Craigslist
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Craigslist(クレイグスリスト)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州サンフランシスコのCraigslist Inc.により運営されるクラシファイドコミュニティサイト。1995年にクレイグ・ニューマークにより開始し、サンフランシスコ・ベイエリアのローカル情報を交換するためのサイトとして開設された。 その後、ボストン、シカゴ、ロサンゼルス、ニューヨークなど他の都市向けのサイトが次々と開設され、2009年4月現在、およそ世界50か国、570都市向けのサイトを擁している。2009年時点で28人の従業員を擁す[2]。2008年5月よりスペイン語、フランス語、イタリア語、ドイツ語、ポルトガル語に対応した。[3]。
種類 | 非公開企業 |
---|---|
設立 |
創設日: 1995年 法人化: 1999年 |
業種 | インターネット |
事業内容 | ウェブサイトの運営 |
代表者 | ジム・バックマスター(CEO) |
売上高 | 10億3400万ドル(2018年)[1] |
純利益 | 5億ドル(2016年) |
従業員数 | 50人(2018年) |
所有者 |
クレイグ・ニューマン(筆頭所有者) ジム・バックマスター(共同所有者) 以上2名 |
外部リンク | www.craigslist.org |
特徴
編集毎月20億ページビューを超えるアクセスがあり、毎月8000万件以上の広告が投稿されている。クラシファイドを扱うどの分野においても最大手であり、毎月200万件以上の求人広告が登録される世界最大手の求人サイトの一つでもある[4][5]。2011年10月までにクレイグスリストに登録されたアメリカ国内23都市のページにおいては、"販売"と"不動産"のセクションだけで一日あたり30万人以上の投稿を受け取っている。 創業以来、デザインの変更などはわずかであり、最小限のCSSとJavaScriptを用いたサイトの構成はとても単純である。求人、不動産、出会い、個人広告、ギグ、履歴書、会議などのフォーラムがある。
フラグ付け
編集不法行為や不適切な投稿を識別する機能があり、利用者はガイドラインに違反していると判断した場合、アカウントの有無やログイン状況を問わずその投稿にフラグ付けができる[6]。一定数のフラグが立つとサイトからの除外対象となり、除外対象フラグ数は非公開である。フラグには「板違い」、「禁止行為」、「スパム/過剰投稿」の3種類あり[7]、フラグ付与者は偏見や選好、利用規約の誤解[8]などによりフラグ付けをする。異なるISPによる個人の荒らし行為の一環としてフラグが利用されることもある[6]。フラグを理解するために非公式のFAQ[9]やフォーラム[10]で確認ができるが、悪質な返答をする利用者により相談所の有用性が傷つけられている[11]。
出会い系
編集長年にわたり、デートやセックス相手の仲介サイトとして人気であり、このセクションにおいては「精神的付き合い」、「デート/恋愛」、「割り切り」などがある[12][13][14][15][16]。
在住地域の交際相手を探すのに困難である同性愛者にとっては、無料で利便性が高かったことから人気が高い[17]。
2005年にサンフランシスコの「同性(男)求む」のセクションは世界で2番目に梅毒感染を助長するページと認定された[17]。サンフランシスコ公衆衛生当局から圧力がかかった運営元は、最小限のスタッフで運営しており利用者は自己責任で利用してほしいとサイト内で呼びかけ[17]、サンフランシスコ市立病院と性感染症フォーラムのリンクを加えた[17]。 成人向け(以前は"性的")フォーラムは最初は特別待遇で始まったが、広告が売春を助長するという非難や論争が続き、2010年9月4日にサービス終了した[18][19]。
批判
編集2005年7月、サンフランシスコ・クロニクルはCraigslistが犬のブリーダーからの広告を許可し、ベイエリアにおけるピットブルの過剰繁殖と不審な売買の原因になっているとされると批判した[20]。
2006年1月、『San Francisco Bay Guardian』はCraigslistが地方に進出する際、その地域の他の新聞社を排除しようとしているという内容の記事を発行した。この記事では「Craigslistは、地方に進出して、品々を安い価格で売る際地方の小さな企業をつぶしているウォルマートと同類である」とされている[21]。
サイト内のアダルト情報コーナーが売春の温床になっているとの批判が存在し、2007年8月にアトランタ市長であるシャーリー・クラーク・フランクリンは、Craigslistの広告を通して、知らないうちに児童売春に加担しないよう呼びかける内容のメッセージを掲載した[22][23]。
また、加入者側のリテラシーの問題でもあるが、プロフィールから推測できる「女性や老人が一人で営む店」が相次いで強盗や性的暴行に遭うなど、店舗経営者が過剰に個人情報を不特定多数に開示してしまうことの問題も指摘されている。
その他
編集2009年6月、アメリカの替え歌歌手アル・ヤンコビックがCraigslistを皮肉った曲『Craigslist』をリリースしている。
関連項目
編集- インターネット殺人 (en:Internet homicide) - Craigslistを用いた殺人が存在する
- ロングアイランドの連続殺人鬼 - Craigslistを利用して客を募集していた売春婦たちが次々に遺体となって発見された未解決事件
- Backpage - アメリカ国内における2番人気のクラシファイド広告サイト
脚注
編集- ^ Craigslist is raking in $1 billion a year, according to one researcher’s estimates 2019年1月24日配信 CNBC
- ^ Jones, Del (January 2, 2007). “Can small businesses help win the war?”. USA Today April 7, 2009閲覧。
- ^ Craig Newmark (March 27, 2008). “Multiple language support on Craigslist”. cnewmark. September 13, 2008閲覧。
- ^ Lenhart, Amanda; Shermak, Jeremy (2005年11月). “Selling items online” (PDF). Pew Research Center. July 14, 2007時点のオリジナルよりアーカイブ。September 6, 2007閲覧。
- ^ craigslist.org. “craigslist fact sheet”. 2009年2月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。June 2, 2010閲覧。
- ^ a b “Unofficial Flagging FAQ”. Craigslist users. September 15, 2010閲覧。
- ^ “flags and community moderation”. Craigslist. March 24, 2010閲覧。
- ^ “terms of use”. Craigslist. March 24, 2010閲覧。
- ^ “Unofficial Flagging FAQ”. Craigslist users. March 24, 2010閲覧。
- ^ “Craigslist flag help forum”. Craigslist users. March 24, 2010閲覧。
- ^ “Unofficial Flagging FAQ”. Craigslist users. September 15, 2010閲覧。
- ^ Craigslist hookups, Timeout.com, 2009
- ^ College student to launch 'sex hookup site: It's safer than CraigList, and cheaper than bars, ABC News
- ^ Columbus Sex Survey, The Other Paper
- ^ Paul LaRosa and Maria Cramer, Seven Days of Rage: The Deadly Crime Spree of the Craigslist Killer, Simon and Schuster, 2009.
- ^ Risky Sex- and Drug-Seeking in a Probability Sample of Men-for-Men Online Bulletin Board Postings, by Christian Grov
- ^ a b c d The Hottest Spot Online – The explosively popular-and free-Craigslist attracts both gay men and lesbians by the thousands but the guys and gals aren't generally looking for the same things, by Ann Rostow. The Advocate.
- ^ “Attorneys general call for Craigslist to get rid of adult services ads”. CNN. (August 26, 2010)
- ^ Miller, Claire Cain (September 4, 2010). “Craigslist Blocks Access to ‘Adult Services’ Pages”. The New York Times September 4, 2010閲覧。
- ^ Ilene Lelchuk (July 11, 2005). “Craigslist pressured to ban dog, cat ads”. San Francisco Chronicle. 2007年9月6日閲覧。
- ^ Tim Redmond (July 11, 2005). “Editor's Notes”. San Francisco Bay Guardian. 2007年9月6日閲覧。
- ^ David Pendered (August 22, 2007). “Mayor rips craigslist over child prostitution”. agc.com. 2008年1月29日閲覧。
- ^ “Atlanta mayor says Craigslist used for child prostitution”. San Francisco Business Times. (2007年8月22日) 2008年1月29日閲覧。