CUTiE
『CUTiE』(キューティ)は、宝島社から刊行されていた女性向け月刊ファッション雑誌。個性的なファッションを好む10代の少女を中心とした女性を対象に、1989年に創刊された[1]。古着や原宿系、裏原宿系の女性雑誌として認知されていた。2015年より休刊。
CUTiE | |
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ジャンル | ファッション |
読者対象 | 女性 |
刊行頻度 | 月刊 |
発売国 |
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言語 | 日本語 |
定価 | 580円 |
出版社 | 宝島社 |
編集部名 | CUTiE編集部 |
発行人 | 関川誠、高杉純一 |
創刊人 | 蓮見清一 |
編集長 | 山田都喜子 |
雑誌名コード | 12909 |
刊行期間 | 1989年 - 2015年9月号 |
ウェブサイト | https://tkj.jp/cutie/ |
概要
編集JICC出版局時代に創刊。当初は同社の看板雑誌『宝島』の女の子版という触れ込みで、同誌の増刊「別冊宝島『CUTiE』」として、年4回発行の季刊ムックの形態をとっていた。創刊当時は、1980年代に活躍したファッションモデルの中川比佐子が看板モデルをつとめ、表紙を飾った。
キャッチコピーの "for INDEPENDENT GIRLS" をテーマに、独立創刊と同時に月刊化[2]した。
ファッションの流行の最先端を捉えた革新的な誌面に特徴があり、1990年頃まではDCブランド、1990年代からはストリートファッションの流れをつくった。当時は日本の音楽系ファッションの細分化の過渡期にあたり、装いの個性を提案する雑誌メディアとして有効に機能した。「STREET KIDS COLLECTION」と称して、読者モデルをいち早く取り入れたのも『CUTiE』であった。『CUTiE』創刊以来、宝島社からは『spring』『Smart』『mini』『sweet』『InRed』など、ストリート指向の強いファッション誌が創刊された。
また、月刊化された頃から岡崎京子の漫画が連載され[3]、1998年には少女漫画を中心とした漫画雑誌『CUTiE Comic』[注釈 1]が派生した。
宝島社は2015年7月29日付のプレスリリースで、同年8月11日発売の『CUTiE』9月号をもって、『宝島』とともに休刊(『宝島』は同年8月25日発売の10月号)することを発表した[5][6][7]。
モデル
編集歴代連載漫画
編集関連書籍
編集脚注
編集注釈
編集- ^ 編集プロダクション「シュークリーム」による編集。その後、シュークリームは同じく他社のファッション誌から派生した漫画誌『Zipper comic』の編集にも関わった[4]。
出典
編集- ^ “CUTiEで紐解く、90年代ストリートファッションのすべて”. treasures. 宝島社 (2014年10月22日). 2014年10月22日閲覧。
- ^ “乃木坂46齋藤飛鳥「CUTiE」表紙初登場で“新しいスタイル”挑戦”. ナタリー (株式会社ナターシャ). (2015年1月13日) 2015年1月13日閲覧。
- ^ “ヘルタースケルター効果!? 岡崎京子展に20代キラキラ女子が集結”. マイナビニュース (マイナビ). (2015年2月3日) 2015年2月3日閲覧。
- ^ “Shu-Cream 会社概要”. Shu-Cream. シュークリーム. 2014年2月21日閲覧。
- ^ 読者のみなさまへ 月刊誌『宝島』『CUTiE』休刊のお知らせ 宝島社、2015年7月、2024年11月7日閲覧。
- ^ 月刊誌『宝島』『CUTiE』休刊のお知らせ 株式会社宝島社プレスリリース、PR TIMES、2015年7月29日、2024年11月7日閲覧。
- ^ 「月刊宝島」「キューティ」が休刊 WWD JAPAN.com、2015年7月29日、2024年11月7日閲覧。
- ^ “安野モヨコ「バッファロー5人娘」、蜷川&倖田で映像化”. ナタリー (ナターシャ). (2012年12月7日) 2012年12月7日閲覧。
- ^ 別冊宝島 中川比佐子のメイクブック (SOLD OUT) 宝島チャンネル、宝島社、2024年10月18日閲覧。
- ^ 中川比佐子のチャームブック (SOLD OUT) 宝島チャンネル、宝島社、2024年10月18日閲覧。
関連項目
編集- 宝島社
- 宝島 (雑誌) - 同誌別冊として創刊された
- CUTiE Comic - 本誌から派生した漫画雑誌
- 中川比佐子 - 創刊当初の看板モデル
- 齋藤飛鳥 - 休刊直前の専属モデル
- ストリートファッション
- 裏原宿 / 原宿のファッション史
- ファッション雑誌