っており、かねてから『CR弾球黙示録カイジ』(高尾)・『CR銀河鉄道999』(豊丸産業)・『CRAミニミニモンスター』(竹屋)などのパチンコ機開発を手がけてきた[2][3]。
2009年8月には、子会社であるDAXELを通じて本格的にパチスロ機市場にも参入する方針を明らかにした[4]。
上記に並行して、パチンコホール運営を支援する情報システムネットワークMIRAIGATE(ミライゲート)を軸とした「情報システム事業」に注力している[5]。1990年に、パチンコホール向け会員制情報提供サービスDK-SISを開始。同社サーバーと会員企業のホールコンピュータ間に情報ネットワークを構築し、遊技台情報や機種ごとの営業データ、遊技台活用法、業界情報などパチンコホール経営分析に関連する情報を提供している。
2012年時点で、DK-SIS会員3,591店舗、DK-SISが管理する遊技台120万台強と、市場遊技台シェアの4分の1超を占めるまでに至った[6]。合わせて2004年より[7]、会員店舗から収集、分析した情報をもとに、遊技業界の動向について業界の実状と今後の動向予測を掲載した『DK-SIS白書』を毎年発刊している[8]。
創業者が「社内活性化を図るため、創業家出身者の一世代での社長就任は12年を上限とする」との考えを残し、それが同社の原則として守り続けられている[9]。
沿革
編集- 1965年 - 大阪市に電気設備の製造販売を目的として、ダイコク産業を創業[注 1]。
- 1973年 - 名古屋市にパチンコ業界向け電機器具販売に特化したダイコク電機株式会社を、 春日井市に製造部門に特化したミタカ電機株式会社を、それぞれダイコク産業から分社化して設立[10]。
- 1974年 - 同社初のホールコンピュータを発売。
- 1975年 - 創ミタカ電機を吸収合併[11]。
- 1990年 - 国際花と緑の博覧会において「名画の庭」を出展。
- 1991年 - データロボ発売開始。
- 1993年 - ロボカード発行開始。
- 2002年 - 東京証券取引所・名古屋証券取引所第2部に上場[1]。
- 2004年 - 東京証券取引所・名古屋証券取引所第1部に指定替えとなる[1]。
- 2006年 - ゲームソフトメーカーの元気並びに元気モバイル(現・And Joy)を子会社化[1]。
- 2012年
- 2013年 - ダイコク産業株式会社(現・ダイコク電機コミュニケーションPLUS株式会社)を設立[1]。
- 2014年 - 遊技業界関連企業として初めて日本経済団体連合会(経団連)に入会[14]。
- 2015年 - アロフト株式会社を設立[1]。
- 2022年 - 株式会社グローバルワイズを子会社化[1]。
- 2023年 - 子会社のアロフト株式会社が株式会社ライリィを子会社化[15]。
- 2024年
事業所
編集関連会社
編集DAXEL株式会社
編集種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒450-0001 愛知県名古屋市中村区那古野一丁目43番5号 |
設立 | 2006年3月10日 |
業種 | 機械 |
法人番号 | 5180001077148 |
事業内容 |
パチスロ機の開発・製造・販売 オンラインサービスの企画、開発、運営及び配信 |
代表者 | 代表取締役社長 藤田 英樹 |
資本金 | 4000万円 |
純利益 |
△4億806万5,000円 (2024年3月期)[19] |
総資産 |
6億1,168万2,000円 (2024年3月期)[19] |
決算期 | 3月末日 |
外部リンク | https://www.daxel.co.jp/ |
2006年設立のパチスロメーカー。2013年の新型筐体導入以降は、アニメ作品とのタイアップ機種(アニスロ)に特化した展開を行っている。2023年4月1日より、廃業した西陣のパチスロ機のメンテナンス業務を担当している[20]。
- 機種一覧
機種名 | 発売年月 | 備考 |
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剣豪 | 2009年11月 | |
幕末維新 龍馬烈伝 | 2011年2月 | |
BASTARD!! | 2012年11月 | |
まじかるすいーと プリズム・ナナ | 2013年5月 | |
ささみさん@がんばらないすろっと | 2014年9月 | 1ライン機 |
まじかるすいーと プリズム・ナナ エース | 2015年3月 | |
パチスロ百花繚乱サムライガールズ | 2015年10月 | |
探偵歌劇 ミルキィホームズTD 消えた7と奇跡の歌 | 2016年4月 | これより5.5号機 |
パチスロウィッチクラフトワークス | 2016年11月 | |
パチスロそらのおとしものフォルテ | 2017年7月 | |
パチスロ結城友奈は勇者である | 2017年7月 | |
パチスロミクちゃんとイドムンのミラクルチャレンジ[21] | 2021年12月 | 6号機・PB機 ※、ネット製筐体 |
HYPER A-30 BLUE FALCON[22] | 2022年1月 | 6号機・玉越向けPB機、ネット製筐体 |
パチスロミクちゃんとイドムンのミラクルチャレンジ2 | 2023年12月 | 6.5号機・PB機 ※ |
推しスロ アイドルVer. | 2023年12月 | 6.5号機・タツミコーポレーション 専用機 |
パチスロ ブラックミクちゃん | 2024年3月 | 6号機・タツミコーポレーション専用機 |
※ - タツミコーポレーション(ミクちゃんガイア)・アサヒディード(イルサローネ)専用機[23]
その他の関連会社
編集番組スポンサー
編集- 東海テレニュース(東海テレビ、水曜日)
- CBCニュースワイド(中部日本放送、土曜日)
- 開運!なんでも鑑定団(テレビ愛知)
- 木曜洋画劇場(テレビ東京)※ナショナルセールス
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “有価証券報告書-第50期(2022/04/01-2023/03/31)”. EDINET. 2023年11月1日閲覧。
- ^ 第35期有価証券報告書 (PDF) p.18
- ^ 第36期有価証券報告書 (PDF) p.17
- ^ 新規事業に関わるお知らせ (PDF) (2009年8月5日)
- ^ ダイコク電機株式会社 MIRAIGATE
- ^ ダイコク電機株式会社 DK-SIS
- ^ DK-SIS白書 2006
- ^ ダイコク電機株式会社 DK-SIS白書
- ^ 四季報速報 ダイコク電機は栢森秀行社長が退任、根本弘専務が新社長に
- ^ 鈴木2007 pp.351-354
- ^ 鈴木2007 p.362
- ^ “連結子会社の吸収合併(簡易合併・略式合併)に関するお知らせ” (PDF). ダイコク電機株式会社 (2012年5月25日). 2014年8月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月22日閲覧。
- ^ “「元気モバイル、「株式会社And Joy」に商号変更…モバイル以外のコンテンツも注力”. Social Game Info (2013年6月3日). 2013年7月10日閲覧。
- ^ “一般社団法人日本経済団体連合会(経団連)入会のお知らせ” (PDF). ダイコク電機株式会社 (2014年8月25日). 2014年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月22日閲覧。
- ^ “ダイコク電機、組み込みソフト受託開発のライリィを取得へ”. M&Aニュース. 株式会社日本M&Aセンター (2023年3月20日). 2023年11月1日閲覧。
- ^ “西本産業、株式譲渡契約を締結しダイコク電機の子会社へ”. M&Aニュース. 株式会社日本M&Aセンター (2024年4月12日). 2024年10月15日閲覧。
- ^ “ダイコク電機<6430>、システム開発のログオンシステムを傘下に持つStaddを子会社化”. M&A Online. 株式会社ストライク (2024年8月2日). 2024年8月3日閲覧。
- ^ “ダイコク電機---七葉の第三者割当増資を引受ける(フィスコ)”. Yahoo!ファイナンス. FISCO (2024年9月25日). 2024年10月15日閲覧。
- ^ a b DAXEL株式会社 第19期決算公告
- ^ “当社からのお知らせ”. 西陣. (2023年3月1日) 2023年5月31日閲覧。
- ^ “パチスロミクちゃんとイドムンのミラクルチャレンジ機種情報”. 777パチガブ (2021年12月30日). 2023年1月26日閲覧。
- ^ “HYPER A‐30 BLUE FALCON機種情報”. 777パチガブ (2022年1月). 2023年1月27日閲覧。
- ^ プライベートブランド遊技機『パチスロミクちゃんとイドムンのミラクルチャレンジ』を発表(2021年11月19日、アサヒディード)
- ^ “子会社の商号変更に関するお知らせ”. ダイコク電機株式会社 (2024年3月25日). 2024年6月7日閲覧。
参考文献
編集- 鈴木笑子 編『ハングリー・ハート 栢森家の系譜―ダイコク電機のルーツ』中部経済新聞社、2007年。ISBN 978-4-88520-110-3。
関連項目
編集- 尾崎魔弓 - 女子プロレスラー。彼女のスポンサーを同社が務めている。
- 京都府立陶板名画の庭 - 同社が出展した「名画の庭」の展示物を見ることができる。