BMW・1シリーズ
1シリーズ(英語名: 1 Series、ドイツ語名: 1er)は、ドイツの自動車メーカー・BMWが製造・販売している乗用車である。
概要
編集Cセグメントに属しており、かつて、BMWのエントリーモデルであった、3シリーズコンパクト(E46)の後継を担っている。
基本のボディタイプは、5ドアハッチバックとなるが、世代や地域によっては、2ドアクーペ/オープンカー、3ドアハッチバック、4ドアセダンも用意されていた。
他社のCセグメント車は、室内容積などの実用面を重視して、駆動方式に横置きFFを採用しているのに対し、初代(E87)および2代目(F20)の1シリーズは、走行性能の追求のため、フロントアクスルとリアアクスルの荷重を、ほぼ50:50の均等に配分することに拘り、縦置きFRを採用していた。
3代目(F40)は、MINIや、2シリーズ アクティブツアラー/グランツアラー(F45/F46)で培われた技術を活用し、横置きFFで開発された[1]。ただし、アクセルペダルは、吊り下げ式ではなく、引き続き、オルガン式が採用される。
BMW CS1 Concept
編集2002年、デザイン開発コンセプトモデルの「BMW CS1 Concept」が公開された。スタイリングは、下記の市販車とは異なる、オープンエア・2ドア・4シーターで、1,796cc 直列4気筒エンジンを搭載していた。
初代(2004年 - 2011年)E81型/E82型/E87型/E88型
編集BMW・1シリーズ(初代) E81/82/87/88 | |
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E87 120i(前期型) | |
E87 123d(後期型・LCI) | |
E87 130i(後期型・LCI) | |
概要 | |
製造国 | ドイツ |
販売期間 |
2004年 - 2011年 (E87) 2008年 - 2014年 (E82/E88) |
ボディ | |
乗車定員 |
5人 (E87) 4人 (E82/E88) |
ボディタイプ |
3 / 5ドア ハッチバック 2ドアクーペ 2ドアカブリオレ |
駆動方式 | 後輪駆動 |
パワートレイン | |
エンジン |
1.6-2.0L 直列4気筒 1.6-2.0L 直列4気筒ディーゼル 3.0L 直列6気筒 |
変速機 |
6速AT 6速MT 7速DCT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,660 mm |
全長 |
4,240 mm (E87) 4,370 mm (E82/E88) |
全幅 | 1,750 mm |
全高 |
1,430 mm (E87) 1,410 mm (E82/E88) |
車両重量 | 1350 - 1530 kg |
系譜 | |
先代 | BMW・E46 ti |
後継 |
BMW・F20/F21(E87/E81の後継) BMW・F22/F23(E82/E88の後継) |
ハッチバック (E87/E81)
編集2004年7月、ドイツ本国で発表された[2]。開発時のデザイン部長は、クリス・バングル。基本のプラットフォームを、5代目・3シリーズ(E90)と共有する。販売当初は、5ドアモデルのみで、モデルコードはE87である。生産は、ドイツのレーゲンスブルク工場で行われる。
2007年1月、ドイツ本国でフェイスリフトモデル (E87 LCI)が発表され、同時に、3ドアモデル (E81) が追加された(日本未導入)。キドニーグリルが大きくなり、フォグランプ形状も丸型から四角形に変更された。これに伴い、フロントバンパー開口部も変更されている。また、「120i」と「118i」には、新開発の直列4気筒ガソリンエンジンが搭載された。
日本での販売
編集2004年9月22日、発表された。同年10月9日から「120i」の販売を開始し、「118i」と「116i」は、予約受付が開始された(納車開始は、2005年3月頃)。「116i」は1.6L 直列4気筒ガソリンエンジン、「118i」と「120i」は、2.0L 直列4気筒ガソリンエンジンを搭載し、6速ATが組み合わされる。全モデル、右ハンドル仕様のみの設定となる。
2005年10月4日、3.0L 直列6気筒ガソリンエンジンを搭載した、フラッグシップモデル「130i」が追加された。「M Sport」を標準装着しており、右ハンドル、6速MTのみの設定となる。併せて、「116i」「118i」「120i」にも、「M Sport」パッケージが、オプション設定された。
2006年4月20日、仕様変更。「130i」に、6速ATモデルが追加された。ステアリングには、パドルシフトが装備され、変速時間を短縮した「スポーツAT」を採用する。
2007年5月24日、フェイスリフトモデル(LCI)が、正式発表された[3]。日本仕様では、「118i」が廃止され、「116i」と「120i」は引き続き、従来型のエンジンが搭載される。
2010年5月25日、仕様変更。本国仕様に遅れて、新型のエンジンに切り替えることが発表された[4]。ただし、「130i」においては、リーンバーン直噴を採用した、N53型の搭載は見送られ、引き続き、ポート噴射のN52型が、若干のパワーダウン等の小変更を受けて、採用された。
E87(2004年 - 2007年)/ E87 LCI(2007年 - 2011年) | |||||||
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グレード | 型式 | 排気量 (cc) | エンジン | 最高出力 (ps/rpm) | 最大トルク (kgm/rpm) | 変速機 | 駆動方式 |
116i(2004年 - 2010年) | N45B16A | 1,596 | 直列4気筒DOHC | 115/6,000 | 15.3/4,300 | 6速AT | 後輪駆動 |
116i(2010年 - 2011年) | N43B16A | 1,597 | 122/6,000 | 16.3/4,250 | |||
118i(2004年 - 2010年) | N46B20B | 1,995 | 129/5,750 | 18.4/3,250 | |||
120i(2004年 - 2010年) | 156/6,400 | 20.4/3,600 | |||||
120i(2010年 - 2011年) | N43B20A | 170/6,700 | 21.4/4,250 | ||||
130i(2006年 - 2010年) | N52B30A | 2,996 | 直列6気筒DOHC | 265/6,600 | 32.1/2,750 | 6速AT/6速MT | |
130i(2010年 - 2011年) | 258/6,600 | 31.6/2,600-3,000 |
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E81 116d 3ドア
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E87 118d 5ドア
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E87 130i エンジン
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E87 M Sport 専用エアロ
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E87 M Sport 可変マフラー専用バンパー
クーペ (E82) / カブリオレ (E88)
編集2007年7月、翌年春より、クーペモデル (E82) をアメリカ、欧州市場に投入することが発表された。
同年10月、カブリオレ (E88) が、ドイツ本国で発表された。4人乗りのオープンモデルで、ファブリック製の電動開閉式ソフトトップを採用している。
2014年、クーペ及び、カブリオレの後継モデルが「2シリーズ」に改称され、発売を開始した。
日本での販売
編集2008年2月26日、クーペが発表された[5]。3.0L 直列6気筒ツインターボ・ガソリンエンジンを搭載する「135i」が設定された。トランスミッションは、6速MTが標準設定で、6速ATは予約受注という形が採られた。Mスポーツパッケージは、標準装備であった。
同年3月26日、カブリオレが発表された[6]。2.0L 直列4気筒ガソリンエンジンに、6速ATが組み合わされる「120i」のみが用意された。
2010年5月25日、クーペに「120i」が追加投入された[7]。また、「135i」は、エンジンが変更されるとともに、トランスミッションが、6速ATから7速DCTに変更された[8]。
2011年6月20日、フェイスリフトモデル(E82 LCI・E88 LCI)が発表された[9]。
E82/E88(2008年 - 2011年)/ E82 LCI/E88 LCI(2011年 - 2014年) | |||||||
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グレード | 型式 | 排気量 (cc) | エンジン | 最高出力 (ps/rpm) | 最大トルク (kgm/rpm) | 変速機 | 駆動方式 |
120i カブリオレ(2008年 - 2010年) | N46B20B | 1,995 | 直列4気筒DOHC | 156/6,400 | 20.4/3,600 | 6速AT | 後輪駆動 |
120i カブリオレ/クーペ(2010年 - 2014年) | N43B20A | 170/6,700 | 21.4/4,250 | ||||
135i クーペ(2008年 - 2010年) | N54B30A | 2,979 | 直列6気筒DOHCツインターボ | 306/5,800 | 40.8/1,300-5000 | 6速AT/6速MT | |
135i クーペ(2010年 - 2014年) | N55B30A | 直列6気筒DOHCターボ | 306/5,800 | 40.8/1,200-5000 | 7速DCT/6速MT |
2代目(2011年 - 2019年)F20型/F21型/F52型
編集BMW・1シリーズ(2代目) F20/21/52 | |
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F20 116i M Sport(前期型) | |
F20 118i SE(後期型・LCI) | |
F20 M140i(後期型・LCI) | |
概要 | |
製造国 |
ドイツ ライプツィヒ、レーゲンスブルク、ディンゴルフィン (日本正規輸入車) |
販売期間 |
2011年 - 2019年(F20/F21) 2017年 - 2021年(F52) |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ |
3/5ドアハッチバック 4ドアセダン |
駆動方式 | FR |
パワートレイン | |
エンジン |
1.5L 直列3気筒 1.5L 直列3気筒ディーゼル 1.6-2.0L 直列4気筒 1.6-2.0L 直列4気筒ディーゼル 3.0L 直列6気筒 |
変速機 |
8速AT 6速AT 6速MT |
サスペンション | |
前 | ダブルジョイントスプリングストラット式 |
後 | 5リンク式 |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,690 mm |
全長 | 4,335 mm |
全幅 | 1,765 mm |
全高 | 1,425 - 1,440 mm |
車両重量 | 1,400 - 1,420 kg |
2011年6月5日、フルモデルチェンジ[10]。欧州市場では、同年秋から販売を開始した[11]。
先代より、ホイールベースを30mm延長し、2,690mmとした[12]。室内空間も拡大され、後席の足元スペースは、先代よりも約20mm拡大し、後席の居住性が改善された。また、収納性も向上し、フロント・センター・コンソールのシフト・レバーの前に、2つのカップ・ホルダーとトレーを装備したほか、フロントのドア・ポケットには、ボトル・ホルダーが、フロント・センター・アームレストの下には、収納トレーが装備された。
大型のキドニー・グリル、片側2灯式のバイ・キセノン・ヘッドライト、3分割されたエア・インテークによるフロント・デザインが、特徴的である。立体的なデザインで形作られた、テール・ライトのライト・ユニットには、L字形に輝くLEDライトが装備される。
全モデルに、アイドリングストップ機構や、ブレーキ・エネルギー回生システムを採用し、燃料消費量の低減を図っている。トランスミッションは、セグメント初の8速ATを搭載する。さらに、メルセデス・ベンツ・Sクラス(W220)が最初に導入し、世界中のメーカーが追従していた、ウインカー内蔵ドアミラーを、BMWとしては初めて採用した。
快適装備も、数多く充実している。ドライビング・パフォーマンス・コントロール(ECO PROモード付)をはじめ、6.5インチ・コントロール・ディスプレイ、iDriveコントローラー、オートマチック・エア・コンディショナーなどが、標準設定される。
販売当初は、5ドアモデル(F20)のみで、ガソリン・モデルは、「116i」と「118i(日本仕様:120i)」の2種類、ディーゼル・モデルは、「116d」「118d」「120d」の3種類がラインアップされる。それぞれに、Standard、Sport Line(日本仕様:Sport)、Urban Line(日本仕様:Style)の3タイプが用意され、内外装の意匠や、装備内容が異なる。
2012年5月、3ドアモデル(F21)および、新グレード「114i」と「M135i」が追加された。「M135i(LCI後:M140i)」を除く全モデルに、ランフラットタイヤを標準装備している。
2015年、フェイスリフト(LCI)が実施され、内外装のデザインが刷新された。さらに、新開発の直列3気筒ガソリンエンジンを搭載した、新グレードが追加された。
2017年2月27日、4ドアセダン(F52)が発表された(日本未導入)[13]。F20をベースとしながら、細部のデザインは、若干異なる。開発は、中国現地のエンジニアの助言を受けながら、ミュンヘンのBMW本社が担当する。生産は、「BMW Brilliance Automotive Ltd.」のTiexi工場にて行われる。ラインアップは、「118i」「120i」「125i」の3種類が用意される。当初は、中国市場専売の予定であったが、のちに、メキシコでも発売された。一代限りで販売を終了し、2シリーズ グランクーペ(F44)が、実質的な後継車となる。
日本での販売
編集2011年9月22日、「116i」と「120i」の販売が開始された[14]。エンジンは、両者ともに、1.6L 直列4気筒ガソリンエンジン(N13B16A型)で、出力のみ異なる。トランスミッションは、新開発の8速ATのみで、右ハンドル仕様のみの設定となる。Sportにオプションで設定される、Mスポーツ・サスペンションを選択した場合、最低地上高が、15mmダウン(140mm→125mm)する。
2012年8月1日、高性能モデル「M135i」の販売が開始された[15]。エンジンは、先代と同形式のN55B30A型であるが、BMW Mによるチューニングがなされ、最高出力は、14psアップの320psを発生する。トランスミッションは、8速スポーツATのみとなる。この「M135i」は、M Performance Automobiles(M3やM5などの「BMW Mモデル」と、標準モデルとの間に位置するモデル)の、日本市場における最初のモデルとなる。
2013年8月29日、仕様変更[16]。「Standard」を除く全モデルに、iDriveナビゲーション・システム、BMW SOSコール、BMWテレサービスを標準装備とした。加えて、歩行者検知機能付「衝突回避・被害軽減ブレーキ」を含む「ドライビング・アシスト・パッケージ」を、全モデルにオプション設定した。
2014年11月25日、エントリー・モデルとして、新グレード「116i Young Line」を追加設定[17]。「116i」をベースに、標準装備を厳選し、価格を抑えたモデルである。しかしながら、iDriveナビゲーション・システムや、8.8インチ・コントロール・ディスプレイなどの快適装備は、据え置きとした。
2015年5月14日、フェイスリフトモデル(LCI)の発表が行われた[18]。ラインアップは、「118i」「120i」「M135i」の3モデルが用意される。販売当初の「118i」は、フェイスリフト前の「116i」と同様に、1.6L 直列4気筒ガソリンエンジンを搭載していた。
同年8月24日、仕様変更。「118i」のエンジンを、1.5L 直列3気筒ガソリンエンジンに切り替えることが発表された[19]。燃料消費率(JC08モード)は、従来から約10%向上した。
2016年5月9日、日本市場では初となる、クリーン・ディーゼル・モデル「118d」が追加投入された[20]。NOx吸蔵還元触媒など、メンテナンス・フリーの最先端排出ガス処理技術「BMW BluePerformanceテクノロジー」を採用し、世界最高水準の排出ガス基準である、日本のポスト新長期規制に適合する。エコカー減税対象車となる。
同年9月1日、高性能モデル「M140i」を追加設定[21]。従来の「M135i」に置き換わるモデルで、最高出力を14馬力、最大トルクを50Nmアップさせながら、燃費も約10%向上させた。
2017年8月23日、2度目のマイナーチェンジが行われた。エクステリアは、そのままに、インテリアを、よりモダンで洗練されたデザインに一新した。ハイグロス・ブラックを使用した、新デザインのセンター・コンソールや、新作のインスツルメント・パネルを採用したほか、トリムに、上質なクロームメッキ加飾を追加した。新デザインのグローブ・ボックスや、センター・コンソールを採用し、周辺パネルの継ぎ目を最小限に抑えることで、室内空間をより広く、ワイドな印象にした。また、素材も高品質なものへ変更し、質感も向上させた。装備面においては、ユーザーの利便性を向上させるため、タッチ・パネルに対応した、コントロール・ディスプレイを採用した。また、HDDナビゲーション・システムのメニュー画面が、最新のものに置き換わり、より見やすく、操作しやすい表示へ改良されている[22]。
併せて、特別仕様車「Edition Shadow」を、限定1,000台で発売[23]。「118i M Sport」および「118d M Sport」をベースに、ダーク・カラーLEDヘッドライト/リヤ・コンビネーション・ライト、ハイグロス・ブラック・キドニー・グリル、18インチMライト・アロイ・ホイール・ダブルスポークジェット・ブラック719M、コニャックのダコタ・レザー・シートを専用装備している。装備面では、パーキング・サポート・パッケージや、ストップ&ゴー機能付アクティブ・クルーズ・コントロール(ACC)、コンフォート・パッケージ、HiFiサウンドスピーカー・システムが搭載されている。
F20(2011年 - 2015年) | |||||||
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グレード | 型式 | 排気量 (cc) | エンジン | 最高出力 (ps/rpm) | 最大トルク (kgm/rpm) | 変速機 | 駆動方式 |
116i | N13B16A | 1,598 | 直列4気筒DOHCターボ | 136/4,400-6,450 | 22.4/1,350-4,300 | 8速AT | 後輪駆動 |
120i | 170/4,800-6,450 | 25.5/1,500-4,500 | |||||
M135i | N55B30A | 2,979 | 直列6気筒DOHCターボ | 320/5,800 | 45.9/1,300-4,500 |
F20 LCI(2015年 - 2019年) | |||||||
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グレード | 型式 | 排気量 (cc) | エンジン | 最高出力 (ps/rpm) | 最大トルク (kgm/rpm) | 変速機 | 駆動方式 |
118i( - 2015年8月) | N13B16A | 1,598 | 直列4気筒DOHCターボ | 136/4,400-6,450 | 22.4/1,350-4,300 | 8速AT | 後輪駆動 |
118i(2015年8月 - 2019年) | B38B15A | 1,498 | 直列3気筒DOHCターボ | 136/4,400 | 22.4/1,250-4,300 | ||
118d(2016年 - 2019年) | B47D20A | 1,995 | 直列4気筒DOHCディーゼルターボ | 150/4,000 | 32.6/1,500-3,000 | ||
120i( - 2016年) | N13B16A | 1,598 | 直列4気筒DOHCターボ | 177/5,000 | 25.5/1,500-4,500 | ||
120i(2016年 - 2019年) | B48B20A | 1,998 | 184/5,000 | 27.5/1,350-4,600 | |||
M135i( - 2016年) | N55B30A | 2,979 | 直列6気筒DOHCターボ | 326/5,800 | 45.9/1,300-4,500 | ||
M140i(2016年 - 2019年) | B58B30A | 2,977 | 340/5,500 | 51.0/1,520-4,500 |
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F21(前期型)
-
F20(後期型・LCI)
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F52(前期型)
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F52(後期型・LCI)
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F52(後期型・LCI)
3代目(2019年 - 2024年)F40型
編集BMW・1シリーズ(3代目) F40 | |
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F40 118i M Sport | |
F40 118d Play | |
F40 120i M Sport | |
概要 | |
製造国 | ドイツ |
販売期間 | 2019年 - 2024年 |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 5ドアハッチバック |
駆動方式 | FF/4WD |
プラットフォーム | FAAR |
パワートレイン | |
エンジン |
1.5L 直列3気筒 1.5L 直列3気筒ディーゼル 2.0L 直列4気筒 2.0L 直列4気筒ディーゼル |
変速機 |
6速MT 8速AT 7速DCT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,670 mm |
全長 |
4,319 mm(欧州仕様) 4,355 mm(日本仕様) |
全幅 |
1,799 mm(欧州仕様) 1,800 mm(日本仕様) |
全高 |
1,434 mm(欧州仕様) 1,465 mm(日本仕様) |
車両重量 | 1,290–1,525 kg |
2019年5月27日、ミュンヘンで開催された「BMW Group #NEXTGen presentation platform」にてワールドプレミア。5ドアハッチバックのみのラインアップとなった。
「1シリーズの購入層の多くは、駆動形式に拘っていない」という顧客調査の結果[24]を元に、走りと空間効率を高次元で両立させるため、シリーズ初となるFFを採用した。同時に、プラットフォームは、MINIや、2シリーズ アクティブツアラー/グランツアラー等で採用済の「UKL」を、さらに昇華させた、新開発の「FAAR」を採用した。
FFの採用により、後部足元のスペースが、約40mm拡大され、より乗降しやすくなるなど、室内空間の機能性が、大幅に改善された。また、ラゲッジ・ルームの容量は、20Lアップの380Lとなり、後席を倒すと、最大1,200Lまで拡大できる。
エンジン・コントロール・ユニットで、直接スリップ状況を感知し、ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC)を経由することなく、以前より、約3倍の速さで、その信号を直接エンジンに伝達する、タイヤスリップ・コントロール・システム(ARB)を、日本仕様のBMWとしては、初搭載した。これにより、FF特有のアンダー・ステアを大幅に抑制し、より俊敏な走りを実現している。
パワートレインは、最新世代の1.5L 直列3気筒エンジン(ガソリン)及び、2.0L 直列4気筒エンジン(ガソリン/ディーゼル)が用意される。トランスミッションは、前者に7速DCTが、後者に8速ATが、それぞれ組み合わされる。アルミニウム製のエンジン・フードをはじめ、高張力鋼とアルミニウムを、効果的に組み合わせた骨格により、ボディ剛性を確保しながら、最大30kgの軽量化を実現している。
デザイン面では、大型化し中央部が連結した、新世代デザインのキドニー・グリルと、くっきりとしたデザインの4灯ヘキサゴナルLEDヘッドライトを採用した。リアは、低重心なシルエットに、新デザインのL字型テール・ライトが特徴的である。
5.1インチのメーター・パネル・ディスプレイ及び、8.8インチのコントロール・ディスプレイに加えて、10.25インチのディスプレイを2つ備えた、BMWライブ・コックピットや、大型化した、BMWヘッドアップ・ディスプレイが、オプションで用意される。さらに、Qi対応の機器を充電できる、ワイヤレス充電機能を標準装備としたほか、「OK, BMW」で起動する、AIを活用した、新開発の「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」も装備する。
運転支援機能として、新たにレーン・チェンジ・ウォーニング、後部衝突警告機能、クロス・トラフィック・ウォーニング(リア)、スピード・リミット情報表示機能が追加された、ドライビング・アシストを装備した。さらに、直近に前進した50mの軌跡を記憶し、その軌跡通りに後退する際に、ステアリング操作を自動で行う「リバース・アシスト」を備えた、パーキング・アシストも用意されている。
日本での販売
編集2019年8月29日、発表された[25]。グレードは、1.5L 直列3気筒ガソリンエンジンを搭載する「118i」「118i Play」「118i M Sport」と、2.0L 直列4気筒ガソリンエンジンを搭載する「M135i xDrive」の、計4種類がラインアップされる。
「M135i xDrive」は、唯一の四輪駆動モデルであり、新開発の機械式トルセン・リミテッド・スリップ・ディファレンシャルを標準装備する。デザイン面でも、メッシュ・デザインのキドニー・グリルや、直径100mmのデュアル・エキゾースト・テールパイプといった専用装備に加え、キドニー・グリルや、エア・インテーク・トリム、ミラー・キャップ等は、セリウム・グレーに統一される。
同年11月1日、国民的アニメーション「天才バカボン」とコラボした、プロモーションを開始[26]。「うちのクルマは天才なのだ。」をキャッチコピーに、海外コミック風にリメイク、ハリウッド映画風に実写化した、TVCM及び、Webムービーの配信を開始した。
2020年4月2日、クリーン・ディーゼル・モデル「118d」が追加投入された[27]。ラインアップは、「118d Play」と「118d M Sport」の2種類が用意される。最新の2.0L 直列4気筒ディーゼル・エンジンを搭載し、先代比で、CO2排出量を約5%削減した。リア左右に、径90mmのエキゾースト・テールパイプを装備し、ガソリン・モデル「118i」との差別化が図られている。
2021年6月1日、仕様変更[28]。全モデルに、アクティブ・クルーズ・コントロール(ACC)、オートマチック・テールゲート・オペレーション、電動フロント・シート(運転席&助手席、運転席メモリー機能付)を標準装備とした。加えて、一部のモデルには、ドライビング・アシスト、BMW Individualアルミニウム・ライン、イルミネーテッド・ベルリン・インテリア・トリムも標準装備される。
2022年9月14日、エントリー・モデルとして、新グレード「116i」を追加設定[29]。「118i」と同一のエンジンを搭載しつつも(出力は異なる)、標準装備を厳選し、価格を抑えたモデルである。しかしながら、ストップ&ゴー機能付きACC、ドライビング・アシスト、パーキング・アシストなどの運転支援機能は、据え置きとした。なお、日本仕様で唯一の「Sport Line」装着モデルとなる。BMWオンライン・ストア上のみで販売され、ディーラー(実店舗)では購入できない。
F40(2019年 - 2024年) | |||||||
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グレード | 型式 | 排気量 (cc) | エンジン | 最高出力 (ps/rpm) | 最大トルク (kgm/rpm) | 変速機 | 駆動方式 |
116i(2022年9月 - 2024年2月) | B38A15A | 1,498 | 直列3気筒DOHCターボ | 109/4,300-6,500 | 19.4/1,380-3,800 | 7速DCT | 前輪駆動 |
118i(2019年11月 - 2024年10月) | 140/4,600 | 22.4/1,480-4,200 | |||||
118d(2020年4月 - 2024年10月) | B47C20B | 1,995 | 直列4気筒DOHCディーゼルターボ | 150/4,000 | 35.7/1,750-2,500 | 8速AT | |
M135i xDrive(2019年11月 - 2024年10月) | B48A20E | 1,998 | 直列4気筒DOHCターボ | 306/5,000-6,250 | 45.9/1,750-4,500 | 四輪駆動 |
4代目(2024年 - )F70型
編集BMW・1シリーズ(4代目) F70 | |
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F70 120d M Sport | |
F70 118d M Sport | |
F70 120 M Sport | |
概要 | |
製造国 | ドイツ |
販売期間 | 2024年 - |
ボディ | |
乗車定員 | 5人 |
ボディタイプ | 5ドアハッチバック |
駆動方式 | FF/4WD |
プラットフォーム | FAAR |
パワートレイン | |
エンジン |
1.5L 直列3気筒 1.5L 直列3気筒ディーゼル 2.0L 直列4気筒 2.0L 直列4気筒ディーゼル |
変速機 | 7速DCT |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,670 mm |
全長 |
4,360 mm(欧州仕様) 4,370 mm(日本仕様) |
全幅 | 1,800 mm |
全高 |
1,450 mm(欧州仕様) 1,465 mm(日本仕様) |
車両重量 | 1,460–1,570 kg |
2024年6月20日、ワールドプレミア[30]。全体的なフォルムやプラットフォームは、先代となる3代目(F40)を継承しており、事実上、F40のフェイスリフト版となる。
本モデルより、従来、ガソリンモデルのグレード名末尾についていた「i」の文字が、廃止された。「i」は今後、電気自動車を意味する文字として、BEVのみに採用されることになる。
ボディサイズは、全長が42mm延長された4,360mm、全高が15mm拡大された1,450mmとなった。しかし、全幅とホイールベースは、先代と同一である(いずれも、欧州仕様の値)。
エクステリアは、斜めのデザインを取り入れたキドニー・グリル、環状のシグネチャーを2回繰り返すツイン・サーキュラーを進化させたアダプティブLEDヘッドライト、ワイドで力強さを強調する水平方向のキャラクターライン、立体的なLEDテールライトが特徴的である。さらに、リアゲートに取り付けられているモデルバッチの「1」が巨大化された。
インテリアは、メーターパネルとコントロールディスプレイを一体化させた「BMWカーブド・ディスプレイ」を運転席側に傾けて配置した。従来のシフトレバーと、iDriveコントローラーは廃止され、トグル・スイッチ式のギヤセレクターに置き換わった。また、センターコンソールには、Qi機能を備えたスペースも確保されている。
車両のキーを持たずとも、対応のスマートフォン、スマートウォッチを携行していれば、車両に近づくだけでロック解除、エンジン始動を可能にする「BMWデジタル・キー・プラス」や、AI技術を活用し、音声会話だけで車両の操作、情報へのアクセスが可能となる「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」を新たに装備している。
BMWオペレーティング・システム9が搭載され、運転席側に機能アイコンを縦に並べたホーム画面を備える。さらに、メニュー構造が大幅に改良され、サブ・メニューに切り替えることなく、機能に直接アクセスできる「QuickSelect」機能により、操作性を向上させた。
ラゲッジ容量は、大人3名乗車時には380ℓ、40:20:40の分割可倒式リアシートを、全て倒すことで、最大1,200ℓにまで拡大することが可能である。電動開閉式のリアゲートはハンズフリーでの開閉も可能である。
パワートレインは、1.5L 直列3気筒DOHCガソリンエンジンに、48Vマイルド・ハイブリッド・システムを組み合わせた「120」、2.0L 直列4気筒DOHCガソリンエンジン「M135」が用意される。欧州市場では、出力違いの「116」「123」や、ディーゼルモデルも用意される。トランスミッションは、全モデルに7速DCTが組み合わされる。
先進運転支援システム(ADAS)は、高性能カメラ&レーダーと高性能プロセッサーを駆使する、新世代の「ドライビング・アシスト」を装備する。他のBMWモデルと同様に、新たにハンズ・オフ機能付き渋滞運転支援機能が搭載された。また、レーン・チェンジ・ウォーニング(車線変更警告システム)、衝突回避・被害軽減ブレーキ(事故回避ステアリング付)、クロス・トラフィック・ウォーニング、パーキング・アシスタント、リバース・アシスト機能なども、引き続き搭載されている。
日本での発売
編集2024年10月30日、発表された[31]。グレードは、1.5L 直列3気筒ガソリンエンジンを搭載する「120」「120 M Sport」、2.0L 直列4気筒ガソリンエンジンを搭載する「M135 xDrive」がラインアップされる。ディーゼルモデルは廃止され、ガソリンモデルのみとなった。全モデル、右ハンドル・7速DCTのみの設定となる。
「M135 xDrive」は、唯一の四輪駆動モデルであり、左側のパドルシフトを1秒間引くことで、全てのパワートレインとシャシー・システムを、最もスポーティな設定に切り替えられる「Mスポーツ・ブースト機能付き7速DCT」を標準装備する。さらに、Mモデルで採用されているテクノロジーを受け継いだ「M コンパウンド・ブレーキ(グレー・ハイグロス・キャリパー)」をオプション設定する。
F70(2024年 - ) | |||||||
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グレード | 型式 | 排気量 (cc) | エンジン | 最高出力 (ps/rpm) | 最大トルク (kgm/rpm) | 変速機 | 駆動方式 |
120(2024年10月 - ) | B38A15A | 1,498 | 直列3気筒DOHCターボ | 156/5,000 | 24.5/1,500-4,400 | 7速DCT | 前輪駆動 |
M135 xDrive(2024年10月 - ) | B48A20E | 1,998 | 直列4気筒DOHCターボ | 301/5,750 | 40.8/2,000-4,500 | 四輪駆動 |
脚注
編集- ^ “前輪駆動化「新型 BMW 1シリーズ」、フランス・ミラマスでテスト続く”. GENROQ (2019年3月30日). 2019年4月8日閲覧。
- ^ “ニュー BMW 1 シリーズ プレスキット”. BMW AG. 2024年10月18日閲覧。
- ^ “BMW JAPAN : ニュー BMW 1シリーズ 発売開始”. 2016年3月28日閲覧。
- ^ “BMW JAPAN : BMW 1 シリーズ全車の燃費を大幅に改善”. 2016年3月28日閲覧。
- ^ “BMW JAPAN : ビー・エム・ダブリュー株式会社、ニューBMW 1シリーズ・クーペを新規投入”. 2016年3月28日閲覧。
- ^ “BMW JAPAN : BMWジャパンがニューBMW 1シリーズ カブリオレを新発売”. 2016年3月28日閲覧。
- ^ “BMW JAPAN : BMW 1 シリーズ クーペに「ニューBMW 120i クーペ」を追加”. 2016年3月28日閲覧。
- ^ “BMW JAPAN : BMW 1 シリーズ全車の燃費を大幅に改善”. 2016年3月28日閲覧。
- ^ “BMW JAPAN : さらに洗練されたデザインを採用したニューBMW 1 シリーズ クーペおよびカブリオレが誕生”. 2016年3月28日閲覧。
- ^ “独BMW、新型「1シリーズ」の概要を発表”. 2023年1月15日閲覧。
- ^ “BMW 1シリーズ 新型、公式発表”. 2011年6月7日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “ニューBMW 1シリーズを発表”. BMW AG. 2024年10月18日閲覧。
- ^ “中国市場限定のBMW新型「1シリーズ・セダン」がデビュー”. CARSMEET WEB. 2024年10月18日閲覧。
- ^ “BMW Japan 30周年を祝う、新型「1シリーズ」発表会”. 2011年9月22日閲覧。
- ^ “最もスポーティなBMW 1 シリーズ、ニュー BMW M135iを発表”. 2012年11月18日閲覧。
- ^ “BMW 116iおよび120iに「iDriveナビゲーション・システム」を価格据え置きで標準装備”. BMW AG. 2024年10月18日閲覧。
- ^ “BMW 1シリーズのモデル・ラインアップに、魅力的な価格を実現した「BMW 116i Young Line」を追加。”. BMW AG. 2024年10月18日閲覧。
- ^ “BMW JAPAN : ニューBMW 1 シリーズを発表”. 2016年3月11日閲覧。
- ^ “BMW JAPAN : 新開発の直列3気筒エンジンを搭載した「ニューBMW 118i」発表”. 2016年3月11日閲覧。
- ^ “BMW、「1シリーズ」に直列4気筒2.0リッターターボディーゼル搭載の「118d」 - Car Watch”. 2016年5月9日閲覧。
- ^ “BMW M140iおよびM240iクーペを発売”. BMW AG. 2024年10月18日閲覧。
- ^ “新型BMW 1 シリーズを発表”. www.bmw.co.jp. 2020年4月23日閲覧。
- ^ “新型BMW 1シリーズの限定モデル「BMW 118i M Sport Edition Shadow」および「BMW 118d M Sport Edition Shadow」を発表”. BMW AG. 2024年10月18日閲覧。
- ^ 試乗 新型BMW 1シリーズ(F40型)プロトタイプ FF化もハンドリング維持AUTOCAR JAPAN 2021年10月24日閲覧
- ^ “新型BMW 1シリーズ発表”. BMW AG. 2024年10月18日閲覧。
- ^ “新型BMW 1シリーズ「BMW THE 1」が国民的アニメーション「天才バカボン」とコラボレーション”. BMW AG. 2024年10月18日閲覧。
- ^ “最新の直列4気筒クリーン・ディーゼル・エンジンを搭載した新型BMW 118d発売”. BMW AG. 2024年10月18日閲覧。
- ^ “BMW 1シリーズの標準装備を追加”. BMW AG. 2024年10月18日閲覧。
- ^ “BMW 1シリーズのラインアップにエントリー・グレードとなるBMW 116iを追加”. BMW AG. 2024年10月18日閲覧。
- ^ “【ニューモデル情報】ミュンヘン製コンパクトモデル、新型「BMW 1」シリーズが次のラウンドへ”. webCG. 2024年10月30日閲覧。
- ^ “新型BMW 1シリーズ誕生”. BMW AG. 2024年10月30日閲覧。